雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - しあげはおかあさん
851名無し募集中。。。2017/12/20(水) 14:50:36.170

「ももー、二人共終わったよー」
「はーい今行く」

最近はみやと一緒に二人がお風呂に入ってくれるから生活リズムも整ってきて随分と楽になった。
三人がお風呂に入っている間に夕食の後片付けや明日の朝とお弁当の支度や寝る準備を整えるのは桃子の日課だ。

「おかえりー、お風呂気持ち良かった?」
「「うん!」」
「あのね、今日はね、シャンプーグワーッてやって、ママとセーラー〇ーンごっこしたの」
「もぉはね、〇キシード仮面様ごっこ!」
みやが大好きだからってのもあって家にはDVDが全巻揃っているのだ。
懐かしいと二人でちょくちょく見てたらいつの間にか寝る前に全員で見るようになって大分経ち、
今ではすっかりお子様達の方が嵌ってしまったようだ。
まあ女の子達のドラゴン〇ールって言っても良い位超名作だもんね。

「良いな〜、楽しかったね。ほら、みやちゃん、ももちゃんと身体拭くよ」
「はーい。わー!バスタオルふかふかー」
「ねー。良い匂いだね」
バスタオルよりまだ小さい二人を一緒に包んで水滴を拭き取っていく。

852名無し募集中。。。2017/12/20(水) 14:51:40.700

みやちゃんはもう一人でパジャマをオシャレに着れるようになったけど、
まだ上手に着れないももちゃんはつい先日みやちゃんに手伝って貰うようになってからは、
桃子がすることはお風呂上がりの水滴を残さないようにする位だった。
そのうち二人とも一人で、…二人で居れば何でも出来るようになっちゃうんだろうな。
そんな時が来たら成長が嬉しくてちょっとだけ寂しくなりそう。

お子様達をピッカピカに洗ってくれたみやはと言うと…今度は自分の番だと言わんばかりに、
ほら次、桃おいでーってお風呂の通話機能まで使ってふざけて言ってくる。
キッチンに桃子が戻ったのを見計らってこっそりかけてくるのは長年の付き合いの賜物だろうか。

「…今日はだーめ」
「ちぇー。じゃあまた後でね、もも♪」
「はいはい」

そもそもみやと入っちゃったらすぐにお風呂場から出て来れる自信が無い。
普通に洗うだけで良いのにヘアパックにボディケアにトリートメントと……
確かに気持ちは良いけれど時間的にも精神的にも体力的にも気が遠くなる。
うん……この子達がもう少しおっきくなるか完全なる二人っきりになるまでは無理だ。

853名無し募集中。。。2017/12/20(水) 14:53:05.990

それを毎日全てやっちゃうみやはもう鼻歌混じりで一人の入浴タイムを満喫している。
断る理由のもう一つだけど、かすかに聞こえてくるみやのこの甘い歌声が好きなんだよね。
……あ。今日の歌は白いTOKYOかー、…懐かしいな。少しだけ雪も降ったからね。

「ん!もぉの髪きれーになった」
「じゃあ次みゃーちゃんの番。ぶぉーしてあげる」
「わーい」

「ももちゃーん、みやちゃーん、髪乾かしたら歯磨きするんだよー」
楽しそうにドライヤーとタオルで髪を乾かし合っていた二人に桃子は声を掛ける。
二人共いつの間にかみやの乾かし方そっくりになってて自然と笑みが零れる。
……ももママにもやったげるって二人がかりで乾かされてたらみやも入ってくるのはどうかと思います。

「はーい、おかぁさん!」
「うー、もぉ歯磨き苦手…」
「ダメだよぉもも。サボったら虫歯になっちゃうんだよ。そしたら歯医者さんで痛い痛いだよ。
 ほら、みやもやるからいっしょにやろ?」

