まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

367 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 23:09:13.14 0

「言い切ったとかそういうつもりじゃ……」突然追求された梨沙の声は震え、裏返った。「むすぶが霊媒師だった可能性を、考えてなかったんです、あの時。それでうっかり」
「うっかり、自分が人狼だってカミングアウトしちゃった?」
佐紀の声音にゾっとした雅が桃子を見ると、桃子の顔は真っ白だった。だよね清水ちゃん怖すぎだよね。

「梨沙ちゃん、ちゃんと反論があるなら言って。市民なら」気圧されたまま黙り込む梨沙に、知沙希が声をかける。
「反論っていうか……いま、言った通りしかないんですけど、ほんとに、勘違いしてただけなんです、ほんとに……」
「それ以外は?」桃子が尋ねた。
梨沙は縋るような顔で桃子を見た。「ももちせんぱい」

梨沙の鼻にかかった声がやけに甘ったるく聞こえて、何故か覚えた不快感を振り切るように雅は軽く頭を振った。次の瞬間
「あの、私は今夜、夏焼さんを占って欲しいと思ってました」
梨沙の言葉に全身がすぅっと冷えていく。
「なんで」
体に残っていた不快感のままに、雅の声はすこし険のあるものになった。
「理由は?」茉麻が促した。
「それって人狼が最後に惑わそうとしているんじゃないですか」言いかけた奈々美を桃子が手で制す。「それを判断するのはあとでね」
雅は不機嫌な顔を隠せなかった。
「夏焼さん、これまで比較的多く発言してはいるんですけど、全部が後乗りみたいな印象で、自身の考えでした発言がないような気がするんです。それで」

それはまさに、その通りだった。雅は必死に頭を巡らせる。何か言わなくてはいけない。
「みやなんか反論ないの?」千奈美が追い立てるように言った。
待ってよ、今考えてるんだって。
雅はふぅーっと息を吐いた。
「あのさ、最初はまだみんなの様子を見てたんだけど」話しだすと少し落ち着いてくるのがわかった。
「なるべくみんなに喋ってもらって、判断する材料を増やしてから。私、ゆっくり考える派だし、少し考えてから自分の意見を出した方がいいと思ってた」
あまり説得力はないような気がしたが、言葉が出せただけましかもしれない。
「で、もう2日目も終わるけど、みやは今誰が一番怪しいと思ってんの?」佐紀の目が疑いを孕んでいるように見える。
「あたりはつけてるよ、もちろん」
「とりあえず、言ってみてもらえませんか」知沙希の目も、射抜くように真っ直ぐこちらを見ていた。

「もも」
思考より先に、言葉が勝手に零れ落ちていた。
「ほぉお?」桃子の目が据わった。

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