MS-06F
最終更新：
ruroi_gundamer 2012年01月04日(水) 00:44:48履歴
MS-06F ザクII Ｆ型（ZAKU�� typeF） 
MS-06FザクIIＦ型は、ジオン公国軍が開発したMS-06のうち最多の生産数を誇る機種である。
開発背景
短期決戦に際して様々な状況での汎用性を期待されたザクは、コロニー落としの作戦においては低速作業中の機体の数多くを失い、艦隊戦闘においては主力戦艦の攻撃に対して宇宙空間に浮かぶ金属塊であるかのように撃破され、機動性を発揮する事が出来なかった。
ミノフスキー粒子下での運用に特化したはずのザクであったが、実際には有視界戦でのさらなる機動力向上が必要だったのである。南極条約締結後のモビルスーツの存在意義は、圧倒的戦力の裏付けによる作戦、もしくは少数による隠密作戦にのみ見出されるようになり、特に後者への特化が求められた。
このようにMS-06の単体の高性能化が求められる中で、主力機として配備されたのがMS-06Fである。
ミノフスキー粒子下での運用に特化したはずのザクであったが、実際には有視界戦でのさらなる機動力向上が必要だったのである。南極条約締結後のモビルスーツの存在意義は、圧倒的戦力の裏付けによる作戦、もしくは少数による隠密作戦にのみ見出されるようになり、特に後者への特化が求められた。
このようにMS-06の単体の高性能化が求められる中で、主力機として配備されたのがMS-06Fである。
機体の特徴
F型においてはそれまでの運用によるパイロットの意見が採用され、コクピットの変更とペイロードの改良が行われている。特にコクピットの仕様については、サイドイン方式と呼ばれるものに変更されている。左胸のハッチが搭乗口となっており、シートに座ると、シートが自動的に右胸のコクピットまで移動する。この方式は、正面装甲を強化でいるという利点があるが、搭乗に多少時間がかかるという欠点もあった。
外観については、生産された時期や工場により、細部が多少異なっていた。また、S型が登場するまでは、頭部に中隊長のマークをつけた機体もあった。
外観については、生産された時期や工場により、細部が多少異なっていた。また、S型が登場するまでは、頭部に中隊長のマークをつけた機体もあった。
生産拠点
本機種の生産は、ジオン本国および月基地グラナダを中心に、制圧したコロニーの工業ブロックでも生産が行われていたとされている。
運用過程
本機種はルウム戦役の時点で配備が確認されているが、この時点での配備数は少なく、第一次地球降下作戦において主力機として配備された。しかし実際に大量生産が行われたのはそれ以降であったとされている。
F型の完成度は非常に高く、この機種をベースとして様々な局地対応型や用途改良型が開発されていった。平時であるならば、より完成された新型モデルへと開発が進むはずだったが、ジオン軍部は日々変化する戦局に対応するため、F型を起点とするバリエーション開発に固執してしまい、真に必要なタイプのモビルスーツの開発、実戦投入を遅らせてしまうという結果を招いてしまった。戦局の悪化が、モビルスーツ開発の方向を変えてしまったのである。
F型の完成度は非常に高く、この機種をベースとして様々な局地対応型や用途改良型が開発されていった。平時であるならば、より完成された新型モデルへと開発が進むはずだったが、ジオン軍部は日々変化する戦局に対応するため、F型を起点とするバリエーション開発に固執してしまい、真に必要なタイプのモビルスーツの開発、実戦投入を遅らせてしまうという結果を招いてしまった。戦局の悪化が、モビルスーツ開発の方向を変えてしまったのである。
ザク･マインレイヤー
大戦初期から中期にかけて、宇宙機雷散布ポッドとバーニア、冷却タンクと通信機を一体化したランドセルを装備した爆撃タイプ（通称ザク・マインレイヤー）が、宇宙空間への機雷敷設に活躍した。特に、地球からルナツーへの航路と暗礁空域において敷設が行われていたようである。正確な戦果は残っていないが、この機雷敷設後に連邦軍の宇宙艦艇の航路が大幅に変更されていることから、長時間の作業で地道ながら、連邦の艦艇にかなりの打撃を与えたと記録されている。
この宇宙機雷敷設は、ルウム戦役直前から大戦末期近くまで行われた。散布ポッド搭載のF型３機と、ムサイ級?一隻でチームを組み、作業していたとされている。作業中はその質量によって機動力は併殺されるが、本オプションを装備したF型は燃料搭載量は通常時の5倍にも及ぶ。規格のドラムなら最大数12発が搭載でき、ムサイ側にも補給ベッドが設けられる。
この宇宙機雷敷設は、ルウム戦役直前から大戦末期近くまで行われた。散布ポッド搭載のF型３機と、ムサイ級?一隻でチームを組み、作業していたとされている。作業中はその質量によって機動力は併殺されるが、本オプションを装備したF型は燃料搭載量は通常時の5倍にも及ぶ。規格のドラムなら最大数12発が搭載でき、ムサイ側にも補給ベッドが設けられる。
パーソナル・カスタム
ドズル=ザビ中将専用機
