まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

271名無し募集中。。。2017/10/27(金) 18:39:16.160
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「ねえもも、カラオケ行かない?」

急にみやからそう誘われたのは、学食の出来事から少し経った、よく晴れた日のことで。午前の講義が終わって家に帰って来た矢先のことだった。

「え…なんで?」
「確か今日の学校もう終わりだよね?」
「そ、そうだけど。なんで?」

曰く。みやも今日はオフだったのだが、一緒に遊ぶはずの友達から急用でドタキャンされたのだとか。家でのんびりしていても良かったけど、出掛ける用意しちゃったし、どうせなら『暇そうな』ももでも誘ってどこか行こう、とまぁそういうことらしい。

だが待て。今日私には部屋でやり途中のパズルを完成させるという可及的速やかに実行されねばならぬ重要な任務が「この近くにあったよね?はい行こー」
あれ…………


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カラオケなんて久しぶりに来たなぁ。と言うと、久しぶりがみやとで嬉しいでしょ?と凄まじく上から目線な返答が返ってきた。

「みやはよく来るの?」
「うん。結構来るかな」

歌う曲を選びながら、顔も上げず答えるみや。まぁそうだろうね。ていうかみやって何歌うんだろ…ちょっと気になる。

私のまったく分からないイケイケでノリノリな曲とか歌いそう、という若干失礼な予想に反して、スピーカーから流れてきたのは綺麗なキーボードの音だった。

272名無し募集中。。。2017/10/27(金) 18:39:54.480

━━━━とてもいい歌だった。
みやの艶っぽい歌声と切ない詞がマッチしていて、まるでみやのための歌みたいで。
曲が終わってからも、私はしばらくその余韻でうっとりしてしまった。

「あはは、もも感動しすぎだから」

少し照れたように笑うみやに、心からの感想を告げる。

「みや、すごいよ。本当にすごかった。…私、みやの歌、好きだな。聴けて良かった。」

みやは少し驚いたような顔をしていたけど、すぐにありがと、と笑った。

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カラオケから帰る道中。私の部屋の前に、誰かが立っているのが見えた。……誰?あんな人知らない。
隣でえらく上機嫌に鼻歌を歌っているみやの服の裾を掴んで止める。すっごい不思議そうな顔。もー、なんでまだ気づいてないのよ。

「誰かいる」と小声で教えると、みやもようやく謎の訪問者に気付いた様子を見せた。が。

「あれ、ちーじゃん」

知り合いなのか、その謎人物にへらへら笑いながら寄っていくみや。…知り合いならそう言ってほしいんですけど。

「みや?今日熊井ちゃんと遊ぶって言ってなかったっけ」

そう言いながら振り返ったのは、なんというか、すごく健康そうな肌をした背の高めな女性だった。……なんか黒くない?南国帰りとか?日サロ通ってんのかな。あと手足長くない?羨ましいなおい。

そうなんだけどさぁ、とか言いながら普通に鍵を開けようとするみやを慌てて止める。みやの知り合いなのは分かったけど、私からすれば知らない人だ。知らない人を部屋に入れたくないし。

「えっと、どなたですか?」

完全な不審者ってわけじゃないようなので、とりあえず友好的に話してみる。
その人は一度私に目をやり、頭の先から爪先までをゆっくり眺めたあと、口を開いた。

「あぁ、あなたがいつもみやが話してる………………………………………」

ん?何か言いたげなのに黙っちゃった。

「…………なんちゃら桃子さん」
「嗣永ですけど」

みやの知り合いとはいえ初対面で人の名前間違えるとか失礼すぎない?と、さすがに文句言おうと思った瞬間。南国日サロ女はにこやかに微笑んで、こう名乗った。

━━夏焼雅のマネージャーをしている、徳永千奈美です。と。

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