15名無し募集中。。。2017/12/21(木) 23:21:48.620

「むー……痛い痛いはキライ!」
「でしょ?ちゃんとできたらいつものしたげるから、ね?」
「……分かった、頑張る」

一体何をする気なのか。そんな可愛いやり取りを聞きながらお揃いのピンク色の小さな歯ブラシ、
子供用の歯磨き粉に水を入れたコップと洗面器を持っていく。

「かぁたん、もぉにがくてからいのやだよ?」

一人で出来るもんももちゃんもママの使う!ってきかなくて大人用の歯磨き粉を少しだけねと使わせたものの、
予想以上に辛い苦いと泣き叫ぶ大惨事になって以来、すっかり歯磨きが苦手になってしまったのだ。
もはや我が家にはあの手この手でももちゃんを歯磨きが好きな子にさせるのだという使命感みたいなものすらある。

「大丈夫だよー。お家にもぶどうとりんごともも味があるからね、今日はどれが良い?」
「んー……ぶどう!」
「みやちゃんは?どれにする?」
「おんなじのー」

二人の小さな歯ブラシの先端に少しだけぶどう味の歯磨き粉を付ける。
「ほら、みやの真似して」
いー、とかあーって言いながら二人で向き合って歯を磨き出した。
まるで鏡みたいにももちゃんがみやちゃんの動きを真似していく。

16名無し募集中。。。2017/12/21(木) 23:23:35.030>>18
二人の小さな歯ブラシの先端に少しだけぶどう味の歯磨き粉を付ける。
「ほら、みやの真似して」
いー、とかあーって言いながら二人で向き合って歯を磨き出した。
まるで鏡みたいにももちゃんがみやちゃんの動きを真似していく。

「ぶろうのあひすぅね、もぉ。きゃらくなーひ?」
「んう。こぇしゅきー」
「ふぁいろぅぶ?ふぉくみゃでふぁよ」
「んぷ。ふぉぉ?」
「ひょうじゅー」

シャコシャコ。カシュカシュ。
小刻みで規則正しいリズムが二人から聞こえてくる。

「ふぉんどぁふぇー」
「んぁぃ」
「ひゅっくりぇいひよーもぉ」
「んぅー」

お口が泡で一杯にならない様にゆっくりやるんだよーって教えてたけど既に一杯になっている。
こっちはこういうの慣れているとは言えども、このままではちょっと何言ってるか分からない。
ってツッコミが聞こえてきそうだし、何より二人共口から泡が溢れそうだ。
まあ大体お口の中を一周しただろうからこの辺にしておこう。

18名無し募集中。。。2017/12/21(木) 23:25:05.260

「よく出来ましたー、二人共一回お口の中のべーってしてからうがいして」
「んぁい」
「ぷぁー」
ヤダヤダが発動した時、きっとみやと一緒じゃないとももはやってくれないから!って、
みやちゃんが洗面器持って来た時はその手があったかと感動したよね。

ぐちゅぐちゅ。ぺっ。
「上手だねー。じゃあもう一回ねー」
ぐちゅぐちゅ、ぺっ。

「もういーい?終わり?」
ももちゃんはタオルで口の周りを拭くとみやちゃんに見せる。
「うん。みやとは終わりだけど、夜はみやじゃなくてママ達にも見せておっきいマル貰わないと」


「そうだよーまだだよー。ももちゃんのお口はママがチェックするからね」
「ママ!キレイキレイするのおわったの?」
「終わったよー。ももちゃんもみやちゃんも歯磨き上手に出来たかな?」
「うー…たぶん」
「みやからはももはお昼もマルだったからね、ママ!」
「そっか、頑張ったね。二人共えらいねー」
バスタオルで髪を拭きながら戻って来たみやが両手一杯に二人を抱きしめる。

19名無し募集中。。。2017/12/21(木) 23:32:52.850

「ママ、髪の毛拭いてあげるね」
「もももやる!キレイになーれ」
「わーい。二人共ありがとー」
首に掛けてたバスタオルで両方からされるがままに拭かれてる。
みやときたらこれをされたくって最近じゃわざと乾かさないで出てくるんだから。
親バカだなぁって他の人からは見えるかもしれないけど、
こういう時のみやの顔も優しくって微笑ましくって……凄く好き。

「それじゃももちゃんおいで。はい、ごろーん」
「ごろーん。えへへ。ママの足やらかくてあったかーい」
「(…もももみやの脚好きだからかなぁ)ふふーん。ママの愛情が一杯詰まってるからねー」
「ママしゅごい!おもちみたい…もちもちもち」
「んー。ももちゃんのほっぺも。もちもちももちだよ。ももちゃん可愛いなー」
「ママも可愛い!いっしょだねー」

