雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - 黒い猫、白い猫
922 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/02/05(日) 19:58:07.57 0

ニャーニャーうるさい自室。
中にいるのは妙に丸々とした短足の白猫とすらりと均整のとれた黒猫。
毎日帰る度にうるさく鳴いている。
自分が拾ってきたくせに憂鬱になる。
悲哀まじりになってきた鳴き声に部屋に入る。
ボトッと白い塊が落下する。
情けない鳴き声。
視界の隅で黒い猫が踏み出そうとした脚を引っ込め素知らぬ顔で毛繕いを始めるのが見えた。
それでも気になるのかチラチラと視線をやっているのがわかる。
まるでももとみやのようで笑いがこみ上げてくる。
ベッドに腰掛け二匹の様子を眺める。
ヨタヨタと黒い猫に近寄り構ってとばかりにちょっかいをかける白い猫。
チロリと一瞥してシッポを追い払うように振ると軽やかにタンスの上に飛び乗って白い猫を見下ろした。
さっき落下したばかりのタンス。
また登る勇気が出ないのか上を見上げて縋るような鳴き声をあげる。
ツンっとそっぽを向いて寝そべる黒猫。
諦めたというよりいじけたようにチョコチョコと移動し部屋の片隅で丸くなる白猫。
やはり気になるのか黒猫は白猫を凝視している。
一度ちらっとこちらを見るとまた興味のないフリ。
あまりに面白い。
立ち上がって部屋を出る。
少しだけドアを開け中を見るとタンスの上から飛び降りる黒猫。
白猫に近寄り毛繕いを始めるのが白猫は拗ねてるのか最初は反応しなかったが数秒もしないウチに甘えた声をあげた。
そっとドアを閉じ餌の準備。
もう一度、餌を手に部屋に戻る。
さっと毛繕いをやめる黒猫。
いつもは不満げな鳴き声をあげる白猫はしかしもう餌に釘付け。
タンスから落ちた鈍臭さはどこかに消えたように俊敏に動き、餌皿を置くのと皿に顔を突っ込むのは同時だった。
ゆっくりと近づいてきた黒猫はタシタシと不満気に蹴るも白猫は全く反応しない。
不機嫌そうに揺れる黒いシッポ。
その様子をしっかり見ている白猫。
その二匹の様を見て心に決めた。
やはり白猫をももにして黒猫をみやにしよう。