ミリオン・エッジ
百万を超える小さな紙片を硬化したうえで群体制御魔法で操作し、対象に向けて放つ魔法。
現代魔法としては例外的に、CADを使用しない術式になっている。
その本質は、あらかじめ魔法を発動直前の待機状態に置いておき、術者の想子をキーとして発動する条件発動型?の遅延術式?で、ゴールディ家の『魔弾タスラム』と同じ発想に立っている。
CADの操作手順を省くために遅延術式?を使うというアイデア自体は珍しくないが、この魔法のユニークな点は待機状態を維持するテクニックにあり、発動直前の状態にある術式をシンボルで記録している。
刻印型術式と同じように見えるが、刻印型がシンボルに想子を流して魔法式を構築し事象を改変するのに対して、この魔法はあくまでも条件発動型?の遅延術式?であり、その場で魔法式を構築する必要はなく、敵を前にしてその為の時間を必要としない。
ただし、事前に魔法の待機状態を記録しておく必要がある。
刻印型は魔法式の構築に必要な情報が含まれていれば、シンボルを刻むのは機械でも可能だが、七宝家の術式は実際に魔法を発動するのと同じ手順で、術者が魔法を記録しなければならない。
しかもその記録は使い捨てで、事前準備に大変な手間がかかる。
琢磨の発動媒体は変形B5版ハードカバー720ページの本で、横182mm・縦256mmの全ページにシンボルを記録したものを使用している。
この発動媒体で『ミリオン・エッジ』を発動すると、各ページがノド2mmを残して4mm四方の正方形紙片に裁断され、1ページあたり1,440片、720ページで1,036,800片の硬化紙片に変わる。
データ
百万を超える小さな紙片を硬化したうえで群体制御魔法で操作し、対象に向けて放つ魔法。
現代魔法としては例外的に、CADを使用しない術式になっている。
その本質は、あらかじめ魔法を発動直前の待機状態に置いておき、術者の想子をキーとして発動する条件発動型?の遅延術式?で、ゴールディ家の『魔弾タスラム』と同じ発想に立っている。
CADの操作手順を省くために遅延術式?を使うというアイデア自体は珍しくないが、この魔法のユニークな点は待機状態を維持するテクニックにあり、発動直前の状態にある術式をシンボルで記録している。
刻印型術式と同じように見えるが、刻印型がシンボルに想子を流して魔法式を構築し事象を改変するのに対して、この魔法はあくまでも条件発動型?の遅延術式?であり、その場で魔法式を構築する必要はなく、敵を前にしてその為の時間を必要としない。
ただし、事前に魔法の待機状態を記録しておく必要がある。
刻印型は魔法式の構築に必要な情報が含まれていれば、シンボルを刻むのは機械でも可能だが、七宝家の術式は実際に魔法を発動するのと同じ手順で、術者が魔法を記録しなければならない。
しかもその記録は使い捨てで、事前準備に大変な手間がかかる。
琢磨の発動媒体は変形B5版ハードカバー720ページの本で、横182mm・縦256mmの全ページにシンボルを記録したものを使用している。
この発動媒体で『ミリオン・エッジ』を発動すると、各ページがノド2mmを残して4mm四方の正方形紙片に裁断され、1ページあたり1,440片、720ページで1,036,800片の硬化紙片に変わる。
（出典：12巻122･349･352･385･386･414〜416･418･419･422P）
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