まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

402名無し募集中。。。2017/10/14(土) 21:19:10.470

やっぱりBerryzは晴れ女だ。もう肌寒い季節なのに今日はあったかい。
待ち合わせ場所は都内の公園。ご当地グルメが集まったフェスみたいなのがあるって聞いて、行きたいって言ったらオーケーしてくれた。
二人で遊ぶのは久々だった。別に何かあったわけじゃないけど、ただなんとなく二人で飲んだり食べたりしながら他愛も無い話をしたかった。
それを伝えると桃は「可愛いとこあるね」と返して来た。普段は甘えてくるのにたまにお姉さんになるところ、好き。桃には言ったことないけど。

待ち合わせ時間は15分過ぎている。スマホを取り出してみても連絡は入ってなかった。数分後、桃は普段よりちょっとラフな服装をして、私を見つけて早歩きで寄ってきた。ひょこひょこした歩き方ですぐわかる。
「ごめーん。待った?ちょっとお手洗い行ってて…」
「ううん、全然大丈夫。今来たとこだよ。何から攻める?」
「そうだなぁ。喉乾いたからジュース飲みたい!」
「いいね。じゃあジュース屋さん探そう」

お兄さんが配っていた案内図を見ながらジュースがありそうなお店へ向かった。探し始めてすぐフルーツジュースのお店発見。
「桃、このお店種類多いよ」
言ったそばからメニューをガン見してる。
「えっとー、ももちゃんゆず様ジュースにしようかな?」
「待ってうちまだ決めてない」
「あ、でも瀬戸内レモンジュースも気になるなぁ〜」
「じゃあレモンジュースにするから桃は柚子にしたら?一口あげるよ」
そう言ったら桃の目がキラキラした。あーこれ、一口で半分くらい飲まれるパターンだったりして。
桃はジュースを待っている間にボトルに入った瀬戸内レモンの濃縮液を買っていた。
「そこは柚子にしないんだ?」
「したいところだけど柚子はちょっと甘いじゃん。最近酸っぱいのが好きなの」
家ではポッカレモンをストックしているらしい。
ちょっと目を離した隙にレモンソースがかかったヨーグルトの試食までもらってる。

お店のお姉さんからレモンジュースと柚子ジュースを受け取ったあと、近くのベンチに腰掛けた。
「んー。ゆず様ジュース美味しい」
「こっちのレモン結構酸っぱいよ」
「えーどれどれ?」
案の定半分くらい飲まれた。
「桃が飲んだらもう半分しかなくなっちゃったよ?」
「えー?許してにゃん」
「なんか懐かしいね、許してにゃんって」
「でしょ?」
「てかさぁ、ラスト終わってから何してたの?」
いきなりだなぁ、と言いながらも桃はアイドルを卒業してからの生活を語ってくれた。嫌そうな顔をしてないから意外と聞いてほしかったのかもしれない。
「7月は結構ぐうたらしてたよ。会社に行ったりもしたけどホントに休養って感じだったかな」
「うちも2年前はそんな感じだった」
「でもそれも7月まで。8月からは始動したよ」
「始動って?」
「勉強を始めたりとか。あとはね、この間引越したから、その準備。卒業したら実家離れて暮らそうって決めてたんだよね」
「え、じゃあいま一人暮らしなの?」
「あー……」
一瞬戸惑った顔をした。そんなマズイ質問したかな、と思っていると桃は柚子ジュースを飲み干して言った。
「一緒に暮らしてる人がいるの」
「あ………彼氏?」
「………うん、まぁ、恋人と一緒に」
「へー。知らなかった」
「はぁー。なんか恥ずかしくなっちゃった」
「うん。桃の顔真っ赤だよ!」
自分のことになるとすぐに照れてしまうところ。相変わらずだなぁ。ホントはもう少しいろいろ聞きたかったけど、今はこの辺にしておこう。
そう思って咄嗟に話を変えた。

