雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - 任せておいて
895 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/30(金) 17:18:22.95 0

そっと空を見上げる横顔が、なぜか今にも消えてしまいそうでどきりとした。

「雨……止むかな」

ぽつりと聞こえた言葉は、きっとただの独り言。
いつもなら自信満々で、雨なんか降らないと断言するのにね。

「止むでしょ」

はっとこちらに向いた視線から、たぶん聞こえてるなんて思ってなかったんだろうなって分かった。

「そうだよねえ、止む止む」

照れ隠しなのか何なのか知らないけど、くしゃりとした笑顔で断言するもも。
当たり前じゃん、雨なんて降らせないし。
晴れ女がみんな集まったら、舞美の龍神も真野ちゃんの念も跳ね返すんだから。
それに、カントリーの子たちだって、お手製のてるてる坊主作ってくれたんでしょ?

「大船に乗ったつもりでいなよ」
「お、合ってる」
「……バカにしてる?」
「いやいや、してないしてない」

そんなやりとりの中で、徐々にいつものももが戻ってきたようで。

「ぶちかますんでしょ」
あとは任せとけ、と背中をぱしんと叩く。
まさかこんな風にさ、送り出す側になるなんて思いもしなかったよね。

ありがとう。

ももがそう言ったのが、しっかりと耳に届いた。