踊りの師匠のおせい(草笛光子)と、芸者置屋の髪結い兼箱屋の新次(梅宮辰夫)はもと夫婦の仕置人。偶然にそのふたりの正体を知った足力屋の正八(火野正平)は主水(藤田まこと)にそれを知らせる。一方主水は、姑のせん(菅井きん)や嫁のりつ(白木万理)に“種なし南瓜”とイビラれつづけてきたが、奮斗の甲斐あって、みごとりつを懐妊させ、こんどは「生まれてくる子のためにもっと働け」と尻を叩かれる破目になる。そんな主水やおせいらの前に、角兵衛獅子のお美代(斎藤こず恵)が現われたことから、主水、おせい、新次、正八らが手を組んで、新しい仕置人グループとして仕事を始めることになった――。
●シリーズ初の「主水」の名を入れたサブタイトル。
●オープニングからのAパートの中で主水の顔も名前も登場しないのは、実にいのちを売ってさらし首以来。(つまりサブタイトルで初めて主水の名が登場する仕掛けになっている)
●「りつ懐妊」の事実に対する、主水の戸惑いぶりがポイント。
●歴代1話で唯一、主水の殺しが無い。(それをカバーするためか、全シリーズ中で唯一、主水が二刀流の構えを見せる)
●犠牲者の描写は当時話題の『ルーツ』がモデル。
●「別グループとの対立」や「過去の悪人の縁者からの挑戦」は、それぞれ後の『新・必殺仕事人』と『必殺橋掛人』でリメイク。
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