まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

656 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/03(月) 03:53:43.13 0

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桃子の手に導かれるまま、おとなしく寝室へと向かう。
電気をつけようとした雅の指は阻まれて、そのままベッドへと引き寄せられた。
桃子の上に覆いかぶさる形になって、見上げてくる瞳が熱く濡れていることに気づいた。
唐突に現れた桃色の道具も、やけに芝居がかったセリフも、結局は回りくどい誘い文句の一部でしかない。
そんなことは、とっくに察しがついていた。
けれど、いつもいつも桃子の思い通りになる雅ではないということも、そろそろ察してほしいと思う。
するすると首に回された腕に従って、桃子の唇に触れた。

「はっきり言えば?」
「……何を?」

声の端に滲む甘さを、きっともう隠すつもりはないのだろう。
もしかしたら、あえての行動なのかもしれない。
先を期待するように桃子の瞳が揺れて、雅の心も容易く揺らいだ。
小賢しい桃子の態度と、単純な自分自身。
そのどちらもにジリジリとした苛立ちを覚えて、雅は鋭く息を吐いた。

「ももって、本当ずるいね」
「えー? どしたの、急に」

くすりとした笑いを含ませながら、雅の言葉は受け流される。
へえ、余裕じゃん。
心の中でそんなことを呟いた後で、桃子に乗せられていることを自覚した。
また、いつものパターンにはまりかけている。
肝心なことは口にせず、全てを雅に転嫁するような桃子のやり方。

——試してみたいと思わない?

不意に、桃子の問いが頭の中でくり返されるのを聞いた気がした。

「試してみようかな」
「え?」
「さっきの質問の答え」

言うが早いか、まだ桃子の手の中にあったそれを奪い取る。
そんな雅の行動に何を想像したのか、桃子の唇がにやりと弧を描いた。

「みやのえっち」
「は? どっちが」
「だって……んっ」

これ以上放っておけば、どんな余計な言葉が飛び出てくるか分からない。
先手を取ってそれを塞ぐと、そのままぬるりと中へ滑り込んだ。
待ってましたとばかりに絡みついてくる桃子に応えながら、雅の手は桃子の衣服の中へと侵入する。

657 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/03(月) 03:54:46.01 0

「……っ、は」

期待していた体には緩やかに撫でる刺激だけでも十分なのか、こぼれ落ちた吐息は雅が思うよりずっと甘い。
桃子の滑らかな肌は既に少しだけ汗ばんでいて、指先がわずかに引っかかった。

「前より太った?」
「今いうこと?」
「思った時に言っとこうと思って」
「そりゃ……どーも」

実際、こんな雑談にはあまり意味はない。
指先をそっと肌に這わせ、下着の隙間から膨らみへとたどり着いた。
既に硬くなりかけている先端をあえて避け、周りの柔らかな場所を指の腹で撫でる。
期待するように震える体には気づかないふりをしながら、緩やかな刺激を送り続けていると、確かめるようにみや、と呼ばれた。

「どうしたの?」
「っ、ねえっ」
「えー? なんで?」
「もうっ、みや……っ!」

桃子に腕を掴まれ、焦れたように求める場所へと誘導される。
ここまで来て、まだ言葉にするつもりはないということか。

「なぁに?」

意図的に息を含ませた声で、耳元へと唇を寄せる。
そのまま軽く歯を立てると、そこがわずかに朱に染まるのが見えた。

「ぁっ……」

単純な刺激に素直に反応してくれる桃子の体とは裏腹に、その唇は意地っ張りなままだ。
桃子らしいけれど、今日はそれではつまらない。

「みや、なに……ひゃっ」

先ほど奪い取った物を、改めて桃子の手に押し付けた。
じっくりと時間をかけ、自分の中で最も自身のある笑みを浮かべながら桃子に囁く。

「だから、試してみようと思ってさ……ももで」

雅の意図を理解できないのか、桃子のまばたきの回数が増した。
そうだよね、言っただけじゃ伝わらないこともあるよね。
雅はもう一度にっこりと目を細めた後、それを握らせた桃子の手をそっと下腹部の先へと導いた。

「ももがどーなんのか、見せて?」
「……え?」
「だから、してみせてって」
「は……? や、むりっ、ぃ!」

658 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/03(月) 03:55:42.43 0

服越しに押し付ける力を強めると、桃子の腰がぴくりと跳ねる。
まだ、スイッチを入れてさえいないのに。

「ももが言い出したんでしょ?」
「そういう、いみ、じゃ」

じゃあどういう意味?なんて問いかけも今は無用だろう。
雅は微笑みを顔に貼り付けたまま、両手を桃子の胸に添えた。
これ以上、雅からは何もしないと無言のアピール。
それは桃子にも伝わったらしく、濡れた瞳が雅に向けられる。

「みや、ほんき……?」
「じゃなきゃ何だと思う?」

はいどうぞ、と促すと、桃子の唇がきゅっと引き結ばれた。

「もも?」
「……ほんと、へんたい」

吐き捨てるように言った後、桃子は片腕で顔を隠してしまう。
やがて、振動音が小さく響き始める。
よくできました、と心の中でつぶやきながら、雅は桃子の顔へと視線を移した。
目の辺りは腕によって覆われていたが、唇を軽く噛んで声を堪える様子はそれだけで扇情的だった。
抑えようとはしているものの、本能のままに快感を求める姿はそれだけで雅を煽る。

