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1月

5日
京都府警少年課と中立売署は5日、児童ポルノ禁止法違反とわいせつ図画販売の疑いで、大阪市西成区の男子大学生(18)を逮捕した。調べでは、大学生は昨年10月、インターネットのオークションに、児童ポルノやわいせつな映像をコピーしたDVD計8枚を出品。落札した京都市西京区の公務員(33)ら5人に対し、同月から翌月にかけて計約7000円で販売した疑い。同署によると、大学生は同様のDVD約100枚を販売目的で所持しており、余罪を追及している。

7日
広島市内の私立高校生だった少年が在学中に不正に口座を開設したとされる事件で、広島中央署や海田署などは五日夕から六日にかけ、アダルトサイトを悪用して振り込め詐欺を繰り返したとして、実行グループの主犯格とみられる大阪市西成区鶴見橋一丁目、無職本田英人(23)ら三容疑者を詐欺の疑いで逮捕、同じく主犯格とみられる呉市北塩屋町、同黒木聡被告(25)=詐欺罪で公判中=を同容疑で再逮捕した。少年たちの開設した口座に不審な入金があるのを確認したのが端緒になって、大がかりな詐欺グループの摘発につながり、一連の事件による逮捕者は十人となった。調べでは、本田、黒木容疑者ら四人は共謀。昨年九月下旬ごろ、実在する有料アダルトサイトに接続した東京都内の地方公務員男性(49)の携帯電話に電話をかけ、「登録料、延滞料を含めて七十万円になります」と現金を要求。少年たちの口座とは別の他人名義の銀行口座に三回にわたり計約百八十数万円を振り込ませてだまし取った疑い。同署によると、実行グループは電話役のほか、犯行に使うプリペイド式携帯電話と口座の手配、口座からの引き出し役などを役割分担。大阪府内のマンションを点々としながら犯行を繰り返していたという。サイトは別の人物が開設したとみて調べる一方、収益の一部が暴力団に渡った可能性もあるとみて調べる。少年たちが開いた口座を悪用したとして先に逮捕した黒木容疑者などの供述から、本田容疑者らの容疑が浮かんだ。

16日
阪神大震災から、17日で11年。神戸で経営していたピアノ教室を震災で失い、その後大阪市西成区のあいりん地区にたどりついた合田清さん(55)にとって激動の11年だった。倒産、離婚、ホームレス…。そして今、やっと人生の再スタートを踏み出した。「あいりんのピアノマン」の夢は、自らの演奏で人の心に希望を灯すことだ。阪神大震災から11年を迎えても、合田さんは神戸への心残りがある。「震災後に神戸を離れたことを今も悔やんでいる」。阪神大震災で神戸市中央区下山手で経営していたピアノ教室は半壊。約100人いた生徒数は激減した。大学卒業後に始めたピアノ教室だったが、後ろ髪を引かれる思いで大阪に移った。しかし、大阪で開いたピアノ教室に生徒は集まらず、震災から5年後の00年、多額の借金を抱えて倒産した。49歳で初めて就職した会社員生活は「ただ同然で引き取ったピアノを高額で売りつける」楽器店の店長。1日8時間もピアノを弾き「音楽、特にピアノは自分の生活の一部」とこだわってきた合田さんは誇りを失っていく。「『なんちゅうくだらん人間や!』。人格が少しずつ壊れていくのが分かった」。4カ月で楽器店を解雇され、妻とも別れた。「寸借詐欺同然に友人から1万、2万とお金を借りまくった」。生きる気力も失った合田さんは01年秋、あいりん地区に流れ着く。「絶望することを通り越し、生きる屍(しかばね)だった」。路上や公園で段ボールを敷いて寝た。冬は寒さに体を震わせ、栄養不足で頭髪が薄くなった。音楽とは無縁の生活に04年秋、転機が訪れた。野宿生活者が集う通称「三角公園」で屋台の客寄せのために電子ピアノでバッハを弾いた。非難の声も覚悟したが、そこには耳をすます仲間の姿があった。「彼らこそボクの音楽を受け入れてくれるんや」。ピアニストの魂が揺さぶられた。「どん底に落ちたからこそ、伝えることができる音楽がある。技術的なミスはあるけど、かつて自分が出したいと願っていた音を出すことができるようになった」。合田さんの演奏を聴き「いつまでも不安定生活を続けていてはダメ」と支援者も現れ、約4年間のホームレス生活から抜け出した。昨年は6回、コンサートを開いた。今は大阪・天王寺のワンルームマンションで無心で練習する日々。「震災で人生がどん底まで落ちたんじゃない。ボク自身の考えが甘かったり、おごりがあったから」。あるがままの心で弾くピアノには深い祈りが込められている。「人の心を癒やして希望を灯したい」。震災から11年、「あいりんのピアノマン」は無心でピアノに向かいあう。

