最終更新: ruroi_gundamer 2012年06月10日(日) 19:36:49履歴
地上戦におけるモビルスーツの重量配分と走行の問題が生じる事を兼ねてより予測していたジオン軍は、モビルスーツの地上における移動力向上という問題に取り組んでいた。すでに開発されていた地上用のMS-07においても陸上での移動力に難点が集中し、飛行可能なMS-07Hなどの幾度かの失敗をかさねた結果、ドダイYSを組み合わせる案が採用されたが、これはあくまでも一時的な解決にすぎず、新型モビルスーツの開発が続行していた。
移動の問題を根本的に解決すべく立案されたのは、モビルスーツにホバリング走行を行わせることであった。当初の計画案は、純粋なホバークラフト方式であったが、最終的にはより高い推力を得るべく、ホバークラフトの技術を応用した熱核ジェットと熱核ロケットの複合推進システムが採用された。
MS-09のナンバーを与えられた本機の開発計画は、開戦から6ヶ月以上を数えて試作機のロールアウトまで漕ぎ着け、その数週間後には量産型の生産が開始された。
移動の問題を根本的に解決すべく立案されたのは、モビルスーツにホバリング走行を行わせることであった。当初の計画案は、純粋なホバークラフト方式であったが、最終的にはより高い推力を得るべく、ホバークラフトの技術を応用した熱核ジェットと熱核ロケットの複合推進システムが採用された。
MS-09のナンバーを与えられた本機の開発計画は、開戦から6ヶ月以上を数えて試作機のロールアウトまで漕ぎ着け、その数週間後には量産型の生産が開始された。
開発は全て新設計によるもので、当初の計画時はMS-06R-2程度の機体容積であったが、MS-07C-5によるデータ収集を経て、現在のプロポーションに修正された*1。量産型ではさらに外装の整理と、ランドセルの本体への一体化が行われた。その結果、それまでのモビルスーツ以上の重装甲となり、「重モビルスーツ」の代名詞となった。
コクピットは、MS-07以降ほとんどのモビルスーツに採用されている、ダイレクトイン方式と呼ばれる搭乗方法が採用されている。これにより、前面装甲の泣きどころであった搭乗ハッチが飛躍的に強化された。但し、一部のパイロット、特に砂漠や湿地帯で運用するパイロットには、コンソールが汚れるという不評もあった。
コクピットは、MS-07以降ほとんどのモビルスーツに採用されている、ダイレクトイン方式と呼ばれる搭乗方法が採用されている。これにより、前面装甲の泣きどころであった搭乗ハッチが飛躍的に強化された。但し、一部のパイロット、特に砂漠や湿地帯で運用するパイロットには、コンソールが汚れるという不評もあった。
本機の開発に際し、新開発の武装が開発されているが、MS-06用の武装を運用する事も可能である。
- ヒートサーベル
- 360mmロケット砲
威力はビームライフルには劣るものの、ジオン軍のモビルスーツの汎用規格に乗っ取って作られているため、通常のマニピュレーターを持つモビルスーツであれば使用することができる。
実際に量産機が部隊に配備されたのは、大戦後期に入ってからで、ユーラシア大陸中部へ「黒い三連星」の乗機として配備されたのが最初である。本機の投入によって、モビルスーツの地上での移動力の問題はその9割が解決したとみなされ、局地戦用の要素が濃いにも関らず地上の一般型モビルスーツとしてMS-06を退ぞけ、ジオン軍の地上用モビルスーツの頂点に立った。
しかし実戦配備が遅れ、特にキャリフォルニアベースを通じてのドムの実戦配備には時間を要したとされる。そのため、アフリカ戦線に十分に行き渡らず、北米には「ブルーボーン」と呼ばれる部隊にしか配備されなかった。
またアフリカ戦線に配備されたMS-09は、高温下での戦闘でメカトラブルが発生し、性能を充分に発揮できず、現地部隊からの改善要求が多く提出された。そのため、Dタイプと呼ばれるオプションが生産されることとなった。
しかし実戦配備が遅れ、特にキャリフォルニアベースを通じてのドムの実戦配備には時間を要したとされる。そのため、アフリカ戦線に十分に行き渡らず、北米には「ブルーボーン」と呼ばれる部隊にしか配備されなかった。
またアフリカ戦線に配備されたMS-09は、高温下での戦闘でメカトラブルが発生し、性能を充分に発揮できず、現地部隊からの改善要求が多く提出された。そのため、Dタイプと呼ばれるオプションが生産されることとなった。
ジオン本国で開発された試作機。ロールアウト後直ちに地球に降ろされて各種テストに使用された。
ジオン本国では本機の開発に全力を挙げており、そのため広報部による写真公表やニュース報道も数多く行われた。最新鋭機として大きく期待されていたため、キャリフォルニアベース北側の第5試験場で行なわれた同機の360ミリロケット砲試射実験には、宣伝用フィルムのために各方面軍の将軍や高級将校らが召喚され、1号機にはフレデリック=クランベリー大佐が搭乗し試射を行ったとされている。また1・2号機共に腹部に部隊マーク風に描かれているマーキングは、式典に際してザビ家の命令によって施されたものであったとの記録が残っている。
