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[SSメモ] 21 2010/08
この頃は在り来たりの設定で満足できなくなり、あまりありえなさそうな状況や
設定のSSを書こうとしていた一品。
低ランク時にはラブラブなエッチというのは成立しないという前提のもとに
ではどういうエッチなら有りえるかという考察の結果、変態Pが出来上がった。
無理やりレイプっぽくとか、薬で眠らせてとか、枕っぽい感じとか、円光ぽい
感じというダークなのは書けなかったと思われ。
ブログの方でこのSSを書くときの試行錯誤っぷりを記事にしたくらい
紆余曲折があった。というかホントいろいろ考えた。

  • 以下本編-


彼女を担当アイドルに選んだ理由は、素質と才能に惚れたからということにしてある。しかし本当は
一人の女として惚れてしまったからである。
もちろん業界人として、おいそれと手を出せるものではないとわかっているし、彼女自身がとびきりの
堅物で生真面目で、おまけに関心は歌うことにしか向いていない。
それでも、いざ活動を始めれば、やはり彼女の素質や才能は魅力的であり、多忙さもあって俺の後ろめ
たい感情が入り込む余地などは無く、プロデュースは順調に進み、そろそろ2ヶ月が経つ。
仕事の成果を通じ、彼女の俺に対する信頼も確立しつつあると思っている。

夏休み。午前中、高校の夏季講習があった千早と駅前で合流する。
見慣れない制服姿の彼女が助手席に滑り込み、俺は車を発進させる。
“レッスンが楽しみで走ってきました” そうといって笑う彼女の額から汗が一筋流れて落ちる。
君は気づいているのだろうか?
白いブラウスに汗が染み、下着のラインがわずかに透けていることに。
汗の匂いと微かな体臭が少女のものでなく、雌の匂いを発していることにに。
君の隣の男が、その屈託のない笑顔を踏みにじる妄想にとらわれていることに。

広いフロアをスレンダーな体が舞う度、汗の雫が舞い落ちる。
折れそうなほど細いくせに、強靭なバネを秘めた腰のくびれ。
小ぶりながら、完璧なシルエットの胸の盛り上がり。綺麗に張り出したヒップライン。
足が跳ね上がるたび目を射る股の間の小さなふくらみ。
これ以上ここにいるのは危険すぎる。俺は携帯を耳にあてたままスタジオから退避する。
人気のない廊下の奥、扉に掲げられた<更衣室>のプレート。そっと潜り込み中から施錠した。

ロッカーには千早の着ていたブラウスとプリーツスカートがハンガーで吊るされている。
目的のものはすぐに見つかった。丁寧にたたまれたそれは、スリップに包まれて足元においてある。
ついさきほどまで彼女の乳房を覆っていたそれには、まだ体温が残っているかのようにほんのりと暖かく、
汗の匂いと体臭が濃密に染み込んでいた。顔を埋め、深々と匂いを嗅ぐ。
もう我慢できなかった。ジッパーを降ろすのももどかしく、分身を取り出してしごき始める。
先ほどみた千早のボディーラインを思い浮かべながら、俺は空想の中で彼女をフロアに押し倒す。
僅かな衣類を引き裂き、強引に体を重ねて。
強すぎる刺激がのせいで、あっというまに絶頂に駆け上がる。
千早のブラを分身にまき付けてぶちまけたい衝動をこらえ、ハンカチで受け止める。
早鐘を打る心臓を深呼吸でなだめながら、慎重にブラを畳みなおしてロッカーに戻す。
人気がないのを確認し更衣室から抜け出すと、じっとりと重いハンカチを洗面所で洗ってよく絞る。



危険で無謀なことだとはわかっているが、己の妄想を現実で暴走させないためには仕方が無い、
そう自分に言い訳しながら、機会があるたび俺は千早の衣装に手を出し続ける。
匂いを嗅ぐだけで、その場で行為に及べない場合はトイレにこもって発散させたりもしたし
疲れて助手席で眠り込んだ千早の体臭を直接味わうということもした。
仕事のパートナーである俺に対して、千早は当然ながら無警戒であり、無防備だと俺は信じていた。