24日
24日午前2時10分ごろ、大阪市西成区天下茶屋3丁目の読売新聞販売店「YC天下茶屋」から出火、鉄筋4階建ての1階店舗と2階食堂の一部計約70平方メートルを焼いた。3階と4階の寮で寝ていた男性従業員3人が2階から飛び降り、手首を骨折するなど重軽傷を負った。西成署の調べでは、1階店舗の奥の事務所付近で折り込み広告が激しく燃えていたという。同署が出火原因を調べている。

25日
大阪府警捜査4課などは大阪市西成区の賭博場を摘発し、指定暴力団酒梅組幹部ら計22人を賭博開張図利などの容疑で現行犯逮捕した。主催者側は同組幹部、塚本博司容疑者(54)=同市浪速区恵美須西2=ら14人で、客は指定暴力団親和会会長、吉良博文容疑者(48)=高松市西ハゼ町=ら8人。調べでは、塚本容疑者らは西成区太子1の民家でさいころを使った「賽本(さいほん)引き」と呼ばれる賭博を開いた疑い。

27日
大津署は27日までに、商標法違反(商標権の侵害)の疑いで、大阪市西成区松2丁目、健康食品販売業三村順子容疑者(41)を逮捕し、自宅から偽ブランド品とみられるバッグなど542点を押収した。調べでは、三村容疑者は昨年7月10日、大阪市天王寺区内のマンションで、ルイ・ヴィトンやシャネルなどの偽物の財布や時計など22点を知人の女性に売った疑い。大津署は、押収品の鑑定を急ぐとともに、入手経路や販売先などを追及している。

31日
大阪市西成区で高校などを経営する学校法人「金剛学園」の校舎移転計画をめぐり、虚偽の文書を作って勝手に土地の購入契約を結んだとして、大阪府警捜査2課は31日、有印私文書偽造、同行使容疑で同学園の元理事奇海男容疑者(49)、大阪市中央区の不動産業多賀洋一容疑者(52)ら計3人を逮捕した。元理事らは約9000万円で購入契約を結んだが、理事会にはさらに高額で契約したと虚偽の報告をしており、犯行の目的や経緯を追及する。調べでは、奇容疑者は移転に備え、現在の敷地の約3割を占める借地部分を買い取る交渉をしていたが、2人と共謀して学園の代表権があるかのように偽り、05年6月、売買契約証書を偽造して契約を結んだ疑い。

2月

19日
身を律して仕事に励もう――。“14か条の掟(おきて)”をアジトに張り出していた覚せい剤の密売人3人が覚せい剤取締法違反(営利目的所持)容疑で大阪府警西成署に逮捕された。善人を装うために「ゴミを拾い、たばこの吸い殻は空き缶に入れる」心得の一方、「パトカーが来たら、見張り役は手をたたき、売人は現場を離れる」と摘発逃れの策も列挙していたが、結局、「お客様をとることに力を入れる」熱心さがあだとなり、捜査員に密売を見抜かれた。いずれも大阪市内の無職、松本英春(40)、富永隆二(34)、狩野洋(62)の3被告=同罪で起訴。調べでは、3被告は共謀し、1月27日未明、同市西成区のアパート内に覚せい剤結晶9袋(計約1・7グラム)を所持していた疑い。3人は別の仲間と組み合わせを変えながら4〜5人のグループになって、西成・あいりん地区で密売。アパートの壁には、14の順守事項を書いたA4判のメモ2枚を張りつけていた。密売する時は見張りを二重にしたうえ、「食事は20〜30分で終える」などローテーションの時間を守り、パトカーや警官が近づいてきたら、手をたたき、売人に知らせることなどを列挙。さらに、周辺のゴミを拾い、たばこの吸い殻入れ用には空き缶を用意。けんかや、もめ事を起こさず、「深夜はなるべく小さい声で話す」ことまで決めており、最後の14条は「お互い助け合い、常に緊張感を忘れないようにみんなで頑張りましょう」。しかし、頻繁に同じ場所に集まって、「お客様」を探しているような男たちを不審に思った署員が内偵し、アジトのアパートを突き止めて、踏み込んだ。3人は「捜査の目から見て目立たないようにするために決まり事を守っていたのだが……」などと漏らしていたという。同署は共犯者や薬物の入手ルートの割り出しを進めている。

