MS-06Z
最終更新：
ruroi_gundamer 2012年08月17日(金) 16:45:25履歴
MS-06Z ザクサイコミュ試験型（ZAKU�� PHYCOMMU TEST TYPE） 
MS-06ZザクIIＺ型は、MS-06のサイコミュシステム搭載型である。
開発背景
ジオン軍は、ニュータイプの持つ脳波誘導の特性を兵器に活用すべく研究を進めていた。有視界戦が全てを支配していた戦争だっただけに、この計画が実現すれば、旧態の電子兵器戦に匹敵する戦術を導入できるからである。計画案はMS-16Xとして通案され、集大成モビルスーツとして「ジオング」という呼称が先行してつけられた。サイコミュシステムの試作に対しては、直接MS-16Xには装着されず、当面のデータ収集とビーム兵器のテストを兼ねて、3機の母機が用意された。内1つは中型戦闘機、1つはMAN-03ブラウ=ブロ、最後にMS-06Fを母体とするMS-06Zである。
このMS-06Zの開発プロジェクトはビショップ計画と呼ばれ、終戦の2か月前には設計案が提出されている。開発はMAN-03と同時期に行われたが、冷却サーキットとビーム砲の小型化に遅れをとり、実機が完成したのはMAN-03完成の10日後であった。
開発の第一条件は5連装ビームライフルを有線ケーブルを含んで装備する事であり、また高機動戦闘によるサイコミュオペレーションのデータを必要とするため、機体は可能な限りMS-16の仕様に合わせ、MS-16の基本フォルムを縮小する形で3機が製作された。
このMS-06Zの開発プロジェクトはビショップ計画と呼ばれ、終戦の2か月前には設計案が提出されている。開発はMAN-03と同時期に行われたが、冷却サーキットとビーム砲の小型化に遅れをとり、実機が完成したのはMAN-03完成の10日後であった。
開発の第一条件は5連装ビームライフルを有線ケーブルを含んで装備する事であり、また高機動戦闘によるサイコミュオペレーションのデータを必要とするため、機体は可能な限りMS-16の仕様に合わせ、MS-16の基本フォルムを縮小する形で3機が製作された。
機体の特徴
本機はMS-06Fこそベースにしているが、使用されたのはメインフレームくらいの物で、頭部を除いてはザクの印象は無い。頭部は後方周回式のモニターカメラに改められ、頭頂部から後部までのサーチが可能である。伝導ケーブルはMS-14同様の内装式となっているので、容積は若干増している。
上半身はジェネレーターの容積増大化と共に、推進エンジンが増設された。胸部には左右に1機ずつ、背部には3機のロケットエンジンが施設され、合計推力は388ｔにも及んだ。但しその稼働時間は約10分と短かく、戦場で使用した際の能力は疑問視されるところであった。
腕はビーム砲の支持ユニットとして使われ、ひじから先にはMS-16X規格による5連装ビームライフルを有線ケーブルを含んで取り付けられた。有線ビーム砲の小型化が効かないため、通常のザクの腕の部分に巨大な腕が付く形となっていた。そのため外見上は腕の異常に大きな、マウンテンゴリラを思わせる物になっている。
隠密のうちに行うテストを考慮して、機体はダークカラーで塗装された。
上半身はジェネレーターの容積増大化と共に、推進エンジンが増設された。胸部には左右に1機ずつ、背部には3機のロケットエンジンが施設され、合計推力は388ｔにも及んだ。但しその稼働時間は約10分と短かく、戦場で使用した際の能力は疑問視されるところであった。
腕はビーム砲の支持ユニットとして使われ、ひじから先にはMS-16X規格による5連装ビームライフルを有線ケーブルを含んで取り付けられた。有線ビーム砲の小型化が効かないため、通常のザクの腕の部分に巨大な腕が付く形となっていた。そのため外見上は腕の異常に大きな、マウンテンゴリラを思わせる物になっている。
隠密のうちに行うテストを考慮して、機体はダークカラーで塗装された。
生産拠点
本機はグラナダよりコレヒドール宙域に運ばれたとされているため、グラナダで試作されたものと推測される。
運用過程
試作3機はグラナダより実験艦レムリアに搭載され、コレヒドールへ運ばれて、稼動試験に供された。しかしながら、パイロットの能力不足と機動力に問題があったため、その性能を充分に引き出す事は不可能であった。
その後、本機は後述のMSN-01とともにア･バオア･クーに移され、戦闘に参加した記録が残されている。*1
その後、本機は後述のMSN-01とともにア･バオア･クーに移され、戦闘に参加した記録が残されている。*1
| 生産台数 | 3機 |
| 主な配備先 | コレヒドール宙域 |
改造機
MSN-01
燃料積載量の関係でMS-06Zでは不可能だった、高機動レベルでのサイコミュシステム作動データ収集のため、グラナダ工廠に戻されたMS-06Zの2号機の腰内部より下の歩行ユニットを排し、代わりに4本を1本に纏めたむき出しの大推力ロケットエンジンを2本、計8基のエンジンを搭載した試験機。モビルアーマー並みの機動力を持ち、高機動レベルでのゼロサイコミュ攻撃のデータ収集にのみ使用された。しかしMS-06をベースにしていることによる限界があり、十分な燃料搭載量がないためエンジンの稼働時間が短く、試験時のわずかな時間の使用にのみ耐え得るものであり、パイロットの技術・能力差によりデータに大幅なムラがあるなど、満足のいくテストは行えなかった。
MS-16Xの名称をMSNナンバーへ移す際にMSN-01の形式番号が与えられたが、量産できる物とはならず、MSN-02開発への捨て石となった。
MS-16Xの名称をMSNナンバーへ移す際にMSN-01の形式番号が与えられたが、量産できる物とはならず、MSN-02開発への捨て石となった。
参考文献
講談社ポケット百科シリーズ32 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション１ ザク編
模型情報別冊 MSVハンドブック2
1/144 MS-06Z Ｚタイプザク 解説書
1/144 MSN-01高速機動型ザク 解説書
模型情報別冊 MSVハンドブック2
1/144 MS-06Z Ｚタイプザク 解説書
1/144 MSN-01高速機動型ザク 解説書
| ※当サイトにおける記述は、全て1982〜84年頃に作られた設定を元に作られています。そのため、現在の公式設定とは異なる部分が多々あります。ご注意下さい。 |
後付け設定
- 「MS大全集」等、80年代後半〜90年代前半にバンダイ・メディアワークスから刊行された一部の資料では、3号機の形式番号をMS-06Z-3と表記している。
- コミック「機動戦士ガンダム Ecole du Ciel」において、地球連邦軍のパイロット養成学校「エコール」の教官であるヤハギ=フランジバックが、ジオン兵時代に本機のパイロットであったことが描かれている。
コメントをかく