な、なんだあの空気…。自分自身の小さい姿とは言えどもなんかこう。
みやがいけない事してるみたいに見える。いや……幼児相手に何をそんな馬鹿な。

「……おかぁさん。みやもチェックしてー?」

くいくいっ、と袖を引かれる。そうだった、見てる場合じゃなかったね。

「うん。みやちゃんもこっちおいで。お膝に頭乗せて。
 はい、ごろーん。良い子ねーお口開けて見せてー」
「あーん」

「ほら、ももちゃんもママの足触ってないでお口開けて?」
「あー」

21名無し募集中。。。2017/12/21(木) 23:36:58.200

そういや私達って今も虫歯無いんだよね。
この子達の歯を磨くようになってからというものたまに確認して貰ってるけど、
もしかしてこの子達に虫歯が出来たら今の私達にも出来てしまうのだろうかって。
そう思うと二人の仕上げ磨きは自分達の歯磨き以上に気が抜けないのだ。
みやみたいにホワイトニング行ってくる!と言ってはこまめに歯医者さんに行こうとまでは思わないけど。
まあでも流れで、半年に一回チェックと歯石取りに連れて行かれるのは感謝してる。

「じゃあみやちゃん、前歯からピッカピカにするよー」
「ふぁーい」

小さな口を左手の人差し指を添えながら開かせて、歯ブラシを差し入れる。
いつもの様に手前の歯からゆっくりと動かしてやっていく。
小さな歯ブラシを横に傾けて優しく磨く。根元や歯茎の境目を丁寧になぞっていく。
少しだけ八重歯気味な所はみやの小さい頃そのままで
隙間に磨き残しが無い様に縦にも動かしていく。
気持ち良いのか、歯磨きが好きなみやちゃんはいつもご機嫌だ。
まだ小さな前歯を綺麗にしたら次は奥歯。

だけどこれがももにとってはまたくせものでして。
「ひ、はう…ん…ふ」
「いい子ねー」
「うっ…ん……ぁ」
奥に入れられるとくすぐったいのと気持ち良いのの狭間なのか、
みやちゃんもつい口が動いてしまうのだ。

121名無し募集中。。。2017/12/23(土) 00:01:39.260

「ももちゃん、歯ブラシ舐めちゃダメだってば」
「んー!……ふぅー」
「もうちょっとだからねー。ハミガキ上手かなー♪」

歌いながら誤魔化しつつなだめつつで向こうも大変そうだけど、こっちも中々に手間取っている。
あの……ちょっと。みやちゃんもまだ4歳児だよね?

「んっ……ふふひゅっひゃぃょぉ…」
「……っ」
「おふぁあしゃん?……もっひょしふぇ…」
「!?」

OK、この子は幼児……そして私はお母さんだ。
ハミガキしてるだけなのに色気が何で出てくるのこの子。流石は小さくても夏焼雅様。
でもみやであってみやじゃない。ハミガキが大好きなだけのみやちゃんだ。
落ち着け。たとえ声や動きがほぼ一緒でも落ち着くんだ嗣永桃子!

137名無し募集中。。。2018/12/10(月) 19:05:37.250

「よーし、次は内側ね。んー……もう少しだけおっきく開けてね?ほれ。あーん」
「ひゅん。あーー」

昔からだったけど、小さな子に教える時はつい自分の体も自然と動いてしまう。
口で言うよりも自分でやって見せた方が早いし、一緒にやった方が楽しいもの。
みやちゃんの歯を外側から順番に磨いていき、外は上下とも完全に磨き終えた。
次はついに内側に挑まなければならない。
そう、いつも苦戦を強いられている内側が残っているのだ。
無意識なのか磨いてる歯ブラシを時折舐めようとするみやちゃんの小さな舌を左手の人差し指で避難させる。

「んぷぅ…」
「良い子ねー」
「んー」

しばらくして私の左腕をみやちゃんが撫でる様に触り出す。
磨かれている間は手も足も暇になるからかもしれない。
こうやって軽く触れてるだけで安心するのならばといつもしたいようにさせている。
八重歯の裏も丁寧に。みやの小さい頃もそれはそれは笑顔が可愛かったんだけど。
永久歯に生え変わったら無くなっちゃうんだよねー、この可愛いの。