22日
22日午前3時50分ごろ、大阪市阿倍野区阿倍野筋5丁目の民家に、大阪府警西成署のパトカーに追跡されていた乗用車が突っ込み、民家のガス管が破裂、付近の住民約90人が約1時間にわたって避難した。西成署と阿倍野署によると、大阪市西成区岸里の駐車場で「車を荒らしている不審者がいる」と申告を受け、現場に向かったパトカーが駐車場から出てきた乗用車を発見。約1キロ追跡した後、乗用車が対向車を避けようとして民家に衝突したという。西成署は窃盗未遂容疑で、車を運転していた大阪市東住吉区針中野、工員野間要佑容疑者(20)と、同乗していた大阪府大東市新田本町、大学2年大西健太容疑者(20)を逮捕。両容疑者は「パトカーが来たので何も取らずに逃げた」と供述しているという。

23日
23日午前3時10分ごろ、大阪市西成区鶴見橋1丁目のアパート2階の1室から出火、室内の布団などを焼いた。室内で60歳ぐらいの住人男性とみられる遺体が見つかり、別の住人男性(62)も煙を吸って病院で手当てを受けた。西成署の調べでは、布団の脇に灰皿があり、寝たばこが原因とみている。

3月

6日
覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された男が、前歴を隠すために実弟に成り済ましているのを大阪府警が見抜けず、執行猶予付き判決になっていたことが6日分かった。府警は同日までに、有印私文書偽造容疑などで男を逮捕した。男は「(前歴のない)弟を名乗ればすぐ帰れると思った」と供述。府警刑事総務課は「指紋照会の結果確認を怠り、詐称を見抜くことができなかった。指導を徹底する」とミスを認めている。男は大阪市西成区の土木作業員小川忠男容疑者(59)。昨年11月、高槻署に逮捕され尿検査を受けた際、書類に実弟(57)の名前を書いた疑い。公判は弟名で進行。覚せい剤取締法違反など6回の前歴が考慮されないまま、1月に懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受け、確定した。同署は小川容疑者の指紋を採取して警察庁に照会、逮捕の数日後に回答を受けた。前歴者として指紋が登録されているのに氏名を偽っていた場合、この時点で発見できるが、確認を怠ったため気付かなかったという。

4月

14日
午後10時半ごろ、大阪市西成区梅南1丁目の女性(75)方から「母親が刺された」と女性の二女が119番。女性は病院に運ばれたが間もなく死亡した。女性の長男(48)も首にけが。長男は包丁を持っていたといい、西成署は無理心中の可能性があるとみて調べている。調べによると、物音がするのに気付き二女が2階へ行くと、女性が首から血を流し、長男が包丁を持っていた。通報後に気付くと、長男は首にけがをし1階で倒れていたという。

5月

1日
午前9時半ごろ、大阪市西成区天下茶屋2の路上で、近くの無職男性(70)が男に押し倒された。男は現金11万7000円入りの封筒を奪って逃走。警ら中で近くにいた西成署員が約100メートル先で取り押さえ、強盗容疑で現行犯逮捕した。同署の調べでは、男は住所不定の無職、河端末広容疑者(54)。男性は生活保護費を受け取りに西成区役所へ行った帰りだった。

12日
毎日放送は12日、バラエティー番組の社外制作スタッフの車から、視聴者5人の個人情報が書かれた資料入りのかばんが盗まれたと発表した。同社によると、かばんはスタッフの私物で4月26日夜、大阪市西成区の駐車場に止めた車から盗まれた。番組に風景写真を投稿した視聴者の住所、氏名などが書かれた資料が1枚入っており、翌朝スタッフが気付き、大阪府警に届けた。個人情報の悪用は確認されていないという。