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ジオン本国では本機の開発に全力を挙げており、そのため広報部による写真公表やニュース報道も数多く行われた。最新鋭機として大きく期待されていたため、キャリフォルニアベース北側の第5試験場で行なわれた同機の360ミリロケット砲試射実験には、宣伝用フィルムのために各方面軍の将軍や高級将校らが召喚され、1号機にはフレデリック=クランベリー大佐が搭乗し試射を行ったとされている。また1・2号機共に腹部に部隊マーク風に描かれているマーキングは、式典に際してザビ家の命令によって施されたものであったとの記録が残っている。
キャリフォルニアベースに引き渡されてから一ヵ月後、2機のYMS-09のうちの2号機を熱帯仕様の研究母体として改装したタイプ。アフリカ戦線からの要望に応え、近距離用の通信アンテナを取り付けられ、補助タンクつきランドセルへの換装と、大容量冷却システムの搭載が行われた。
完成した機体はアリゾナの実用試験フィールドと思われる場所で実験が行われていることが確認されており、その後北アフリカ戦線のカラカル部隊に配備され、実用試験が行われた。同部隊には予備機含めて4機のDタイプが配備され、うち2機が量産先行型を改修したものであったとされている。*2
実験の結果は良好であったため、軍部の正式承認を得る前にオプションパーツとしてただちに量産型のMS-09用に生産された。
完成した機体はアリゾナの実用試験フィールドと思われる場所で実験が行われていることが確認されており、その後北アフリカ戦線のカラカル部隊に配備され、実用試験が行われた。同部隊には予備機含めて4機のDタイプが配備され、うち2機が量産先行型を改修したものであったとされている。*2
実験の結果は良好であったため、軍部の正式承認を得る前にオプションパーツとしてただちに量産型のMS-09用に生産された。
YMS-09Dのテストにより実用化された熱帯戦用オプションを量産機に採用したもので、頭部とランドセルがYMS-09Dのものに換装されている。軍部の承認を得る前に実用化されたものであるため、正式なナンバーではない。
量産機や量産先行機の中から選ばれた30機がキャリフォルニアベースにおいて熱帯戦用モビルスーツの研究機として改修されることになったが、キャリフォルニアベースが陥落するまでに改修が完了したのは20機であり、実際に使用されたのは10数機だったとされている。そのため、実戦で確認された機体は、戦後にYMS-09Dとしばしば誤認されて紹介されている。
本機の代表的なパイロットとしては、MS-06Dでも活躍したカラカル小隊の隊長ロイ=グリンウッド少佐が有名である。少佐の搭乗機は"サンダーキャット"と呼ばれたとされている。
量産機や量産先行機の中から選ばれた30機がキャリフォルニアベースにおいて熱帯戦用モビルスーツの研究機として改修されることになったが、キャリフォルニアベースが陥落するまでに改修が完了したのは20機であり、実際に使用されたのは10数機だったとされている。そのため、実戦で確認された機体は、戦後にYMS-09Dとしばしば誤認されて紹介されている。
本機の代表的なパイロットとしては、MS-06Dでも活躍したカラカル小隊の隊長ロイ=グリンウッド少佐が有名である。少佐の搭乗機は"サンダーキャット"と呼ばれたとされている。
生産台数 | 20機 |
主な配備先 | 北アフリカ |
主なパイロット | ロイ=グリンウッド |
講談社ポケット百科シリーズ32 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション1 ザク編
講談社ポケット百科シリーズ33 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション2 ジオン軍MS・MA編
講談社のポケットカード8 機動戦士ガンダム モビルスーツコレクション
講談社のポケットカード9 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーションコレクション
模型情報別冊 MSVハンドブック1
模型情報別冊 MSVハンドブック2
模型情報 1984年6月号
1/144 MS-06Kザクキャノン 解説書
1/144 YMS-09プロトタイプドム 解説書
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1/144 YMS-09D局地戦闘型ドム 解説書
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ムック本「ガンダム・センチュリー」においては、ZEONIC社のライバル企業であるZIMMAD社が開発したものと設定されており、後にこれが公式設定となった。
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