ジオン突撃機動軍司令のドズル=ザビ?中将が、戦場視察の名目で、たびたび実戦に参加していた際に運用していたカスタム機。ドズルの身体にあわせてコクピットの容積を拡大し、両肩装甲を4本スパイクつきアーマーに変更してある。また徹底的にチューンナップが施されたとされているが、具体的な改造点は不明である。
武装は、特製の大型ヒートホークを搭載したのみで、それ以外の武器は、一切使わなかったと記録されている。
一般にこのような高官の乗機は、ステータスシンボルとして存在するのだが、ドズル中将の場合はルウム戦役のとき自らこのモビルスーツに乗り、戦場視察の名目で三個戦隊のモビルスーツを引き連れ実戦参加している。
武装は、特製の大型ヒートホークを搭載したのみで、それ以外の武器は、一切使わなかったと記録されている。
一般にこのような高官の乗機は、ステータスシンボルとして存在するのだが、ドズル中将の場合はルウム戦役のとき自らこのモビルスーツに乗り、戦場視察の名目で三個戦隊のモビルスーツを引き連れ実戦参加している。
ジョニー=ライデン大尉専用機
ルウム戦役においてMS-06Cを駆って戦艦3隻を撃沈した功績により、大尉への昇進と共に本機を受領している。その際に真紅に黒のアクセントが入ったパーソナルカラーを使用したため、シャア=アズナブル?少佐機と間違われる事が多かったと言われる。
シン=マツナガ中尉専用機
バリエーション機
MS-06FS
F型の頭部に４門の機関砲*2を増加装備し、白兵戦における戦力を強化したタイプ。F型のマイナーチェンジ版であり、F型の生産ラインから一定の割合で製造されたとされている。
S型が配備されるまでの間、部隊指揮官や接近戦を主任務とする部隊に配備されたが、搭載された機関砲の効果は期待されたほどではなく、あまり記録も残っていない。
地球攻撃軍司令ガルマ=ザビ?大佐の専用機はこのタイプであったとされている。チューンナップ以外の特別な改造は施されていなかったようであるが、そもそも儀礼的に製作されただけで、宣伝効果の意味が多く実戦にはほとんど参加しなかったため、あまり知られていない。ガルマ本人もドップやガウに搭乗することがほとんどであった。
S型が配備されるまでの間、部隊指揮官や接近戦を主任務とする部隊に配備されたが、搭載された機関砲の効果は期待されたほどではなく、あまり記録も残っていない。
地球攻撃軍司令ガルマ=ザビ?大佐の専用機はこのタイプであったとされている。チューンナップ以外の特別な改造は施されていなかったようであるが、そもそも儀礼的に製作されただけで、宣伝効果の意味が多く実戦にはほとんど参加しなかったため、あまり知られていない。ガルマ本人もドップやガウに搭乗することがほとんどであった。
改良機
C型もしくはF型から改修されたタイプであったとされている。
F型を陸戦仕様に改装したタイプ。
F型を改造し、水陸両用型に改修したタイプ。
F型を極限まで改修した指揮官仕様。
F型の後継主力機として開発された発展型。
参考文献
講談社ポケット百科シリーズ32 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション１ ザク編
講談社ポケット百科シリーズ33 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション２ ジオン軍MS・MA編
講談社のポケットカード８ 機動戦士ガンダム モビルスーツコレクション
模型情報別冊 MSVハンドブック1
模型情報 1983年7月号
模型情報 1984年3月号
模型情報 1984年6月号
1/144 MS-06Eザク強行偵察型 解説書
1/144 MS-06Fザクマインレイヤー 解説書
1/100 MS-06RザクII 解説書
講談社ポケット百科シリーズ33 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション２ ジオン軍MS・MA編
講談社のポケットカード８ 機動戦士ガンダム モビルスーツコレクション
模型情報別冊 MSVハンドブック1
模型情報 1983年7月号
模型情報 1984年3月号
模型情報 1984年6月号
1/144 MS-06Eザク強行偵察型 解説書
1/144 MS-06Fザクマインレイヤー 解説書
1/100 MS-06RザクII 解説書
| ※当サイトにおける記述は、全て1982〜84年頃に作られた設定を元に作られています。そのため、現在の公式設定とは異なる部分が多々あります。ご注意下さい。 |
初期設定
- MSVの設定元となったムック本「ガンダム・センチュリー」においては、C型とF型の相違点は核バズーカの運用を前提としているか否かであり、F型はC型から耐核兵装を取り除いたものであるとされている。以後の公式設定でも採用されている設定ではあるが、MSVの資料においては一切触れられていない。
後付け設定
- プラモデルの「マスターグレード」及び「パーフェクトグレード」が商品化された際、機体各部について詳細な設定が加えられている。
- バンダイミュージアム（現在閉館）での展示用に、詳細な設定が加えられている。
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