6月

9日
ミニバイクで追い抜きざまに女性の胸を触ったとして、大阪府警西成署に府迷惑防止条例違反容疑で逮捕された男が「女性は恥ずかしがって通報しない」と、同様の犯行を繰り返していたことがわかった。両手でハンドルを握ると、無防備になってしまう自転車の女性を狙っていたが、被害女性が追跡してナンバーを通報、逮捕された。男は約20件の余罪を自供しており、同署が裏付けを進めている。大阪市浪速区敷津西、飲食店員島村直樹容疑者(35)。調べでは、島村容疑者はミニバイクを運転し、5月21日午後4時30分ごろ、同市西成区長橋の路上で、自転車で帰宅途中のアルバイト女性(23)を追い越す際、女性の腕の下から自分の左手を伸ばし、胸を触った疑い。島村容疑者は、スピードを上げないままゆっくりと逃走。「許せない」と憤慨した女性が、約1キロにわたって自転車で追跡し、ナンバーを確認して同署に通報。約30分後、署員が同区内で信号待ちをしていた島村容疑者を見つけ、逮捕した。島村容疑者は、バイクの男が女性を触る痴漢行為を偶然見かけ、3月末からまねするようになったといい、「浪速区周辺で約20人を触ったが、女性に追跡されるなんて思ってもいなかった」と供述したという。

15日
街づくりをめぐる相談を受け付けるとして大阪市が空き店舗を借り上げて開設している「西成まちづくりプラザ」(同市西成区鶴見橋)で、住民らからの相談件数が平均して2日に1回程度にもかかわらず、部局持ち回りで幹部クラスの市職員ら3人を常駐させていることが15日、分かった。大阪市は「費用対効果を考えれば、あまりに件数が少なかった」と事実上の開店休業状態を認めており、プラザを今月中に閉鎖、職員を引き揚げるという。市の内部調査で浮上した。市によると、同プラザは、密集市街地での街づくりに関する相談を幅広く受け付けるとして、平成10年10月に開設された市内唯一の施設。西成区鶴見橋の商店街の一角にある空き店舗の1階部分(約90平方メートル)を、年約300万円で借り上げ、相談事業を行っていた。賃貸料などの予算は、市民局や計画調整局、教育委員会など10部局が毎年数十万円ずつを出し合って建設局がとりまとめ、計500万円を計上していた。プラザは、週4日開館。西成区役所の担当課長か課長代理のどちらか1人に加え、本庁の10部局も1日3交代のローテーションで課長級、課長代理級職員を派遣し、「オール市役所」ともいえる異例の態勢で相談を受け付けていた。資料整理やコピーなどを行うアルバイト職員も雇用していた。ところが、住民からの相談件数は、昨年度でわずか計約90件。開館日は年間約200日で、平均して2日で1件にも満たない状態だった。今年度にいたっては4〜6月で11件にとどまっている。受け付けた相談は、道路拡幅事業や住宅改良工事に関するものがあったというが、介護や市営住宅の入居方法などをめぐる簡単な問い合わせも相談件数に含めており、開店休業に近い状態が続いていた。相談にあたった担当者の一人は、「相談がないときは、奥のスペースで資料整理や、本来の担当の書類などをチェックすることもあった」と話す。市建設局市街地整備本部は「相談のたらい回しの改善や、地元の人の安心感の向上につながっていたとは思うが、財政的に厳しいなか、あまりに件数が少なかった。今後は市の補助などは行わないが、相談事業自体は地元で引き継いでいただけると聞いている」としている。

21日
6月21日未明、大阪市西成区で、路上に寝ていた男性がバイクにひき逃げされ、死亡しました。警察は、現場に戻ってきた運転手から事情を聴いています。きょう午前1時すぎ、大阪市西成区萩之茶屋3丁目で、車道に寝ていた男性が西から東に向けて走ってきたバイクにひかれました。バイクはそのまま逃走し、ひかれた男性は病院に運ばれましたが、脳挫傷で死亡しました。亡くなったのは、60歳くらいのホームレス風の男性で、警察が身元の確認を急いでいます。警察が聞き込みをしていたところ、逃走したバイクの男がしばらくして現場に戻ってきたため、参考人として詳しく事情を聴いています。現場は片側2車線の市道で、事故当時は薄暗く、交通量も少なかったということです。