シャカシャカシャカ。
奥の方まで一通り磨き終わって、くるりと確認する。
よし、磨き残しも虫歯っぽいのも無い。

「はーい、ハミガキ終わりだよ。お口うがいしてきてね」
「ふあぃ。もーぉ」
「んぅ」

横を見るとももちゃんも丁度終わり、並んでお口をゆすいでくれた。

139名無し募集中。。。2018/12/10(月) 19:06:51.020

みやの手はももちゃんに齧られたのか舐められたのかべたついてる。なんというか、ごめん、みや。
コップを渡されて受け取って、同じ動き。それだけのことなのにお子様達は今日もとっても可愛い。
あ。ももちゃんがみやちゃんにタオルでお口の周りを拭かれてる。
本当、小さい頃から世話焼きさんな所も何も変わってない。
私は流石に……ここまでされた事ないけどさ。……無いよ?

「ほら、もも。いー」
「いー」
「んふふ。ピカピカ!」
「ぴっかぴかー」

歯を見せあうのってそんなに面白いものだったかな?
昔は自分達もハミガキ後に皆でやってた気もするけど、ケラケラと笑い合ってる。


「じゃあ二人共、目を瞑ってー、お手々を前に出してね」

「「はーいっ」」

突き出された二人の手のひらの上に用意してた小さな勲章をそっと乗せる。
後ろから二人の頭を撫でてもう開けて良いよーってするのはみやの特権で。

「今日も良く磨けてました。頑張ったねー」

そんな三人を正面から見るのはももだけの特権だ。

140名無し募集中。。。2018/12/10(月) 19:10:52.120

「わー、もぉのアイスクリームだ!おいしそー。…みゃーちゃんのは?」
「ん?みやのはキティちゃんのぷくぷくシールだよ。ほら」
「おぉ…これも良いものだねぇ」

自分達が昔、と言っても主にみやが山の様に貯めてきたシール帳がこんな形で役に立つ日が来ようとは思わなかった。
シールと小さい子が大好きな道重さんからつい先日、桃子ちゃんこれあげるーって沢山貰ったってのもあるんだけど。
桃子ちゃんには美味しそうなシールの方が良いかと思って!って笑顔で言われたけどまあ、その通りです。
もしかして何かがバレたのかななんて道重さんを疑った事は秘密にしておこうと思う。
さゆのお家に来ないのなら逆に桃子ちゃんのお家に行きたーいなんて言われても、もう全力で拒否だ。
そればかりはこの子達が居ても居なくても関係のない事だけど。


ハミガキセットを洗面台に片付けて戻ってくると、三人がカレンダーの前でいつもの様に密着していた。
それを眺めながらそろそろ寝かしつける為、隣の部屋に四人分のお布団を敷く。
皆で川の字になって寝たい!なんてみやが言うもんだから最近はすっかりこの陣形だ。

「今日は皆で雪だるまさん作ったよ…っと。二人共、今日の所に貼って?」
「「はーい」」

カレンダーにはこうして毎日四人での思い出、二人の歯磨きの成果と成長の記録が残っていく。
貼ってる姿を毎回写真に撮ってる大人も居るけどこの光景にももうすっかり慣れてしまった。
なんて言うか撮り方とか嬉しそうな所とか……どっかで見た事あるなと思ったらみやのパパさんそっくりなんだよね。
ついで、とか言ってソファーでそれを眺めてる私の事も必ず撮ってくれるのは嬉しい。

「よーし、じゃあみやちゃんとももちゃんはおやすみ前に今日自分が使ったおもちゃを片付けて下さい」
「はぁい!」
「はーい」

お馬さんとかお人形さんとか、みやが家から持って来てくれたPOPで可愛い世界のおもちゃ、
私が持って来た画用紙折り紙ビー玉、おままごとセットに絵本なんかがそれぞれのあるべき場所に戻っていく。
今日はお店屋さんゴッコをしてたけれど、明日はきっと違う遊びをするんだろう。

