雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - 初詣
193名無し募集中。。。2018/01/02(火) 01:53:41.680

「はぁー…緊張した」

みやが白い息をひとつ吐く。

恋人として初めて迎えた新年。
みやがももの両親に改めて挨拶に行きたいと言ったのは数日前のことだった。

以前にも一度みやは挨拶に来たことがある。
娘さんとお付き合いさせて頂いてます、と
しっかりとした口調で話すみやの横顔は格好良くて。
机の下で震える手を誤魔化すように
ギュッと拳を握り締めるその姿が愛おしかった。
両親は最初困った顔をしていたけど、もも達の真剣さにちゃんと向き合ってくれて。
最後にはうちの桃子をよろしくねと微笑んでくれた。
その日帰り道、嬉しくて人目も気にせず二人で泣いたことと
次の日にみやのご両親に挨拶に行ったら
みやちゃんワガママで大変かもしれないけど桃子ちゃんお願いねと
先に言われて拍子抜けしたことは良い思い出だ。

194名無し募集中。。。2018/01/02(火) 01:54:17.020


「ちゃんと新年の挨拶出来てた?」
「うん、出来てたよ。てかそんな緊張する?」
「ももと違ってみやは繊細なの」
「それどういう意味?」
「そのまんまの意味」

もう、とふざけて肘で突けばみやの表情が和らいだ。

「このまま初詣行く?」
「えー…もも眠い」
「カウントダウン前から寝てたじゃん」
「あ、あれは目を閉じてただけだから」
「うわー言うよねー」

お互いケラケラ笑いあって。
なんだかんだで地元の神社へ足を向けた。
初詣に向かう人の群れ。
はぐれないようにとみやが手を繋いでくれる。

「このまま、行くから。」

ももを見ずに真っ直ぐ前を向くみやの横顔はいつか見た真剣な顔。

神様にも挨拶したいし、と再び顔を少し強張らせるみやの緊張を解きたくて。
繋がれた手を強く握り返した。