ガンプラブームのピークに始まったシリーズ「MSV」の設定を「当時のまま」まとめたサイトです。後付け設定を一切考慮せず当時の設定からわかる情報のみを編集しています。



MSN-02 ジオング(ZIONG)

MSN-02ジオングは、サイコミュシステム搭載型の試作モビルスーツである。

開発背景

 ジオン軍は、MS-14に先んじて、ニュータイプの持つ脳波誘導の特性を兵器に活用すべく、サイコミュシステムを搭載したモビルアーマーの開発を進めていた。サイコミュコントロールで兵器を扱う事で有視界戦でのモビルスーツの効能に頼る必然性が無くなったからであったが、ニュータイプとして覚醒した人間は少なく、一部のニュータイプパイロットに合わせ、格闘戦を本意とするモビルスーツ型の究極としてサイコミュシステム搭載型のモビルスーツの開発にも着手された。
 計画案はMS-16Xとして通案され、次代をになうニュータイプへのさきがけとして期待を背負った集大成モビルスーツとして「ジオング」という呼称が先行してつけられた。この名称は、究極のモビルスーツにジオン公国の名を冠することにより、国民の士気を高めることも考えに入れてつけられたという。
 MS-06ZおよびMSN-01によるテストデータが活用され、MSN-02という正式コードが決定したこのジオングは、ジオン本国工廠で開発が続けられていたが、モビルアーマープロジェクトにおいて、A級ニュータイプの出現と前後して全くの無線誘導兵器が完成し、格闘戦のメリットを失ったジオングは、一部プロジェクトチームを残し、本国防空隊の工廠へ授けられた。その後ア・バオア・クーの工場施設へ移送され、装甲も完全でないまま工作調整が続けられていたが、最終戦への突入によって稼動状態までこぎつけた段階でシャア=アズナブル大佐に授けられることになった。
 

機体の特徴

 本機はサイコミュシステム搭載にかなりのスペースを必要としたため、全高38mにも及ぶ巨大モビルスーツとして完成する予定であった。しかし宇宙空間での移動には脚を必要としないため、大型化されたスカートに大推力エンジンを集中して搭載しており、脚部は陸戦用歩行ユニットという扱いであった。
 その大きさを最大限に活用した設計となっており、最も特徴的な部分はコクピットである。それまでのモビルスーツでは胸部にあったコクピットを頭部に配し、頭部はコクピットの機能だけでなく、機体から分離しビーム砲一門をそなえるサイコミュコントロールの小型モビルアーマーとしても使用できる。これにより、パイロットの生存率が高くなったのみならず、パイロットの技量によっては、頭部のみでモビルスーツ一機分の戦力をもつとも言われる。
 主武器としては、腕部そのものが五連装ビーム砲であり、MAN-03のデータをもとに小型・高機動化がはかられた有線サイコミュシステムによる誘導が可能となっている。そのほかに、頭部に一門、腰部に二門のビーム砲が装備され、それぞれサイコミュシステムでコントロールされる。戦艦クラスのビーム砲を計十三門そなえたまさに究極のモビルスーツであった。
 しかし、機体が大型過ぎること、パイロット個々の資質に合わせた調整が必要となることや、そもそもニュータイプパイロットでなければ使用できないことから、大量生産には向かず、すでに敗色濃いジオン軍にはこれを量産化、実戦配備することはできなかった。

生産拠点

 本機はジオン本国工廠において開発され、ア・バオア・クーの工場施設にて稼働状態に調整された。

運用過程

 本機は試験機が3機製作され、そのうち1号機は装甲も完全ではないままシャア=アズナブル大佐に与えられ実戦投入された。連邦軍のRX-78と交戦し、頭部のみとなっても戦闘を続け、これを撃破したものの、みずからも大破した。
 残る2,3号機は、ア・バオア・クーの工場内で歩行ユニットもろとも大破焼失している。
生産台数3機
主な配備先ア・バオア・クー
主なパイロットシャア=アズナブル

発展機

MSN-03
 歩兵戦展開を捨てきっていなかった本部により計画されていた機体。MAN-08のデータを元に無線サイコミュシステムを搭載しており、機体が頭・胸・両腕・腰・両脚の七パーツに分離し、おのおのがビーム砲によるオールレンジ攻撃ができるように設計されていた。計画では、MSN-03ジオングと命名されていたが、使用書きが提出されたところで終戦をむかえたため、実質的な開発は行われなかった。

参考文献

講談社ポケット百科シリーズ32 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション1 ザク編
講談社ポケット百科シリーズ33 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション2 ジオン軍MS・MA編
講談社のポケットカード9 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーションコレクション
模型情報別冊 MSVハンドブック1
模型情報別冊 MSVハンドブック2
1/144 MS-06Z Zタイプザク 解説書
1/250 MSN-02パーフェクトジオング 解説書
※当サイトにおける記述は、全て1982〜84年頃に作られた設定を元に作られています。そのため、現在の公式設定とは異なる部分が多々あります。ご注意下さい。

後付け設定

  • ジオングのコクピットは頭部にあるが、作中でシャアが乗り込む際は胴体から入っていた。そのため「マスターグレード」で商品化した際には、胴体と頭部の両方にコクピットがあり、2つのコクピットは繋がっていて、複座での運用も想定されていたという設定が与えられた。
  • ゲーム「SDガンダムGジェネレーションスピリッツ」では、MSN-03-2グレートジオングとして完成したMSN-03が登場した。

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