まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

808 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/18(火) 18:36:50.65 0

付き合い始めてちょうど一周年。
記念日なんてものは基本的に覚えていられない。
だから手帳を替えた時に真っ先にしたのはこの日に印を付ける事。
書き込まれた他の予定に埋もれてしまいそうなほどのごくごく小さいピンクの丸印。
一ヶ月も前から気にしていたこの日は運良く夕方には仕事が終わる予定。
予定がわかった時点でその日に時間を取れるか雅に確認すると空いてるけどと意外そうな顔で見られた。
それがなんだか癪で。
その日何かあるの?と思わず知らないふり。
諦めが混じったため息。
まあももだしねと小さく呟かれた声は聞こえないふり。
取り繕ったような笑顔で何もないよと言われた。
雅の諦念混じりのその笑顔に後悔しても後の祭り。
覚えてると言う前に雅はスタッフに呼ばれて去って行った。
訂正できず、更には何をプレゼントするか何も良いものが思いつかないままもう記念日まで後三日。
身に付ける物もこれというものに巡り会えないしネックレスや指輪は重いと思われそうで二の足を踏む。
また何も買うことができないまま帰路に着いた。
そんな時に目についた花屋。
店先から出て来た人の抱える花束。
その中に入っていた赤に目を惹きつけられた。
反射的に店の中に入っていた。
惹きつけられた真っ赤な大輪の薔薇。
頭の片隅にある朧げな花言葉の知識。
店員さんを捕まえて確認する。
すぐにその場で予約注文して帰った。
久しぶりに足取り軽く帰宅できた。
当日、少し寄るところがあるからと仕事用に借りている部屋の鍵を雅に渡して花屋に。
意外に重たい薔薇の花束。
予約していたケーキを受け取るのにも一苦労した。
自宅前。
塞がった両手。
格好がつかないなと思いながら雅にドアを開けてもらった。
差し出す花束。
五十本の真っ赤な薔薇。
雅は嬉しそうに顔を綻ばせた。

809 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/18(火) 18:37:38.64 0

五年前の記念日に送られた五十本の薔薇の花束。
初めての記念日。
珍しく桃子からのデートのお誘い。
覚えていたのかと驚いていると心底不思議そうな表情で何かあるかと聞かれて落胆した。
意外には思ってもどこか期待していたのか覚えてないとわかって信じられなかった。
それでも桃子の忙しさを考えるとそれを責めるのも気がひけて。
記念日だって言いたくても思い出して欲しい気持ちもあって結局、何もないよと言ってしまった。
当日、一人桃子の部屋で待っているとインターフォンの音。
確認すると何か大きな荷物を抱えた桃子。
急いで開けると差し出された大きい薔薇の花束。
記念日だからと押し付けるように渡された。
本当は覚えていたことが単純に嬉しかった。
どれくらいの本数か聞くと見栄えがよくてキリがいいから五十本とかえって来た。
咄嗟に浮かんだ五十本の薔薇の意味。
桃子の事だからきっと意味は無い。
そう思っても幸せな気持ちになった。
未だにあの時の薔薇はプリザーブドフラワーにして自室に大切に保管されている。
一緒に選んだ四年前と三年前はペアのネックレスとペアの時計。
二年前は鍵とペアのキーケース。
去年は九十九本の薔薇。
永遠の愛。
四年ぶりの大量の薔薇。
ネタが尽きたからキリよく百本の薔薇と言いながら渡された花束。
実際数えてみると九十九本。
花屋がミスしたとは考えにくい。
照れ隠しなのかそれとも一本どこかに落としてしまったのか。
どちらもありえそうで。
それでも照れ隠しの九十九本が良いと思う。

810 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/18(火) 18:39:09.70 0

今年は一体なんだろうか。
明かりのついている部屋を見上げる。
今年は初めて記念日に先に桃子が待っている。
ドアを開けるとすぐ目の前に桃子。

「おかえり」

「ただいま」

日常になりつつあるやりとり。
動かない桃子の後ろ手に隠された隠しきれていない薔薇の花束。

「今年は何本だと思う?」

やや緊張した面持ちでおどけたように尋ねられた。
見える範囲では去年とあまりサイズが変わった様には思えない。

「去年と同じ?」

小さく首が横に振られる。
少しの躊躇の後、キリッと顔を引き締めて口を開いた。

「去年よりも九本多いんだけどダメ?」

表情とは違う自信のなさそうな声。
言い終わった途端しまったとでもいうかのような表情。
自分の失敗を悟ったのかがっくりと肩を落とした桃子。
去年、桃子の申告通りの本数なら百九本という中途半端な数。
でも数えた九十九本が本当の数なら。
桃子の態度が確信に変えてくれる。

「去年、本当は九十九本だったならダメじゃ無い。去年も一年目も本当は意味がある本数だったって思ってもいい?」

情けない顔にさっと赤みがさした。

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