まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

781名無し募集中。。。2018/03/12(月) 17:38:39.560

それを通して見た景色はぐにゃりと歪んで、目の奥がずきんと痛んだ。
昔、美術の教科書で見たムンクのなんちゃらみたいな風景。

「……なにやってんの?」

だんだんと本当に吐きそうになってきたので、耳にひっかけていたそいつを外す。
いつから見られていたのか、隣で突っ伏してていたはずのももがこっちを見上げていた。

「それ、度入りだよ」
「知ってる」

ぱたぱたとそれを折り畳んで、元あった場所に戻す。
机の上には、さっきまでももが勉強していたノートが広げられていた。
端の方の文字は暗号みたいになっていて、この辺で寝落ちたんだなってすぐに分かる。

「ふぁあ、よく寝た」

嘘つき。たかだか5分くらいじゃん。
わざとらしく伸びをして、ももはさっきうちが置いたメガネを手に取った。
ピンクのツルに下縁がないタイプのメガネ。
初めてそれを身につけたももを見た時、なぜかすごく大人に見えたのを今でも覚えている。

「何見てたの?」
「……別に」

ももは興味なさそうに息を吐くと、転がっていたシャーペンを握り直した。
前にみやがあげたシャーペンは、ももの小さな手によく似合うと思う。

「いつ帰る?」
「え? 待っててくれるの?」
「そこまで言ってない」
「なぁんだ」
「……待っても、いい」

ももがにやにやしながらこっちを見てくるのを感じる。
ああもう、そんな暇あったら早く宿題終わらせちゃってよ。
ももの首をぐいっと回転させて、無理やりノートに向けさせる。
素直に問題集へと目を落としたももはなんだか真面目な雰囲気で、みやは居心地が悪くなった。
ずっと一緒にお仕事してきたはずなのに、最近のももはみやの知らない人みたい。

「あと1時間くらいかな」
「わかった」

みやの知らない横顔で、ももはそう口にする。
度入りのレンズで、みやの知らない世界を見つめながら。
靴を脱ぎ捨てて、ソファの上で膝を抱えて丸くなる。
目を瞑ったら、メガネの後遺症なのか瞼の裏がぐらりと揺れた。

おわり

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