ライブを控えた千早の要望で、スケジュールの最後に無理やり突っ込んだダンスレッスン。
予定を超えても仕上がりに納得しない彼女のため、顔なじみの管理人に鼻薬を聞かせて鍵を借り出す。
「鍵借りたから時間はたっぷりある。煮詰まったのならシャワーでも浴びて一回すっきりしたら?」
「そうですね……そうします」
「コンビニで食べ物買ってくるからゆっくりでもいいぞ」
俺の中で、目的はとっくに変質しきっていた。
その目的のためには、今日のように時間と機会を用意もし、ダンスレッスンの時に予備の着替えを用意
するよう命じもした。今シャワーを勧めたのも、全ては俺の歪んだ目的のためだ。
今夜こそ、ついに千早の女の匂いをものにしたい。肌着についた汗や体臭だけでは我慢できなかった。
時間を見計らい、更衣室の前で様子を窺う。
シャワーの水音。大丈夫だ。音をたてずに忍び込むのもすっかり慣れていた。
下着はロッカーではなく、その前のベンチに置かれていた。恐らく自分ひとりだけなので
油断したのだろう。いつものように几帳面に畳まれているそれに俺は手を伸ばした。
汗でびしょ濡れのタンクトップに包まれ、ショーツはあった。
白のシンプルな小さな布切れを取り上げ、少し震える手で顔に近づけようとした瞬間。
「……プロデューサー、いったい何を?」
千早の声は背後から、つまりシャワーと反対の入口側から。
ばれていた。気づかれていた。俺は自分で仕掛けたつもりで、まんまと千早の罠に飛びこんで
しまったというわけか。終わったな……
「プロデューサー、答えてください。いったいここで何をしようと?」
俺は千早のショーツを握り締めたまま振り返った。
着替え用のジャージとTシャツ姿の千早が、こわばった顔で俺を見つめている。
「……ばれてたんだな」
千早の首がかすかに左右に揺れる。何かを呟くが声が小さくて聞き取れない。
「気づいてたんだろ、俺のしていたことに」
「……がいます……違います!」
「何も違わないよ。どうせこれでおしまいなんだ。全部白状しておくよ」
「い、いやです。聞きたくない!やめて、やめてください、プロデューサー」
「もう俺にはプロデューサーである資格なんかないよ、ほら見てみろ。俺のしでかしてきたことを」
目を大きく見開いたままの千早に見せ付けるように、俺は右手のショーツを顔にあてた。
「俺が千早に欲情するたびに、こうやっていた。千早の匂いを嗅ぎながら」


「いや……やだ、こんなのいや……。お願いですからやめてください」
千早は両手で顔を覆い、そのままずるずるとへたり込んだ。
「いや……もう居場所、失うのはいや、いや、いや……お願いです、プロデューサー」
「千早……」
膝をついて、千早の肩に手を伸ばそうとしたとき。
「やめないでください。私の事、捨てないでください、お願いします」
千早は泣きじゃくりながら顔をあげると、Tシャツの裾に手をかける。
「わたしがほしいのでしたら、好きなようにしてください。プロデューサーがしたいように……」
「待て、千早」
千早は俺の制止に構わずTシャツを脱ぎ捨てる。
「やせてるし、魅力がないの、わかってます。でも……プロデューサーが欲しいのなら」
よろよろと立ち上がり、ジャージを脱ぐのを俺は魅入られたように見つめるだけだった。
目の前に立つ、生まれたままの姿の千早から視線が外せない。
「お願いです、プロデューサー……ずっと私と一緒にいてください」
汗ばんだ肌の匂い。それがすぐ目の前にあった。
手を伸ばし、千早の腰に巻き付け、引き寄せる。
そのまま顔を淡い翳りに押し付け、深々と匂いを吸い込んだ。

無言で立ち尽くす千早を抱えあげると、ソファーベンチに横たえる。
小ぶりな乳房を手のひらで包み、柔らかく揉みしだいたときも、
胸から腰のラインをそっと撫でているときも、
汗ばんだ太ももの感触を確かめながら、そっと足を開くときも、
千早はずっと両手で顔を覆っていた。

首筋に唇を這わせ、そのままゆっくりと胸に。
交互に乳首を口に含み、軽く舌で転がす。汗の味、千早の味が口に広がっていく。
くびれた腰。形のよいヘソ。すべて丁寧に舌でなぞった。
千早は声が漏れそうになるたび、手のひらで口を押さえ、懸命に声を押しとどめる。

