まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

675名無し募集中。。。2018/07/28(土) 23:56:09.880

コロッケから思いついたJKみやもも小話。
 
・・・・

昼休み。パンの争奪戦が始まる。

みやのお気に入りはコロッケパン。
コッペパンにソースがたっぷりかかったコロッケが2つも入って100円という安さ。
大人気でいつも一番最初に売り切れる。

 
チャイムが鳴った瞬間、みやは教室を飛び出した。
この間の席替えでゲットした、廊下側の一番後ろという神席だからできる技。
猛ダッシュしたのにもかかわらず、購買にはもうたくさんの生徒が溢れて戦場のようになっていた。
今日は完全に出遅れた。
人混みをかき分けてコロッケパンを探したけれど、もう1つも残ってない。
仕方なくミックスサンドと揚げパンと、それからフルーツ牛乳を買った。

晴れた日は屋上のベンチで食べるのがお気に入り。
教室で友達とお喋りするのも好きだけど、たまに一人になりたくなる瞬間がある。
今日はそんな気分だった。コロッケパン争奪戦に敗れたみやの心はそう簡単には癒えないんだから。

 
教室と体育館裏を見下ろせる角のベンチ。
みやの特等席に黒髪の女の子が座っている。

「もーも」
「あっみや!来たのぉ?」
「来たのぉ?じゃないよ来るの待ってたんでしょ」
「あーもうそんなこと言わずに!はい座った座った!」

ももは一応先輩……なんだけど背も小さいし最初からなんか馴れ馴れしいからこっちもタメ口。
仲良くなったきっかけは、このベンチ。
他にも空いてるベンチはあるのに、なぜか「隣座ってもいい?」と聞いてきたのがももだった。
 
 
「あ!ももコロッケパン買えたの?!」
「へへーん。今日は2つもゲットしちゃったー」
「ねぇ、揚げパンあげるから1つちょーだい!」
「えぇー。いいじゃん、明日も走れば」

2年生は3階、3年生は2階。
普段気にしていない一学年の差がコロッケパン争奪戦では大きなハンデになってることを、ももは多分忘れている。

「明日買えるとは限らないじゃん!」
「まぁそうだけどー。んー……揚げパンって何円?」
「120円」
「じゃあ…いいよ、1つあげる」

渋々くれたコロッケパン。コッペパンの部分にもソースが染みてていい感じ。
購買のパンはいろいろ食べたけど、腹持ちとかコスパとか考えたらやっぱりコロッケパンがナンバーワンだった。

みやはフルーツ牛乳が一番合うと思ってるけど、ももは絶対イチゴミルク。
それからコロッケパンがない日は焼きそばパンかカツサンドを選ぶ。
見た目に反して結構食べる子で、小さい口でほっぺいっぱいに頬張る姿が可愛いと思う。

678名無し募集中。。。2018/07/28(土) 23:59:52.640
 
みやがミックスサンドを食べ始めようとした頃、ももは揚げパンを食べ終えるところだった。

「聞いてもいい?」
「なーに?」
「ホントはみやのためにコロッケパン2つ買ってくれたんでしょ?」
「自意識が高めだな!」
「いや割と本気で! てかもも、口の周りに揚げパンの砂糖いっぱい付いてるよ」
「やーん。拭いてぇー」

砂糖だらけの口をみやに突き出してきて、仕方ないからティッシュで拭いてあげた。
この甘え上手はわかっててやってるからずるい、とみやは思う。
 

気付けばもうすぐ夏休み。
ももと一緒にここで食べられるのもあとちょっとしかないんだ、って思うとなんかちょっと寂しい。

「ももが卒業したら、みやの代わりにコロッケパン取ってきてくれる人、いなくなっちゃう」
「ももってみやのコロッケパン要員でしかないの!?」
「そうかもー」

ももはポカポカとみやを殴った。
痛くないけど「いたーい」なんて言ってたらチャイムが鳴った。

 
友達なのか先輩なのか恋人なのかわからないけど。
一緒にここでコロッケパンを食べなくなっても
二人で会ったりできるそんな関係になりたい。

初めてそんな風に思った夏の昼下がりだった。
 
・・・・

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