雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - 毎日会いたい
438 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/01/19(木) 03:55:18.92 0

毎日会いたい メール 束縛
で妙に筆が進んでしまいました。もう一本投下させて下さい
若干病んでます。苦手な方はスルーして下さい

439 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/01/19(木) 03:56:37.05 0

「お疲れさまでした」
収録が終わり楽屋に戻る。
鞄を手にしたのと同時に携帯が着信を知らせた。
ホーム画面に表示されている桃子からのメール。
まるで見張られているかのようなタイミングでくるそれ。
もはや内容は見なくてもわかる。
何時に帰る?

「夏焼さんこの後、食事行きませんか?」
後ろから声を掛けられ思わず肩をビクつかせてしまった。
一つ深呼吸して笑顔に申し訳なさを浮かべ、振り返る。
「ごめんね、今日この後友だちと約束してて、また今度一緒に行こう」
最近よく口にする断り文句。
残念です、今度は絶対ですよと言いながら去っていく後輩にほっと胸を撫で下ろす。
誰にも見られないように急いで着替えて楽屋を出た。
また携帯が鳴る。

【返信が無いけど今、何してるの?】

今出たすぐ帰る。

それだけ返信すると急ぎ足で駅に向かった。

駅の構内はやたら混雑していた。
アナウンスに耳を傾けると運行遅延の放送。
暫く動きそうにない。
構内から出てタクシーを捕まえるも同じ考えの人が多いのか駅のロータリーを出てすぐに渋滞。
ほとんど進まないまま時間だけが過ぎていく。
急いで現況を桃子に連絡すると一分強で返信がくる。

【本当は何してるの?】

ドクリと心臓が強く鼓動した。
こうなってはもう何を言っても聞き入れてもらえない。

【どこにいるの?】
【誰といるの?】

矢継ぎ早にくる連絡は答えを求めているようには思えない。
返信するも徐々に詰問する調子になっていくそれ。
結局タクシーに乗っている間中、通知音が鳴り止む事はなかった。

440 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/01/19(木) 03:57:42.60 0

いつもの倍の時間をかけての帰宅。
鍵を差し込むよりも先にドアが開いた。
無言で掴まれる腕。
凄い力で中に引きずり込まれる。
同時に荒々しく閉められるドア。
玄関の壁に勢いよく押さえつけられ、痛みに思わず漏れそうになった声を押し殺した。
「ねえ、みや何してたの」
桃子の責めるような物言い。
しかしその目は妙に弱々しく暗い。
「電車がっ」
口を開くと同時に桃子の唇に塞がれる。
息を吐く間も無く貪るようなキス。
呼吸が出来なくて頭がぼーっとする。
手が解放され桃子の手が腰にまわる。
縋るように首に腕をまわすと同時に唇も解放された。
「みやはもものなんだよ」
耳元で聞こえた声。
意味を頭が理解する前に首筋に痛みが走る。
後からやってくる熱さ。
服を脱がされあちこちに噛み跡を残される。
噛み跡をなぞる指先に身体が震える。
不意に鳴るアラーム音。
遠退く温もり。
いつの間にか壁に背を預け、座り込んでいた雅を桃子が見下ろしていた。
どことなく縋るような目。
「みや」
桃子の方に腕を伸ばす。
もう一度温もりに包まれる。
桃子の首筋に顔を埋めるように抱きつく。
「好き」
そう告げると桃子は満足そうな綺麗な微笑みを浮かべた。
近づいてくる顔に目を閉じた。
唇に一つキスが落とされる。
「いってきます」
テンションの高い声。
玄関から出て行く桃子をぼんやりと見送った。
どれぐらい時間が経ったのか薄暗かった室内は完全に暗闇になっていた。
ノロノロと立ち上がりシャワーを浴びる。
腕に残る指の跡。
身体中に散らばる鬱血痕と噛み跡。
新しいものから時間が経ったものまで数えるのが面倒な程。
とても人には見せられない。
もうお湯がしみる感覚も当たり前のものになって久しい。
以前、愛理に見咎められた事があった。
あの時は今ほどではなかった。
それでも心配されてしまった。
今見たらどう言われるか。
シャワーだけとは思えないほどの時間をかけてゆっくりシャワーを済ませた。
最低限のケアだけしてベッドに横たわる。
一応携帯のチェックをするが連絡は何もない。
この部屋にいる間、桃子からのメールは来ない。
沈むように眠りに落ちた。

