朝鮮学校無償化についてのウィキです。

無償化反対派の主張

日本の学校は外国人も差別せず入学を受け入れている。無償化対象になりたいなら、素直に日本の学校に入れば良いのだ。

反論

これは二つの意味で暴論と言えます。まず第一に、子供を朝鮮学校へ通わせたい、民族教育を受けさせたい、と考える保護者の切実さに対しての無理解を露呈させています。多くの日本人にとって「民族教育」というものはピンと来ないものかもしれません。しかし意識されないだけで日本の学校でも「民族教育」は行われています。日本の学校に通う日本人の子供は歴史や社会、国語などの教科等を通じて日本の社会や歴史、文化の美点や利点を学び、吸収し、自分のアイデンティティを形成していきます。少なくともそれと同等の「民族教育」を在日コリアンの子供に受けさせようと思うならば、日本の学校では不十分なのです。また、日本の学校では朝鮮人・韓国人であることを理由に虐めを受けることが珍しくありません。現在、在日コリアンの子供の多くは日本の学校に通っていますが、このことに不安を感じている保護者も、また少なくはありません。

第二に、こうした主張は歴史的経緯を無視、軽視した無神経なものです。そもそも朝鮮学校(その前身である国語講習所)は、戦前の同化政策により母国語が話せない朝鮮人青少年が数多く生まれてしまっていたという事情から設立されたのですが、それを支えたのは同化政策(そこでは朝鮮人や朝鮮文化が日本人・日本文化より遅れたもの・劣ったものであり、「日本人」に近づくこと、完全な「日本人」になることこそが朝鮮人にとっての幸福であるとされ、教育によりそうした考えを身につけられてしまった青少年もまた数多くいました)によって奪われた朝鮮民族としてのアイデンティティを取り戻したいという切実な思いでした。そうした背景を理解せず「日本の学校に通えば良い」と言い放つのは、戦前「一視同仁」の建前の元に朝鮮人の誇りを奪った愚行から何の反省も教訓も学んでいないのと同じことと言えます。

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