まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

834名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/08/12(土) 15:51:44.700

「みーやんって」
「ん?」
 そう言ったみーやんは電子ペーパーから顔を上げ、こちらを見た。今日の彼女は目の覚めるような鮮やかな金髪で、私を見つめる両眼はサファイアの青だ。
日々コロコロと変わる外見に初めはいちいち驚いていたが、二年も経った今ではよっぽど奇抜な色合いでない限り気に留めることはなくなっていた。
まあ、個人的には金髪より、先週くらいにマイナーチェンジを繰り返してた明るめの茶髪でボブの時が好きかな。みーやんは、なんでも似合っちゃうのが不思議だけど。

835名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/08/12(土) 15:53:32.410

「なーに?もも」
「ご飯っていうか、動力源ってどうしてるの」
「え、今更?」
 パシリ、パシリと長い睫毛が上下する。ふふふ、と指を揃えた両手で口を覆うその姿は、出会った頃と全く変わらない。
「みやはここに”コア”が入ってるから」
 ひとしきり笑ったあと、みーやんはそう言って左胸を軽く叩いた。
「だからほぼ無期限で活動可能なの」
「メンテナンスとか、しなくていいの?」
「自動点検機能と自己修復機能がついてる」
「へえぇ」

836名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/08/12(土) 15:55:54.350

 みーやん、すごいんだ、と言ってごろりとソファに寝そべった私を見て、みーやんはツンと顎を上げ、絵に描いたようなドヤ顔をして見せた。
 リビングの大きな楕円形の窓から見える空は薄い紫色のグラデーションがかかっていて、つまりは夕暮れ時だった。
濃紫の夜と桃色の明け方、そして白い昼。生まれ育った星とは全く違う空の色にもようやく慣れた。
「ねぇみーやん」
「ん?」
 再び顔を上げたみーやんに向かって、私は小さく目を見開いて尋ねた。
「今夜は明け方まで起きてたい。もも、紫の夜と桃色の朝の、境目の空が見たいの」
「ももが起きてられるなら、いいよ」
 目を細めて笑ったみーやんの預言は的中し、結局その晩、私は明け方を待つことなく窓の桟を背に寝入ってしまったのだった。

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