大きく開かせた足。蛍光灯の無機質な光がその間にあるもの全てを照らしている。
まだ成長の途上にあるのか、年の割りにはまだまだ淡い翳りのその下、薄紅色をした二切れの肉が
そこだけは女であることを主張するようふっくらと盛り上がり、ぴったり合わさっている。
先ほど十分に味わった、汗ばんだ肌の匂いとも違う、独特の雌の香り。
顔を寄せ、唇をそっと重ねた。千早のからだがぴくりと震える。
肉の合わせ目をそっと舌でなぞり、狭い隙間にゆっくりと舌先を進めていく。
そうしながら、俺はソファーの下でチャックを開いて窮屈な隙間から分身を開放する。
ゆっくりとしごきながら、舌で千早の花弁を、小さく顔を覗かせた肉の芽を、そして少しづつ
奥から滲み出す甘い粘液を味わいつづける。

千早は決して声を出すまいと堪えていたのだろう。
それでも執拗な舌の責めの末、はじめての快感に押し流されたのか。
「んっ、んんん、ぃゃ、や、ああああっ」小さいが、それは確かに女の喘ぎだった。
それを聞いた瞬間、俺も頂点に達した。
立ち上がり、千早の腹の上に発射した。
蛍光灯の下に晒された千早の白い裸身の上、夥しい量の精液が何条もの筋をつくって、垂れていく。


◇以下は蛇足的な続編的なもの


ほんの2時間前の出来事なのに、頭の中の記憶にはまるで現実感というものがない。
体にはそのときの感覚が鮮明に残っているというのに。
首筋。胸。お腹、そして女の子の大切な場所。
プロデューサーの唇が触れた場所全てに残る生々しい感触。
そして一番最後、プロデューサーが私のおなかに出した液体のことも。

体全体がふわふわしてまるで力がはいらなく、ただ横たわっているだけの私。
胸にかかった液体がゆっくり流れていくのを、そっと手で押さえて。
彼がわたしの体を丁寧に拭っていて、最後に私の手をとり、そこも綺麗にぬぐって。
ぼんやりとした視野がはっきりしてきたときに見た彼のひどく憔悴した表情。

「シャワー浴びてきます」

ゆっくり体を起こし、バスタオルを手にとる。
何も身につけていないのに、恥ずかしいって思わないのは何故だろう。
もう全てを見られているから?
考えてもわからない。熱いお湯をかぶっても、頭の中はすっきりとしない。

「そんな顔、しないでください。まるで私が酷いことしたみたいです」
「酷いことしたのは俺のほうだ」
「お願いしたのは私です。合意の上ですから」
「そうじゃない。そうなるきっかけのことだ」

再び車内を沈黙が包む。
わかっている。プロデューサーの行いがどういう種類の行為か。
なのに、あの時私はそんな風には思わなかった。
彼は私を必要としているのだと。
それを許すことで、彼を私に縛り付けることができるのだと。
だから本当に酷いのはそんな風に都合よくこじつけた私のほうだ。
そして今、拘束をより確実にする手段すら考えている。

「責任……とってもらえますよね?」
「もちろんだ」

苦悩に歪む彼の顔。でも私の見たいのはそんな顔じゃない。

「最初の約束、覚えていますよね」

千早を必ずトップアイドルに導く。必ず、俺たち二人で。

「必ず果たしてください。それがプロデューサーがとるべき責任です」
「それはもちろんだけど、しかし」

「しかし、何ですか?」
「俺は……千早にひどいことをした」

話がまた逆戻り。捕らわれた罪悪感から抜け出せない。
それなら最初からああいうことをしなければいいのに。馬鹿なひと……
夕食の時間はとっくに過ぎ、空腹がそろそろつらくなってきた。
あんなことさえなければ、いまごろは外食でもせがんでいたかもしれないけれど
今夜はとてもそんな気になれないだろう。

「お腹、すきました。プロデューサーの家で何か食べませんか?」
「……それは構わないけど、たいしたものは作れないぞ?」
「構いません」

少なくとも、何かは作れるというのが意外だった。
今までは口数が少なめ、とっつきにくかったプロデューサーだけど、
その悩める素顔を知ってしまった私には、そのことに嬉しさを感じている。


おしまい
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