まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

194名無し募集中。。。2018/05/27(日) 20:52:51.890
 
5月のある日。
家の中は新生児用品で溢れていた。地元の友達からのお下がりやベビーシャワーでもらったプレゼントなどなど。
ベビー用品ってなんでこんなに可愛いの?
もうすぐそこまで来ている新生活を感じて、みやは見る度に口元が緩んだ。

 
予定日まではまだ少し日にちがあるけど、もういつ産まれても問題のない時期。
最近はどうしても外せない仕事は少なめにしてもらって、何かあればすぐに駆けつけられるようにしてる。
でも一昨日から久々に泊りがけの仕事。
気になって何回スマホを見たかわかんない。みやが帰るまでは何もありませんよーに。
一人にしておけないから、ももには実家に帰ってもらっていた。
免許を取った弟くんがももの送り迎えを買って出てくれたから助かった。

 
「もうすぐ着くよ」
とLINEを送ったけれど、スマホを見てないのか返事もなければ既読も付かない。
まぁ、これもいつものこと。弟くんからさっき「部屋まで送り届けました」ってLINEが来てたから大丈夫、大丈夫。

家の玄関を開けるとお肉の焼けるいい匂いがした。
そっか、ごはん作ってくれてたのか。
「ただいま」
「あ、おかえり」
大きなお腹でキッチンに立っているももは料理に夢中になっていた。

「めっちゃいい匂い。何つくってるの?」
「ママがアスパラくれたから、チーズも入れて、ベーコン巻きにしたー。あとはお豆腐とオクラのお味噌汁と、ほうれん草のお浸し!」
「おぉー豪華ですねぇ」
「みやが帰ってくるんだから、このくらい妻として当然ですよ」
得意げな顔をされた。妻とかさらっと言われるとこっちが照れるんだってば。

「ももお料理上手になったよね。前はリンゴの皮もまともに剥けなかったのにさぁ」
「それ言わない約束じゃん」
「そうだっけ」
 
 
ももとこれからのことを話し合った時。
みやが仕事頑張るからって言ったら、「じゃあ私はお料理がんばる」って言い出した時はびっくりした。

今ではレシピを見ながらいろいろ作ってくれる。
ももは隠してるつもりみたいだけど、あの真っ白な腕や指にできてしまった油が跳ねたような跡とか小さな傷跡は、ももの努力の勲章だってみやは思う。

195名無し募集中。。。2018/05/27(日) 20:56:01.430

不意に何かがこみ上げて来て、ももを抱きしめたい衝動に駆られた。
はち切れそうなほど大きくなったもものお腹ではもう向き合って抱き合うのは難しい。
だから自ずと、みやが後ろから抱きしめる形になる。

「え、何、どうしたの」
「こうしたくなったの」
もう少し、このまま。
「…みや、ごはん冷めちゃうよぅ」
「ねぇ、もうすぐだね」
「うん?」
「…ベビちゃんに会えるの」
「そうだね」

ももはみやの腕を解いてこっちに向き直した。
「じゃあ今日は思いっきりいちゃいちゃしようか」
「急に何言い出すかな」
「二人っきりの時間ももう僅かだし。それに…」
それに?
「私たちがいちゃいちゃしてたら、羨ましくなって、赤ちゃん出てきたくなるかもしれないよ?」

ももにじっと見つめられて、思わず目をそらしちゃった。どうして時々、そういうドキッとすることさらっと言っちゃうの?

「よし、じゃあ早くごはん食べちゃお」
「えー?みやってば、そんなにいちゃいちゃしたいのぉ?」
「違うし、ベビちゃんに会いたいからだし」
「もぉー、ツンデレみやびぃ〜」
「いいから、早く食べよ。お腹空いた〜」
「はいはい」

ぽこん、ともものお腹がみやのお腹に当たった。
ももとの距離がだんだん離れていく代わりにどんどん大きくなってくれたベビちゃん。
お腹の中で大切に育ててきてくれて、これから最後の大仕事が待ってるもも。
ほんとにすごい。母になるってすごい。

そんなことを考えている間に、テーブルにはももの手料理が並んでいた。

みやにできるのは・・・

「ほら、ごはんだよー」
「あ、うん」

みやにできるのは、二人と、この生活を守ること。

「じゃあみや、手を合わせて。せーの」

「「いただきまーす!!」」

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