まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

552嗣永桃子誕生日祭2018/03/08(木) 20:30:04.650

その日、3月6日は一本の電話から始まった。

「はいもしもし〜」
「あ、みや?」
「うん」

聞き慣れた声が、耳に触れる。少し鼻に抜けた、甘ったるい声。

「どしたの、こんな夜中に」
「んー、ちょっと確認したいことがあってさ」

——ももに。
予想通りの名前が聞こえてきて、雅は小さく吹き出す。

「じゃあ直接連絡したらいいのに」
「どうせスマホの電源切ってんでしょ?」
「あはは、たぶんね」
「LINEも既読つかないしさあ」
「だから、みや?」
「一緒にいるんでしょ?」
「わーすごーいよく分かったね」

さすがはしみちゃん。
適当なノリで返事をすると、そうじゃなくて、と呆れたようなため息が聞こえた。

「で、用事って何?」

大したことじゃないんだけど、と前置きが入る。
こと桃子に関しては、回りくどくなる佐紀は相変わらず。

「ブログとかでお祝いしても良い?って聞いといて」
「そんなの気にせずアップしたらいいじゃん」
「一応さ。気を使った方がいいかなって思って」
「そっか。良いって言うと思うけど」

むしろ、「佐紀ちゃんてばそんなにももちのこと好きなの〜」とヘラヘラするだろう。
そう言葉にすると、そういうのいらないんだけど、と冷めた声——きっとこれも照れ隠しだろう——がした。

「まあ、ももが寝てたらいいんだけど。明日の朝にでも聞くし」
「んー、ちょっと待ってね」

553嗣永桃子誕生日祭2018/03/08(木) 20:32:08.910

スマホを離し、雅は桃子へと視線を落とした。

「……だって。もも」
「……ぁっ」

荒い息遣いのせいで、雅の下にある桃子の体が大きく波打った。
電話がかかってきた時には、すでに桃子の中へと侵入していた指が締め付けられる。
さすがに電話の最中に動かすことはしていなかったが、むしろ桃子にとっては辛い時間だったかもしれない。

「しみちゃんがさー、もものことブログに書きたいんだって。良い? だめ?」
「っ……」

声を押さえつけるために、桃子の口元は手の甲で覆われていた。
ぼんやりと淡い常夜灯の中でも分かるほどに、きつい視線が返ってくる。
まだそんな余裕あるんだ、と外側の突起をくすぐってやるとびくりと大きく体がしなった。
一気に余裕を失った表情で、桃子がこくこくと頷いた。

「良いってさ」
「ありがと。ごめんね……お邪魔して」

何か含みのある言い方が引っかかったが、それを確かめる前に電話は切られた。
最後の一瞬だけは、"しみちゃん"というよりも"キャプテン"という雰囲気だったような。

「……バレたかな」

雅の独り言は、きっと桃子には届いていないだろう。
役目を終えたスマホを適当にベッドの端へ放ると、雅は改めて桃子に覆い被さった。

「おまたせ」
「……ばっ、ぁ」

声を抑えるために歯を立てていたせいで、手の甲に赤黒い歯型ができている。
桃子の顔は明らかに怒っていたが、雅の指は期待するように締め付けられた。

「んあぁっ!」

頬を擦り付けるようにして桃子の体を抱きしめると、背中に回される腕は素直だった。
前後に動かすと、粘ついた水音が響く。
普段よりも分泌される液体が多いように感じるのは、きっと気のせいではないだろう。
桃子の中に埋めていた指の動きを早めると、あっという間に桃子は果てたのだった。

554嗣永桃子誕生日祭2018/03/08(木) 20:33:01.830


熱っぽい余韻に浸っていると、どいて、というように肩を押された。
かなり不機嫌な空気を察して、雅は素直に体を持ち上げる。

「った!!」

脳天を桃子の拳が直撃して、瞼の裏で星が飛んだ。
殴られた衝撃を堪えていると、雅の腕からするりと桃子が抜け出した。

「みやのバカ! アホ!」

雅と距離を取りながら、顔を真っ赤にして桃子が叫ぶ。
罵る語彙の少なさに、ついつい雅は吹き出した。
どうやらそれがまた、桃子の気に障ったらしい。
再び振り下ろされかけた腕を掴むと、器用に桃子の体を引き寄せる。

「だって、しみちゃんだしさ」
「良くない、むしろ良くない」
「そう?」
「そうなの!」

しみちゃんじゃなきゃいいのかな。
そう思ったが、肯定されたらそれはそれで面白くないので尋ねるのはやめておいた。

「……ほんとしんじらんない」

苛立ちをにじませながら、桃子が鋭い目つきで睨んでくる。

「ごめんって」
「……謝る気ないでしょ」
「あるよあるある」

電話しながらとか、刺激的じゃない?というちょっとした出来心。
どうせ佐紀は二人の関係を知っているし、バレたところでリスクも少ない。
声を我慢している表情と、いつもより感度の高い体。
それらを味わえたので雅としては満足なのだが、桃子は完全にヘソを曲げてしまったらしい。
離してくれともがく桃子を無視して、雅は素早く桃子と体勢を入れ替えた。
桃子に見下ろされる格好になって、体温が一気に上がったのを感じた。
むくむくと膨らむ期待に、だらしなく口元が緩む。

「……なに、その顔」
「ん? みやのこと欲しくない?」
「そんなんで」

誤魔化されないんだから。
そう言いつつも、桃子の瞳の奥には熱が灯る。

「たんじょーび、おめでと」

仕返しか、あるいはお仕置きか。
噛みつくように落とされるキスを受け止めて、雅は囁いた。

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