「もっ……ぁ、んっ——」

一段と甘さを増した声が漏れ、限界が近いことを察知した。
そこでふと雅の頭に響いたのは、悪魔の囁きだったかもしれない。

「はい、ぼっしゅー」
「ゃ、やだ、みやっ!」

素早くそれを取り上げると、半ば悲鳴のような声がぶつけられる。
高められた体の熱が、桃子の中で暴れているのが見えた気がした。

「じゃ、どうしてほしいの?」
「うぅ……っ、んぁっ」

少しでも熱を抑えようと擦り合わされる太ももの隙間に手を差し入れると、そこは衣服越しでも十分なほど熱を持っていた。
雅の指先を求めて桃子の腰がかすかに浮いたのを認め、雅は思わず口元を緩ませる。

「言ってくんなきゃ、みや、馬鹿だから分かんないよ?」
「そん、な」

絶望にも似た色が、雅へと注がれる。
その熱っぽい視線に、ともすれば焼き尽くされてしまいそうだと思った。
きゅ、と綺麗に並んだ桃子の歯が唇を噛む。
こんな状況下にあってもまだ理性が見え隠れすること自体、雅には驚きだった。
そんなものさっさと捨て去ってしまえば良いのに。
頭が良いのも、考えものかもしれない。

659 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/03(月) 03:56:38.84 0

「ひ、っ……ぅ……っ」

脱線しかけた思考は、ふと耳に届いた嗚咽によって引き戻された。
見れば、桃子の目の端から溢れた水滴が、筋を描いて伝い落ちる。
泣かせるつもりはなかったんだけど、と思いながらも、それがあまりにも綺麗なものだからしばし見とれてしまった。
無言を貫く雅に何を思ったのか、やがて何かを決したように桃子の口が薄く開かれる。

「……さわっ、て」
「どこを?」
「いじ、わる……」

耐えられないと言うように右手を取られ、熱のこもったそこへと強引にあてがわれた。
本当はちゃんと最後まで桃子の口から聞きたかったけれど、あまり調子に乗ると反撃が怖い。
ごめんね、という言葉と共に、頬を伝う水滴を舌ですくい取って。
それさえも刺激になるのか、桃子の肩がぴくりと震えた。

「み、ゃ……!」
「ん」

桃子の体を包むように被さると、すがりつくように桃子の両腕に捉えられた。

「ちょ……だい」
「ん、いっぱいあげる」

耳元で熱い吐息と共にねだられて、これ以上平静を装うのも限界。
性急に衣服を奪い去ると、桃子の求められるがままに刺激を与えた。
十分に濡れて雅を待ちわびる入り口に中指で触れると、迎え入れるように腰が浮き上がる。
何の抵抗もなくのみ込まれた指先を包み込む、桃子の熱。
行為自体は何度も交わしてきているはずなのに、この瞬間の感動は褪せることがない。

「まだ、いける?」
「え? ぁあっ、ふ、ん」

もっと、隅々まで桃子を感じていたい。
その欲求に突き動かされるまま、さらに二本、中へと忍ばせる。
三本の指が締め付けられる感覚に、心臓を掴まれたような心地がした。
全身で雅を欲する桃子を前に、優しく触れるなんてことは無理な話。
バラバラに指を動かし、押し広げ、内壁をぐっと圧迫する。
どんな刺激にも、桃子の体はいじらしいほど必死に応えてくれた。

660 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/03(月) 03:56:56.71 0

「あ、ぁあっ! んっ、ふぁっ」

ある一点を擦ると、桃子の吐息が一層湿ったものに変わる。
今日はここが好きなのかと察し、指の動きをそこへと集中させると、突然背中に爪を立てられる感触があった。

「は、ぁっ! ん、もっ、んぅっ!」
「わかってる」

心配しなくても、今度は途中でやめたりしないから。
安心させるように頬へとキスを落とし、雅は指先の動きをさらに早めた。

「あっ……やっ!」

凄まじい力で圧迫される指先に、独特のリズムで中の収縮が伝わった。
雅をぎゅう、と強く抱きしめたまま、桃子の体が二度、三度びくびくと大きく震えた後、ゆっくりと緊張が緩んでいく。

「……もも、だいじょぶ?」

さすがに今日はやりすぎたかもしれない。
そんな冷静な思考が戻ってきたのは、全てが終わった後。

「だいじょう、ぶに、みえる?」
「一応、息はしてるよね」
「なに、それ」

呆れたように息が吐き出され、桃子はそれ以上問答することを諦めたようだった。
怠そうにしている桃子の前髪を整えてやると、ゆったりとした動きで瞬きがなされた。

「みやに……してあげる、よゆう、ないかも」
「ん、いいよ。ちょっと寝なよ」

まだ荒い呼吸の合間に発せられる言葉に、そういうところは素直なのに、と内心苦笑する。

「こんど、かくご、しと……い、て」
「はいはい、わかったわかった」

語尾がじわじわと消えていくのを聞きながら、雅は桃子の頭をゆるく撫でた。
次の瞬間には、吐息が深いものへと変わっていく。

「……ま、次も譲る気はないけどね」

独り言ちて、雅はそろりとベッドから立ち上がった。
床に転がっている桃色の物体は、やはり外見だけではそれとは分からない。
拾い上げてスイッチを入れると確かに振動するのだから、やはりそういう道具であるのは確かなのだけれど。

「お、強さ変わるんじゃん」

もしかしたら、他にも機能があるかもしれない。
次に備えて今度は使い方も調べておこう。
桃色の物体を眺めながら、雅はそんなことを考えた。


おわり

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