まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

150 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/12/09(金) 18:00:12.68 0
左隣を吹き抜ける風に、くしゃみを一つ。
いつにも増して肌寒さを覚えたのは、きっと昨夜から本格的になった冬の匂いのせいだけではない。
小さく鼻を啜ると、冷たさにツンとした刺激が走った。
さむ、とつぶやいて、誰のせいでもないのに頭に浮かんだ人物に八つ当たり。
不意に、まつ毛に降ってきた冷たさに目を瞬かせる。
ほら、いつもと違うことなんかするから。
明日は雪が降るって思ったんだ。


何してるの?という問いかけと共に、温もりと重みが背中へと降ってきた。
見れば、というより嗅げば分かるだろうに。
桃子の問の意図が分からず、ひとまず雅はそのままを答える。
雅の手には小さな刷毛。広げた手の先には鮮やかに彩られた爪が光る。
マニキュアを塗っていたのだと答えると、へえ、と桃子が漏らす。
ただ単に構って欲しかったのか。
それとも、桃子の興味をひくことがあったのか。
桃子の反応はあやふやで、何がしたかったのか分からない。
今は手が離せないのだというつもりで、再び爪へと集中しようとして。
けれど、それはかなわなかった。

刷毛を掴んでいる指先に、桃子の指先が添えられる。
触れた感触は滑らかで柔らかで、指先が急にとくとくと脈打ち始める。
何、と涼しい風を装って尋ねると、思いがけない言葉が耳に届いた。
塗って欲しい、桃子はそう言ったようだった。
まじで、と思わず聞き返すと、やっぱり同じ言葉が返ってくる。
どうも聞き間違いではなかったらしい。でも、なぜ?
Berryz工房にいた頃だって、指輪はしても爪を染めることなどなかったはずだ。
そう思って桃子と目を合わせると、彼女の視線が下に落ちるのが見えた。
足?と聞くと、こくりと肯定される。
足の爪って、普通は夏ではないのだろうか。
もう足を露出させることなんてないだろうに、どうしてわざわざ今?
湧いた疑問をそのままぶつけると、なんでもいいでしょ、と頬が膨らんだ。

桃子の様子からして、何かしら理由はあるのだろうと思う。
彼女の中ではきちんと思考回路は繋がっていて、その結果が今の行動なのだ。
これ以上、問答を続けるのも正直まどろっこしい。
やってあげるからと手近なベッドに座らせて、雅自身は足元へと跪く。
ふんわりとして、すべてがふんわりと曲線に包まれた桃子の体。
けれど足の甲においては、しなやかな肌の向こうに確かな骨格が感じられた。
ふとした思いつきで唇を触れさせると、思わぬ反応に桃子の足が小さく震えたのを感じた。
少しだけ満たされた気になって、雅は桃子の爪へと意識を移す。

いつもは守られていて、外にあまり晒されることのない桃子の足と、その指先。
ふくふくとした感触はまだ幼さを残していて、それを味わうように何度も指先でくすぐった。
はやく、と少し掠れた声がする。
分かってるってば。そう答える代わりに、雅は桃子の爪先へと手を添えた。
雑に整えられた桃子の爪の形を、丁寧に丁寧にそろえていく。
そこでふと、何の手入れもされていない甘皮に気がついた。
桃子にそこまで要求するのも酷な話か、と息を一つ吐く。
どうしたの、と呑気な声がしたが、説教の時間も勿体ない。
せっかくきれいな指先なのに、という言葉は形にしないまま、そっとしまい込んだ。

151 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/12/09(金) 18:00:27.74 0

ちょっと待ってて、とフットバスを用意してやると、ようやく桃子も何かしらを察したらしい。
そこまで大掛かりなの、という文句は受け流して、有無を言わさず彼女の足を突っこませた。
爪に水分が行き渡るのを待つ間、マッサージと称して桃子の足先を十分に楽しんで。
桃子も案外心地良さそうに体を弛ませていたから、お互い様だと思うことにした。
ふやけた爪先を慎重に撫で、甘皮の処理を手早く済ませる。
続けて爪の表面を磨いて、ようやくベースコートの登場。
思ったよりめんどくさいんだね、という言葉がぽろりと溢れるのが聞こえた。
本当にね、と返したら意外にも困ったような声をあげるものだから、はいはい、と受け止める。
面倒だけれど、桃子のなら別に苦痛ではないし気にしなくて良いのに。
それも、口にして調子に乗られるのは癪なのでしまっておいた。

何色がいい?という質問は、実は不要なものだったのかもしれない。
けれど、みやと同じの、という言葉が聞きたくて、ついついそう尋ねていた。
想像通りの返事を桃子からもらって、雅は丁寧に桃子の爪先へと刷毛を置く。
深みのある赤は、桃子の白い肌によく映えた。
けれど、普段の桃子を思えばアンバランスな組み合わせ。
コントラストにくらりと眩暈がして、それを誤魔化すように刷毛を動かし続けた。
染まっていく桃子の爪先と、それを色づけている自分の指先。
同じ色、と思うだけで心臓は容易に跳ねた。
仕上げに、とトップコートでそれらを覆う。
艶めきに閉じ込められたその色は、我ながら上出来だった。
おわり?という言葉に頷くと、桃子の指先はご機嫌に揺れ動く。

ところで、と雅は桃子の視線を捕まえた。
どうしてペディキュアなんてしようと思ったの?と桃子の瞳に投げかける。
いいじゃん、と桃子がすり抜けようとするのを、ゆるりと阻止して。
唇で、指先で、どうして?と問いを落としていく。
駄目押しのように耳の中を吐息で埋めると、簡単に赤くなる耳朶。
優しく食んで、啄んで、教えて?と囁きかけると、観念したように桃子の体から力が抜けた。
みやと、同じのがよかったの。
ささやかで、けれど確かな重みを持った答えに、雅は体の芯が熱くなったのを自覚した。
でも冬だし見えないよ?という問いかけの答えは、半分くらい予想がついていて。
見えないからいいんだってば、そう動く彼女の口の形さえも、想像通りで笑ってしまった。


かさついた空気のざわめきに、ふと彼女の声が混じっていたようで。
まさかね、と思いながらも足はひとりでに停止する。
それと同時に、ぱたぱたと不器用な足音が徐々に大きくなるのを聞いた。
それに伴って、雅の名前を呼ぶ声を聞いた。
なんだ、合ってた。
くしゃっとしたいつもの笑顔で、可愛らしい足を懸命に動かして、きっと両手も振ったりなんかして。
絶対そうだ。
根拠のない確信と共に、そっと振り返ると、全身で好きだと叫んでいるような、彼女の姿が遠目に映った。
予想通りの光景だ、と雅は頬を緩ませた。

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