雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - 続続・4人家族

264 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/02(日) 15:30:57.44 0

どうすることも出来ずもうみやちゃんとももちゃんが現れてから三日が経とうとしていた。
ずっと泊まってくれているみやには感謝しかない。
慣れない幼児のお世話に既に二人ともヘロヘロ。
特にみやは途中、仕事に出て行ったりしていたので余計に。
僅か三日で増えた子ども用品。
みやが買って来たそれらは二人ともに大好評だった。
みやちゃんは自分の好みだった様子でももちゃんはみやが買って来たという事で無条件に嬉しかった様子だった。
外で遊んでいないせいか寝付くまでに時間かかるようになって来た子ども達。

「ずっと家ってわけにはいかないよね」

だからといって下手に近くをウロついて誰かに見られでもしたら一大事。

「どーしよう」

「これダメかな?」

みやが見せて来たのは遊園地のチケット。

「人が多い方がバレにくいかなと思ってつい買って来ちゃった。明日オフだし」

「いいかもね。みやナイス」

イェーイとハイタッチ。
疲れからか妙なテンション。
バレないように目立たない服を準備して早めの就寝。

「遊園地行こっか」

翌朝、みやのその言葉に大はしゃぎな子どもたち。
みやにぺっとりとくっついて身支度を整えてもらうももちゃん。
数枚の服と髪飾りを吟味して身につけていくみやちゃん。
やはりまだ幼いせいか最終的に髪はみやに纏めてもらっていた
可愛らしい服に身を包んだ子どもたちとは反対にみやもももも地味な色合いのシャツとパンツスタイル。
カメラを手にしたみやはまだ出かけてもいないのに数枚その姿を写真に収めていた。

265 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/02(日) 15:32:04.08 0

移動中大人しくしていた反動か遊園地に着いて早々、走り出したみやちゃんを慌てて捕まえる。

「迷子になるから勝手にどこかにいかないこと。約束できなかったらもう帰るよ」

「ごめんなさい。かってにいかない」

しゅんっと項垂れるみやちゃん。
ちゃんと謝れていい子だねと頭を撫でるとすぐ復活した。
手を繋いでまた歩き出す。
一番近くにあったメリーゴーランド。
あれがいいという子どもたちに従う。
平日のせいかすぐ乗れるアトラクションにご機嫌な様子の子ども達。
アトラクションに乗る姿を可愛い可愛いと撮りまくるみやはもう完全に母親のようで笑ってしまった。
その平和な時間はみやちゃんの言葉で終わった。
幼児向けのジェットコースター。
あれに乗りたいとはしゃぐみやちゃん。
反対に黙り込むももちゃん。

「ももちゃんはどうする?ももと一緒にここで待っとく?」

チラチラと何度もジェットコースターとみや達を見比べるももちゃん。

「ももいこーよぉ」

迷っていたももちゃんに弾むような声で誘いかけるみやちゃん。
若干涙目になりながらものると言うももちゃんにみやと二人で笑ってしまう。

「みやが一緒に横に乗るから怖くないよ」

優しくそう告げるみやの手を手が白くなるほど力を込めて握りしめるももちゃん。
ニコニコ笑顔のみやちゃん。
それを微笑ましく見ているみや。
本当の親子のような姿に思わずパシャリと1枚写真を撮っていた。

266 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/02(日) 15:32:56.81 0

ジェットコースターから降りキラキラと目を輝かせているみやちゃん。
既にその目は次のアトラクションに向いている。
だーっと走ってきてあれ乗ると催促してくるみやちゃんはとても可愛い。
思わず行こっかとできもしないことを言いそうになり慌てて口を噤む。
ねーねーと服の裾を引っ張るみやちゃん。
屈んで目線を合わせる。

「みやとももちゃんが来るまでもうちょっと待ってね」

「まつ」

元気な返事にいい子だねと頭を撫でるとへにょりと笑うみやちゃん。
ぎゅっと抱きしめると嬉しそうな笑い声。
視線の先には降りたところで放心状態のももちゃん。
へたり込んだももちゃんをみやが抱きかかえて戻って来た。

「うそつきっ、ままなんてきらいっ」

ベンチに座った途端、泣き出したももちゃんはみやにそう言い放った。
あまりに理不尽。
かなりショックを受けているみや。
泣く幼子とその横で呆然と立ち尽くす若い女性の姿に周囲がチラチラと見てくるのがわかる。

「みやちゃん、先にご飯にしていい」

「うん」

「みやあそこに入ろう」

呆然としているみやに声をかけると鈍い反応。
みやがももちゃんを抱っこしようとすると初めて拒否された。
代わりにももが抱き上げると素直に体を預けてくるももちゃん。
またショックを受けたいるみやを促しレストランに入った。
ご飯を食べるとすっかり機嫌が戻ったももちゃん。
午後は無理をしなかったせいで平穏に過ぎた。
帰りの電車では子ども達二人ともはしゃぎ疲れたのか乗った途端に寝てしまった。
痺れる腕。
それでもなんとか家まで抱えたまま辿り着けた。
帰るとポストに郵便物。
それは宛名が何故かみやとももの二人で送り主の書いてない怪しげな封書だった。