7月

12日
西成署は12日、先月20日に起きた強盗致傷事件で容疑者を追いかけ、逮捕に協力した大阪市西成区の府立今宮工科高校定時制1年、田中美恵さん(16)に感謝状を贈った。調べでは、先月20日午後8時ごろ、同区花園南1の路上で女性(45)から男が現金約1万7000円入りのリュックサックを奪い、抵抗した女性の顔などを奪ったリュックサックで殴って逃走。自宅にいた田中さんと母親のあやさん(46)が女性の叫び声に気づき、男を追いかけた。約130メートル先で追いつき、被害品を返すよう迫ったところ、男はリュックサックを投げつけて逃げた。遺留品などから今月10日、同署は強盗致傷の容疑で、住所不定、無職、岡山憲治容疑者(56)を逮捕した。被害者が震えて泣いているのを見たという田中さんは「絶対に捕まえてやろうという気持ちで追いかけた。(犯人逮捕に)協力できてよかった」と話していた。

8月

4日
4日午前10時35分ごろ、大阪市西成区の天下茶屋小学校から「近くの広場にいた児童が刃物を持った男に追い回された」と西成署に通報があった。同小学校は、ボクシングのWBA世界ライトフライ級新王者・亀田興毅選手の母校。同署の調べなどによると、同日午前10時30分ごろ、同小学校5年の女子児童ら4人が、同区内の高速道路高架下にある広場で砂の掛け合いや石けりをして遊んでいた。公園を囲む金網、縦約11センチ×横約3センチ幅の間から数センチ大の小石が公園の外へすり抜けたことに、フェンス越しの路上にいた男が「お前ら石が当たるやないか。わしは殺人鬼や!」などと、どなってきたという。フェンス越しということもあってか、児童は「ナイフ持ってるん?」とはやしたてた。男が「見せたろか。人を殺すん好きやから刺したろか」と上着からナイフを出したため、4人は自転車で小学校まで逃げた。男は300メートル近く自転車で追ってきたという。西成署は暴力行為法違反容疑で男の行方を追っている。同校によると、男は50〜60代で細身。眼鏡と帽子を着用し、灰色の半袖シャツ、黒の半ズボン姿で酒のにおいがしたという。児童の保護や通報など、迅速な対応をした柴山雅由教頭は「大事に至らなくて良かった」と話した。

23日
23日午前0時20分ごろ、大阪市西成区鶴見橋1丁目の路上で、タクシーを待っていた同市港区のアルバイト店員の女性(20)が、自転車で近づいてきた男に約1万5000円入りの手提げバッグをひったくられた。女性は抵抗した際、カッターナイフのようなもので切りつけられ、指に軽いけがをした。男は20歳ぐらいで身長約175センチ。オレンジ色のTシャツに紺色のジーパン姿で、キャップ帽をかぶっていたという。同日午前0時半ごろには、同市旭区生江3丁目の路上で、歩いて帰宅中の同区の無職の男性(38)が、男からいきなりスプレーのようなものを吹きつけられたうえ、顔を数回殴られてカバンを奪われた。男性は「カバンには常に持ち歩いていた約300万円が入っていた」と話している。男は25歳ぐらいで身長約170センチ、黒のTシャツに半ズボン姿だったという。同日午前1時15分ごろにも、同市浪速区敷津西2丁目の路上で、同区の飲食店員の女性(31)が歩いて帰宅中、自転車で近づいてきた男に押し倒され、約1万円が入った手提げカバンを奪われた。男は20代後半で身長約170センチ、白っぽい上着を着ていたという。

9月

8日
デジタルカメラなど換金しやすい商品を狙い、店舗に忍び込んでは窃盗を重ねていた元暴力団組員を含むグループの男女計13人を、大阪府警捜査3課が窃盗などの疑いで逮捕していたことが8日、分かった。被害は近畿や中部、北陸などの10府県で約130店に上るという。逮捕されたのは大阪市西成区梅南、古物商池田秀雄被告(60)=盗品等有償譲り受け罪で起訴=ら。調べでは、池田被告は昨年7月から11月にかけ、メンバーからデジタルカメラやレンズを盗品と知って買い取り、韓国籍の男に計約400万円で転売した疑い。

