まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

724 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/08(木) 17:57:14.55 0

玄関を開けると明かりのついていない室内。
聞いていた予定では今日は家にいるはずなのに。
また出掛けてるのかと少し残念な気持ちになる。
今晩から明日にかけて雅を独占できると思っていただけに。
何時頃に帰ってくるかだけ連絡を入れると程なくして家の中から着信音が聞こえてきた。
まさか珍しく忘れて行ったのかと音の聞こえてきた寝室に入って驚く。
ベッドに寝ている雅。
我が目を疑った。
側に近寄ると少し赤い顔。
起こさないように近づきそっと額に手を当てた。
ほんのりと熱い気がする。
体温計を探して戻るとうるさかったのか雅が起きていた。
ぼんやりとしていた雅がこちらを見ると慌てて起き上がった。

「もも、帰ってたんだ。ごめん、気づかなかった」

そのままベッドから出て来ようとする雅を押しとどめる。

「いいからそのまま寝てて。いつから体調悪いの?」

「昼頃から。でもちょっとだるくて寝てただけだからもう平気」

「でも顔赤いよ?一応、測ってみて」

すぐに鳴った体温計。
催促するように手を出す。

「ごめん、もも」

差し出された体温計は37度8分を表示していた。
平気とは言えない体温。
昼頃からなら今からまだ上がるかもしれない。
しゅんと項垂れた雅の頭を軽く撫でる。

「はーい、雅ちゃん。大人しく寝ましょうね」

起き上がっていた体を倒し布団をかける。

「まだ布団いる?」

「これだけで大丈夫」

「そう?暑かったり寒かったりしたらすぐに言ってね」

725 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/08(木) 17:58:26.13 0

「ありがと。でも風邪だったらうつるから離れてた方がいいよ」

あっと気づいたようにふざけた事を言い出した。

「まだそこまで辛くないから実家に帰るね」

本当にそのまま起き上がって出て行こうとする雅をベッドに戻す。

「そういうのはいいから大人しく寝てて。それときつくなったらすぐに言って」

まだ何か言おうとする雅。

「こういう時に頼られないのって結構、かなしいよ?それとも、ももに看病されるのはイヤ?」

「イヤじゃないけどせっかく明日休みなのに」

「お家デートってことで」

「なにそれ」

小さく笑った雅にほっとする。

「さぁなんなりとお申し付けください、お姫様」

「もう、急に何?」

「熱出した時はお姫様並みに甘やかされるものでしょ?だからこういう時くらいはみやを甘やかしたいなぁって」

「うーん、だったらアイス食べたい」

「わかった。買ってくるからちょっと待ってて」

立ち上がろうとすると軽い抵抗。
見ると服の端を雅に掴まれていた。

「みや?」

声をかけて初めて自分の行動に気づいたようで困ったような顔でパッと手を離した。

「すぐ帰ってくるから。しんどかったら寝てて」

アイス以外にもスポーツドリンクやゼリー、風邪薬や解熱剤など風邪の時に入りそうなものを大急ぎで買って戻った。

726 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/08(木) 18:00:18.15 0

「おそーい」

「ごめんね」

「罰としてアイス食べさせて」

渡したアイスとスプーンを返される。
ゴボッと取れた一口をまあ大丈夫かとそのまま差し出す。

「甘やかしてくれるんじゃなかったの?」

ちょっと拗ねたような口調。

「ごめんね。この量なら大丈夫?」

小さく掬いなおした量のアイスに満足そうに頷く。
少し幼く見える雅にこんな時なのにかわいいなあと頬を弛めてしまう。
時間をかけ無事一カップ食べ終わった。

「他に欲しいものある?」

「今はない」

「じゃあこれ飲んで」

説明書を見て規定量を顔の近くに差し出す。

「飲ましてくれるの?」

いたずらな顔。
小さく開いた口に薬を入れる。

「気をつけて飲んでね」

コップを口元にあてがい傾ける。
飲みきったところで口から離した。

「これ片付けてくるね」

立ち上がるとキュッと手を掴まれた。
さっきよりも熱くなっている手。

「それ後じゃダメ?」

「ダメじゃないよ」

「じゃあ寝るまで手握っててくれる?」

しっかりと握り直し近くに座る。

「ねぇ何か話してよ」

「何かって?」

「今日あったことでもなんでもいい」

ご要望通り取り留めのない話を続けていると程なく寝息が聞こえてきた。
それでも緩まない手の力にまぁいいかと雅の隣に潜り込んだ。

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