まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

811 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/01/25(水) 03:25:52.22 0

『コドモみやもものpractice』

ベッドで、お布団を頭まで被って、2人で抱きあっていた。
お互いに背中をぎゅうっと引き寄せて、息を殺して、くっついたまま
……困っていた。

ももがうちに遊びに来て、しばらくはお菓子食べながらお喋りしたり
飽きたらテレビ見たり、不意に体のどこかが触れてドキっとしたり
なんか焦れったいような、もどかしい、焦るような気持ちと
たまに一瞬無言になると、ちょっと目が泳いじゃって、関係ない話題を必死に探してみたりして。

両親がちょっと出かけてくるって、行ってしまったのは30分前くらい。
弟はまだ帰って来ない。「2人っきりになっちゃった」なんて、みやの方から冗談ぽく言ってみたら
その瞬間だけ嘘みたいにテレビが無音になって、まるで台詞みたいに言葉が浮いた。
ももが真顔でこっちを見てから、なんか、知らないけど、黙りこんじゃったから
落ち着こうと思って紅茶を飲んだら、ごくんって喉が鳴って、全身から汗が出てきた。

なにこの気まずい空気。
いい加減喋りたいことは喋りつくしちゃってたから、なんか言わなきゃって、もう必死に考えて
そうだ、雑誌とか見てお喋りしようって思いついて、ラックの方に体を捻ったら
急にももに腕を掴まれて、ビクッとした。
「みや」
「な……なに」
「ふた、2人きりだったら……みやは何がしたいの」
「え」
「あっ。ごめ……なんでもない」
ももはぱっと手を引っ込めると、くるりと背中を向けて、置いてたクッションにぼふっと勢いよく突っ伏した。
……待て。ちょっと待った。何なの。照れてるの?

胸がきゅんってした。ものすごくした。思わずももの方ににじり寄って、後ろから肩にそうっと手を置いてみた。
ももはクッションに顔を押し当て、黙りこくって固まったまま、動かない。
「あのね、したいことあった」
そう言うと、ももはやっと頭を上げて半分振り返る。何故かほっとしたように息を吐いて、小さく笑った。
「そーなんだ。な、なんかすることなくなっちゃったなぁって思って」
うん。それでごまかしてるつもりなの?
何だろ、ぞくぞくしてきた。すごい興奮してきちゃって
顔をじっと覗き込んだまま片手をももの頬に置いて少し上向かせたら
肩がビクっと上がって仰け反るように頭がクッションの後ろに落ちかけた。逃がさないし。
追いかけるように上からのしかかって、首を傾けて横からももの唇にキスしようとする。
ももが首を振ったから、軽くかすっただけ。「……っ」ももの喉が小さい音を立てた。
その一瞬で電流が走ったみたい。

だけどなんか、ちょっと今のは、強引すぎたかも。

優しくしてあげなくっちゃって思う。
こんなこと、初めて思った。
見上げてきたももの目がほんの少し潤んでるように見えた。

812 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/01/25(水) 03:27:16.18 0

今度はちゃんと上を向かせて、髪を撫でて、間近で見つめると、ももが微かに顔を寄せてくる。
目を閉じながらゆっくり、唇を押し当てた。
息が苦しくなると「ん」ってももが言うから、ちょっとだけ離して、また口付ける。
ドキドキして、大好きって思う。もう、これだけでいいような気がする。

でも、もっとできることがあるような気がする。

何度目かに唇が離れたとき、思い切って言ってみた。
「ね……一緒に、寝てみるの、とか、どうなるのかな」
ももはちょっとびっくりしたように目を見開いて、それからゆるく視線を外に動かした。
「い、いいけど。……みやが言うなら」
「じゃ、こっち、来てみて」
抱くようにももの背中を起こして、すぐ横のベッドのお布団を剥ぐ。緊張する。
ものすごく緊張する。とんでもないことをしているような気がする。

ももが続いてベッドに這い上がってくると、大急ぎで2人をすっぽり包むようにお布団を被せた。
「ドキドキする」掠れた声でももが言う。うん。
ももが背中に両腕を回して引き寄せてきた。あったかい。腰に手を回してぎゅっと抱きしめる。
暗くて見えないから、2人で顔を動かして、探るようにキスをした。
「んっ」
苦しくなってもずっと唇を押し付けていたら、ももが足を絡めてきたから
お腹もくっつけて、隙間がなくなるくらい密着して、やっと唇を離したら
2人一緒に「はぁっ……」って息を吐いて

それから、どうしていいのかわからなくなった。

困った。ももどうして欲しい?……このままでいいって言いそう。
みやもこのままでも、まあ、いいんだけど
この先にすること。とか、あるんじゃないのかな。進むんじゃないの普通?……普通って何だろ。
ちょっとつま先を動かすのすら、緊張してきた。
頬にふっと小さく吐息がかかる。「みや、いま何考えてる?」
「……えっと、正直」
「正直?」
「このあとどうしたら、いいのかなって」
ももの顔が動いて、頬が擦れた。
うん。これ、真面目に相談。違うか、不真面目な相談?わかんなくなった。
「それって、なんか、えっちなこととか?」ヒソヒソ声。頬がくすぐったい。
「そう……でも、どっからどうすればいいのか、わかんないじゃん」
「ふっ。もぉもわかんない」
抱き合ったまま、ももがくすくすと笑い出した。

下で玄関のドアが開く音がした。誰か帰ってきたみたい。
慌ててお布団をめくったら眩しかった。2人とも髪がぼさぼさ。
ももがみやの髪を両手で撫でてくれて、目を伏せたまま言った。
「いつか、みやと……したいな」
「……うん」

その日って、すごく遠いような、すぐ近くにあるような。

ーーー

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