141名無し募集中。。。2018/12/10(月) 19:18:20.860

「おやすみー」
「また明日ねー」

教えてないのに二人とも一個一個にバイバイしてる姿に自然と顔が綻ぶ。
写真撮影に満足したのかみやは隣に座ると、優しい顔して見詰めてくる。

「可愛いね」

確かに可愛い。自分達の小さい頃そっくりでちょっと変な感じがしてたのは最初だけだった。
この子達のママとおかあさんでいられる事に感謝すら覚えている自分が居た。
みやも同じ気持ちでいてくれるなら嬉しいなと思う。

「…うん」
「ふふ」

ふいに頭を撫でられた。それだけのことなのに、胸の奥がキュンとする。
なんか久し振りだなこういうの。

「チューするの?」
「もも、しー」
「うわっ」「え」

とっくにお片づけが終わった二人にジーッと見られてた。いや、キラキラした目で見守られてた。

「ママ、めーだよ。かぁたんハミガキしてからでしょ?」

そして、怒られた。
そっかー、ももちおかあさんがハミガキしたら良いのかー。
みやびママったらうっかりさんなんだから☆って違う違うそうじゃない。

142名無し募集中。。。2018/12/10(月) 19:22:33.090

そして次の瞬間、視界に飛び込んできたお子様達は、

「もーも」
「ん」

小さな唇がチョンって触れ合うだけだったけど間違いなくキスしていた。
なんだろ、自分達の小さい時とほぼ同じ顔で、目の前でそう言う事されるとちょっとモヤモヤする。

「!?」
「あらまー」

あらまーじゃないよみや。てかなんでそんな嬉しそうなの。

「ちょ、なにして」

「んー?よく出来ましたのチューだよ」
「いつもしてるよ?」

「そっか、仲良しさんだもんねー」
「「うんっ」」

エッヘンってそんな誇らしげに言われると二の句が継げない。みやまでそっちの味方なのね。
ヤバい頭が真っ白だ。お子様達のそんな習慣、どこにあったっけ。

「それにー、みゃーちゃんともぉはハミガキマルだからいーの」
「ねー」

「そういう問題じゃ、なくて」

お話を聞く限りどうやらこの子達は間違いなく姉妹、みたいだし。
いやでも仲良いと最近の子はチュー位平気でするのか。
小さい頃にパパやママにするのと同じ感覚、だと思えば良いのか。
確かに年が離れてる弟を溺愛はしているけれど、流石に私はしなかったし。

144名無し募集中。。。2018/12/10(月) 19:27:56.260

「だって。ハミガキしないとチューしちゃダメってママに言ってたのおかぁさんだもん」
「んっ?」

なにそれ、みやちゃん。二人共仲良すぎだとかそういう問題は明後日の方向に飛んで行った。
ももちおかあさんも初耳ですよ?

「ももが?……そんな事言ってたっけ?」

もう、みやったらうっかりももの事いつもの様に呼んじゃってる!って今突っ込むところはそうじゃない。
大体おちびさん達には勿論、みやにも他人にも今迄だってそんなこと言った覚えは全く無い。
そもそもここ最近ずっと家族みたいになってて麻痺してたけど。そうだよ、
……みやとキスだなんて。この子達が来てからだって、一度もしていないのに。

「かぁたんいつも言ってたょー。ねー。みゃーちゃん」
「うんっ」
「うえぇ……いつも?」
「おはようのとー、ただいまとーおやすみのとか!」

それでもやっぱりそれは今のもも達との記憶じゃない。
自分自身ではないこの子達の中のももとみやの記憶と関係性のズレに頭がクラクラしてくる。
だけどこの子達が目の前に存在している以上、両親であるという超ラブラブなももとみやがどこかに居るのは確定のようだ。
いやそりゃももだって、もしも、みやとキスするって言うのなら。
ハミガキはしてた方がお互いにとっても良いだろうけど……って何考えてるんだろ。
みやは、この子達の為に一緒に居てくれるだけ。
今のみやとももはそんなんじゃない。

「かぁたん?」
「だから、みや、おかぁさんのハミガキしてあげるね」

だから、ってなんだ。お子様のみやにハミガキされるとか、それなら大人のみやにされる方がまだましだ。
ハミガキ=キスするって意味じゃないけど、今の私の中ではなんかそんな感じになっちゃっている。