14日
路上でいきなり知らない女性の背中を刺したとして、大阪府警城東署は14日、殺人未遂容疑で大阪市西成区萩之茶屋、無職、姉川重和容疑者(50)を逮捕した。「いらいらして眠れず、誰かを刺せばすっきりすると思った」と供述する一方、殺意を否認しているという。調べでは、姉川容疑者は8月24日午後2時ごろ、大阪市城東区森之宮2丁目の路上で、近くに住む介護員、結城加代子さん(50)の背中をナイフでいきなり刺し、2カ月の重傷を負わせた疑い。姉川容疑者は犯行直後、西成署に「人を刺した」と出頭。同日に城東区の路上で小学6年の女児(12)をいたずら目的で押し倒したことも認めたため、城東署が強制わいせつ容疑で逮捕し、殺人未遂容疑でも調べていた。

15日
西成署は15日、大阪市西成区太子2、無職、小園勲容疑者(60)を窃盗の疑いで逮捕した。調べでは、午後1時10分ごろ、同区花園南2の路上で、近くの車椅子の女性(70)に「車椅子を移動させて」と言い、女性が体を浮かせたすきに、手提げかばん(現金約3万円在中)をひったくった疑い。小園容疑者は「生活保護を酒に使った。車椅子なら追いかけられないと思った」と話しているという。

27日
清掃作業をしていた大阪市の職員に暴行を加えるなどしたとして、大阪府警警備部は27日、同市西成区・あいりん地区の労働者支援団体「釜ケ崎地域合同労働組合」委員長の稲垣浩容疑者(62)=同市東淀川区淡路4丁目=ら4人を威力業務妨害と暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕した。調べでは、稲垣容疑者らは4月27日午前、野宿者らのテントが並ぶ同市浪速区の歩道で、市職員らによる清掃作業の様子をビデオカメラに収めようとしていた男性職員に「わしらを撮ったらあかん。何をしとるんや」などと言い、カメラのレンズを手でふさぎ、手首をつかむなどして作業を妨害した疑い。

10月

11日
性同一性障害を理由に雇用契約を更新しなかったのは違法として、大阪府の男性(50)が11日、ホームレスらを支援する社会福祉法人「大阪自彊館(じきょうかん)」(大阪市西成区)に、地位確認と未払い賃金や慰謝料200万円の支払いを求め大阪地裁に提訴した。訴状によると、男性は04年初めに性同一性障害と診断された。同年9月、障害があり治療中であることを面接で明らかにした上で、有期契約のホームレス巡回相談員として採用された。しかし05年6月ごろから、業務時間中の女子トイレの使用や化粧を禁止され、同僚に「男か女かはっきりさせてほしい」と言われるなどの嫌がらせが続き、ことし3月に契約更新はしないと通告された。男性は約3年前から女性として生活しているといい、提訴後の記者会見で「(社会的な弱者を支援する組織で)排除された矛盾にやり場のない怒りがある。同じ障害のある仲間のためにも泣き寝入りはできない」と話した。大阪自彊館は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。

25日
25日午前10時ごろ、大阪市西成区太子1丁目の共同住宅「野村アパート」付近から出火、木造2階建て同住宅延べ約520平方メートルのうち、2階部分を中心に約220平方メートルが焼けた。西成署の調べでは、野村アパートには約40室あり、十数人が入居していたが、けが人はないとみられる。現場は、JR大阪環状線新今宮駅の南約200メートルの簡易宿泊所などが並ぶ住宅密集地。周辺は一時、煙が立ちこめるなど騒然とした。