441 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/01/19(木) 03:59:00.53 0

桃子と二人きり他のメンバーまだ誰も来ていない楽屋。
「ねえみや、一緒に住まない?」
青白い顔をした桃子が意を決したようにそう告げてきたのは活動休止の一ヶ月前だった。
まさか桃子からそんな事を言われるとは思ってもみなかったせいで言葉に詰まってしまった。
みるみるうちに曇っていく桃子の表情。
「やっぱり、いや?」
「そんな事ない!」
反射的に叫ぶように言ってしまい顔が赤くなるのが自分でもわかった。
「ちょっと驚いただけ。一緒に住みたい」
恥ずかしさから声はごにょごにょと篭り語尾は消え入るようだった。
それでも桃子にはしっかり聞こえていたようで一転して満面の笑みを浮かべていた。
「はい、これ鍵」
満面の笑みと共に目の前に差し出される鍵。
それは見覚えのある桃子の部屋の鍵だった。
最近、本格的に一人暮らしを始めた桃子。
一度泊まりに行った時、一人で住むにはやや広いと感じた部屋。
「ごめんね。本当は一緒に探すべきなんだろうけど一人暮らし始める時、みやと一緒に住めたらいいなって勝手に広い部屋借りちゃった。契約が切れるまでは今の桃の部屋で我慢して」
そう申し訳なさそうな声で告げる桃子に場所を忘れて抱きついてしまった。
その直後、楽屋に現れたメンバーに散々揶揄われたのは今でも記憶に新しい。

本格的に同棲が始まったのは活動休止後だった。
それでも始めのうちは家族や友人との旅行で家を開けている事が多かった。
笑って送り出してくれる桃子。
今まではほとんどなかったメールは驚くほど増えた。
それは思ってもみなかった嬉しい変化だった。
羽根を伸ばすのも一段落つき、仕事を再開し始めたあたりから少し様子が変わってきた。
メールの内容が少し束縛するようなものに。
だがそれも今まで感じた事のなかった桃子の独占欲のようで気にならなかった。
むしろ嬉しいくらいだった。
暫くすると何処と無く不安定な様子を見せるようになった桃子。
帰るのが遅くなると拗ねたような態度で出迎えられ、首筋や鎖骨に二、三日中には消えそうなうっすらとした痕を付けられるようになった。
それはすぐに習慣化し、毎日一つ痕を付けられるように。
露出の多い服を着る機会が激減しただけに咎める事もなく、受け入れていた。

442 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/01/19(木) 04:00:17.27 0

そんな矢先、Buono!としての活動。
暫くは痕を付けないで欲しいとやんわり頼んだが聞き入れて貰えなかった。
そこで初めて桃子に噛み跡を残された。
プロ意識の高い桃子がそんな行動に出る事が信じられなかった。
桃子の精神状態が心配になった。
だがそれ以上に仄暗い喜びが心の奥に芽生えた。

桃子が別の仕事で先に帰った後の事だった。
レッスンの終わり、噛み跡を愛理に見咎められた。
「みやもももも何か変だよ。上手くいってないの?」
真剣な口調と表情。
曇ったその顔には心配そうな色。
そんな愛理に首を横に振って否定する。
たまに見せる強い執着心と不安定さ以外は同棲を始める前と変わらない。
むしろ前よりも桃子がはぐらかさない分、上手くいっていると言って良いぐらいだった。
「大丈夫だよ」
笑ってそう答えたが愛理の表情が晴れることはなかった。

新しいグループの決定。
それからは坂を転がり落ちるかのような早さだった。
地方に行く時以外はどんなに時間がなくても必ず毎日身体を重ねた。
会えない日は暇さえあれば電話やメールがきた。
仕事の時以外はいつ鳴るかわからない携帯を常に気にしていた。
異常なまでの桃子の執着心。
指摘されてもその異常性にぴんとこなかった。
それに気づいたのは携帯を忘れて仕事に出てしまった日だった。
夜、仕事を終え慌てて帰るも部屋は真っ暗で
人の気配を感じなかった。
明かりをつけようと手を伸ばした時だった。
勢いよく押し倒された。
思わず漏れた悲鳴は途中で止まってしまった。
月明かりで見えた桃子は見た事のないような無表情で目だけが異様な熱量を抱えていた。
桃子は無言のまま荒々しく身体を弄んだ。
泣いても懇願しても意識を飛ばしてもやめて貰えなかった。
限界を完全に超えた時、桃子にお願いされた。
毎日好きって言って。
承諾の頷きと共に掠れた声で伝えたその言葉にひどく幸せそうな顔をした桃子。
心が歓喜に満ちた。

443 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/01/19(木) 04:01:04.63 0

うるさいまでの目覚ましの音。
手探りで探し当て音を止める。
同時にかかってくる桃子からのモーニングコール。
それにワンコールで出ると桃子の柔らかな優しい声。
夕方には帰るという言葉に今日は同じくらいに帰れると返事をする。
嬉しそうな声で電話は切れた。
今日もカメラで監視されたこの部屋に少し遅れて帰ろう。
そう決めて家を出る。
異常なのは桃子だけではない。
今日も意識が飛ぶ前に掠れた声で桃子に告げよう。
好き
と。