404名無し募集中。。。2017/10/14(土) 21:22:29.870

次、うちの行きたいところ。鹿肉バーガーのお店。
「鹿肉!女の子なのにワイルドなんだから」
「桃もお肉好きでしょ」
「鹿肉は食べたことないよ」
「うちも食べたことないよ。てかそのお店、あの角のテントかも」
お肉のいい匂い。はぁ、なんか急にお腹すいてきた。・・・あれ?桃がいない。さっきまで隣にいたのに。振り返ると桃は顔をしかめて立ち止まっていた。
「桃?」
「…ごめん。何でもない。行こ?」
そうして歩き出したのも束の間、桃は口元を押さえながらその場にしゃがみ込んでしまい、慌てて駆け寄った。
「どうした?気持ち悪い?」
桃が小さく頷いた。どうしよう。少し離れたところにあるトイレが目に留まった。
「桃、立てる?トイレあそこにあるんだけど、歩ける?」
また小さく頷いてくれたのを確認して、半ば桃を抱えるようにして何とかトイレまで連れて行った。桃がうちより小さくて良かった。
近くに居たら嫌だろうなと思い、外で待ってると伝えて出てきたけど、もう10分くらい経っていた。
もしかして鹿肉の匂いがダメだった?そんなに獣っぽくはなかったと思うんだけど。
あ、ジュースのお店で試食のヨーグルトぱくぱく食べてた。ジュースも一気に飲み干してたし、それかなぁ・・・。もしかして風邪ひいてたのを無理してきてくれたとか・・・。
頭の中でぐるぐる考えていると桃がようやく戻ってきた。顔色はあまり良くなっていない。
「大丈夫?」
「ごめん。もう大丈夫」
「無理しない方がいいよ。風邪ひいちゃった?このまま帰って病院行った方がいいんじゃない?」
「…風邪とか病気とかじゃないから……大丈夫だよ」
「ホント?でも顔色もあんまり良くないし…」
あ、またこの匂い。と思ったら桃がトイレに駆け込む。
ふと、頭に浮かんだ。
同棲を始めて、酸っぱいものが好きで、匂いに反応して吐き気を催す─────
これってもしかして。トイレから戻った桃に問いかけずにはいられなかった。
「ねぇ、桃。それ、もしかしてさ…」
「………」
「その…悪阻、とか…?」
「………」
「あっ、言いたくなったら言わなくていいよ。変なこと聞いてごめん」
「……そう、だよ」
「………そっか」
このあと何て言ったらいい?頭が回らない。とりあえず桃はお家に帰した方が良さそう。
「なんていうか…、その、今日は帰った方がいいと思うよ。タクシー呼んでさ、心配だからうち一緒に乗ってく」
「…ありがと」
桃がタクシーに告げた場所は桃の実家とは別方向の場所だった。当然か。一緒に暮らしてるんだもんね。

タクシーの中はあまり会話はなかった。桃はずっと窓の外を眺めていたから。急に何を話したら良いのかわからなくなった。
ありがたいことにタクシーはすぐに桃が住んでいるというマンションに着いた。昔撮影で来たことがある街だった。
だけど気持ちは二階にあるという桃の部屋までちゃんと送り届けなきゃと焦っていて、何の撮影で来たかなんて思い出している余裕はなかった。

桃がチャイムを鳴らした。鍵持って出かけなかったんだ。しばらく間があってから玄関の扉が開いた。
「今日一緒にお出かけしてたんですが桃子ちゃん途中で具合が悪くなっ・・・・・・」
驚いて固まってしまった。
「…みや」
なんでみやが。ここにいるの? 桃は恋人と一緒に住んでるって。言ってたよね?
「茉麻、桃送ってくれてありがとね」
「それは全然いいけど、……」
だって桃、さっき悪阻って言ってた・・・。
どういうこと?
喉まで出かかっているのに。動揺を察したのか桃が申し訳なさそうにこちらを見ていた。
「ごめん、混乱してるよね」
「まぁ、ちょっとね」

「時間あるなら、うちでお茶でも飲んできなよ」
みやからの誘いにホイホイ釣られて中に入ってしまっていた。
聞きたいことがありすぎる。芸能リポーターにでもなった気分だ。
随分ゲスな人間になったなと心の中で苦笑した。
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