11月

3日
瑞宝双光章を受ける大阪市西成区萩之茶屋3の永田道正さん(72)は、20代からあいりん地区で旅館業を営みながら、日雇い労働者の子どもたちの就学支援に取り組んできた。「劣悪な生活環境で育つ子どもたちを黙って見ていられなかった。それがいつしか、生涯の仕事になってました」と話す。永田さんは、長崎県出身。旅館を経営していた義兄に誘われ、西成に来た。学校に行けず、食事も満足に取れない子どもたちを見かね、自ら小屋を建て、読み書きやそろばんを教え始めた。当時は、戸籍さえない子も多かった。学校への入学も戸籍のあることが前提条件。永田さんは、就学できない児童のために、ついには小中学校や託児所まで作った。80年代に不就学児はいなくなり、学校は閉校したが、その後も、保護司や民生委員として生活環境の改善に取り組む。「あいりん地区を明るい街にと思って50年がたつけど、まだまだ。社会福祉の道は険しい」。かつて世話した児童らは中高年の域に達したが、今も「お兄ちゃん」と慕って自宅を訪ねてきてくれる。それが何よりうれしい。

7日
大阪府警西成署は7日、女児にわいせつな行為をしたとして、大阪市西成区南津守、朝日新聞浪速販売西天下茶屋支店のアルバイト配達員井口久志容疑者(24)を、強制わいせつ容疑で逮捕した。井口容疑者は「2、3年前からほかにも30回くらいやった」と供述しており、同署は裏付け捜査を進める。調べでは、井口容疑者は2日午後5時ごろ、同区内の市営住宅の通路で、帰宅中の市立小4年の女児(10)に後ろから近づき、肩を押さえて振り向かせ、口にキスをした疑い。同区内では10月7、11日にも同様の事件があり、現場のマンションエレベーター内の防犯カメラに被害女児と一緒にいる井口容疑者が写っており、別の女児(9)も「新聞配達をやっている人に似ていた」と話したことから浮上した。

14日
一日に何度も色違いのTシャツに着替え、ひったくりを繰り返していた男が、大阪府警に窃盗容疑で逮捕されていたことが14日、わかった。男は同様の手口で数十件、計約60万円の余罪を自供しており、「服を着替えれば、捕まりにくいと思った。犯行には原色ばかりのTシャツ5枚を使った」と供述している。男は大阪市住之江区新北島4、韓国籍の無職金崇被告(29)(窃盗罪で起訴済み)。府警西成署によると、金被告は9月27日午前8時45分ごろ、同市西成区橘の路上で、自転車の男性(61)に背後からミニバイクで近づき、前かごから現金約1万1000円入りのかばんをひったくった。当時、金被告は黒のTシャツを着ていた。金被告は帰宅後、白のTシャツに着替え、約20分後に再び同市住之江区粉浜の路上でひったくりを実行。その後、さらにオレンジ色のTシャツに着替え、次の犯行機会をうかがって同市西成区内を走行中、同署員が手配の色と違うTシャツを着ているが、ナンバーが一部一致する不審なミニバイクを発見、府警ヘリと連携し、逮捕した。

16日
16日昼すぎ、大阪市西成区天下茶屋のアパート前の路上で、60歳の男性が刃物で腹を刺されました。刺されたのはこのアパートに住む無職・中島博さん(60)で、2年から3年前までこのアパートに住んでいた75歳くらいの男が借金の申し込みにきたところ、中島さんが断ったため、トラブルになったということです。警察は夕方、現場から逃走していたとみられる男の身柄を確保し、容疑が固まり次第逮捕する方針です。

22日
西成区で昨年、公立高校教諭の男性=当時(42)=が警察官に取り押さえられた直後、急性心機能障害で死亡したのは制圧行為が過剰だったためとして、大阪府内の妻(39)が22日、府を相手に慰謝料など約1億2000万円を求める訴えを大阪地裁に起こした。

25日
「ジャパンマイコンカーラリー2007」近畿地区大会(近畿工業高等学校長協会など主催)が25日、大阪市西成区の府立今宮工業・工科高校であった。高校生約300人が個人やチームで参加。約60メートルのコースでタイムを競い合った。

27日
27日午前2時10分ごろ、大阪市西成区太子1丁目の「麻雀(マージャン)マツヤ」の2階から出火、鉄筋一部4階建てビル180平方メートルのうち2階の一室約20平方メートルと3階の押し入れの一部が焼けた。2階の焼け跡から同店経営者の松尾満子さん(65)がみつかり、病院に運ばれたが、死亡が確認された。西成署によると、松尾さんは2階から上の住宅部分で1人で暮らしていたらしい。出火当時はすでに閉店しており、出火原因を調べている。

