●1話以来の脚本&監督作品。
●一言でいうなら、まさに「なぜ男は女を殺したか?」な回。
●「外道盗人」の設定をはじめ、脚本つながりでいうなら、劇場作品『必殺仕掛人 春雪仕掛針』を思わせるドラマ図式だが、当初は被害者に見えたゲストヒロインが次第に……という感じが凄い。
●後の
あんたこの世をどう思うと同様、脚本・演出・役者のどれを欠いても絶対に成立しない、作品全体の完成度の高さが絶品で、独特の「映像」的な間合いもさりながら、断片的ながら効果的に挿入される「台詞」の一つ一つも全く無駄が無く、ドラマの背景を次第に深めていく(あるいはラストに向けて状況を詰ませていく)ところもまた奥深い。
●単なる女の魔性だけでなく、男の魔性がそれを刺激し引き出しているとも取れるのがポイント。
●おこうが不在だが、いきなり冒頭の「末期の依頼」をはじめ、今回はそれがむしろ効果的に働いている。