12月

6日
けさ6時20分ごろ、大阪・西成区千本南1丁目にある木造2階だての共同住宅「栄楽荘」から、煙がでていると近所の人から消防に通報がありました。消防が消火にあたり、火は約20分後にほぼ消し止められましたが、2階部分の約50平方メートルが焼けました。消防によりますと、この火事で2階の焼け跡から男性と見られる1人の遺体が見つかりもう1人男性が救出され病院へ運ばれましたが意識不明の重体だということです。警察と消防は、遺体の身元の確認を急ぐとともに火事の原因などを調べることにしています。

7日
大阪市西成区のあいりん地区にある44平方メートルの宅地に、約3300人もの住民登録が行われていることが、6日、わかった。他人になりすまして転入届を提出、住民基本台帳カードなどを不正取得したとして、京都府警が有印私文書偽造容疑などで6日逮捕した男の前住所を調べる中で、浮かび上がった。狭い土地にこれだけの人が住めるとは考えられず、大半は架空登録とみられるが、経緯は不明。住民基本台帳法では居住実態がないと是正する必要があり、大阪市は謎を解明するため、調査に乗り出した。問題の宅地周辺は、日雇い労働者が多く、簡易宿泊所などが立ち並ぶ住宅街。この地区で住民登録を担当する大阪市西成区役所は「日雇い労働の求職者給付金を得るための登録かもしれない。職権で抹消すると生活を脅かすという判断で、長年そのままになっていたのではないか」と話している。京都府警に逮捕されたのは、京都市伏見区の契約社員瀬戸浩二容疑者(33)。調べによると、瀬戸容疑者は、昨年12月5日、京都市伏見区役所深草支所で、大阪市西成区の無職男性(37)名義の住民票などを示し、男性になりすまして転居届を提出。同19日、男性名義の住基カードなどの交付を受けた疑い。瀬戸容疑者は家出中で、「別人になり、新たな生活がしたかった」と話し、住民票などは「インターネットを通じ、60万円で買った」と供述した。瀬戸容疑者がなりすました無職男性は昨年5月、大阪市内に移った直後から入院している。この宅地での居住実態はなく、知人に勧められて住民登録したといい、瀬戸容疑者との面識もなかった。今年6月、病院側から「保険証の住所が変わっている」と指摘され、転出届が無断で出されていることを知り、京都府警伏見署に相談した。府警は瀬戸容疑者の住民票の入手先、経緯を追及、背景を調べる。西成区役所の担当者は「書類上不備がないため手続きをしていた」と釈明している。職権による削除も視野に入れるという。

19日
大阪府警西成署は19日までに、無車検の乗用車を度々駐車違反したとして、道路運送車両法違反(無車検)などの疑いで、大阪市西成区の会社員木下貴晴容疑者(34)を逮捕、送検した。同署によると、木下容疑者は2004年5月から今年11月の間に駐車違反を81回繰り返し、反則金の合計は120万4000円に上る。調べでは、木下容疑者は11月中旬、自宅近くの府道で3回にわたり、無車検、無保険の状態で違法駐車を繰り返した疑い。同署は残りの違反も追送検する方針。駐車場代わりに止めていたといい、「これまでは捕まらなかったのに、逮捕されて驚いた。金を払うのが嫌だった」と供述している。車検は04年7月末で失効。駐車違反の標章を付けられるたびに、ニッパーでちぎるなどして捨てていたという。

20日
大阪市西成区のあいりん地区の5階建てビルに、3500人以上の日雇い労働者らが住民登録していた問題で、同市は20日、新たに地区内の二つの建物に計156人が住民登録していたと調査結果を発表した。いずれも居室などはなく、架空登録とみられる。市は居住実態がなければ職権で登録を削除するとしながらも、現行制度では日雇い労働者が失業手当を得るために住民票が必要なことから、国を含めた関係先と対応を協議する。同市市民局によると、新たな判明分は、西成区萩之茶屋1丁目のNPO法人「釜ケ崎支援機構」のプレハブ2階建ての事務所(敷地面積57.78平方メートル)の129人と、同3丁目の社会福祉法人「ふるさとの家」(鉄骨造り3階建て、延べ床面積399.2平方メートル)の27人。ともに野宿者や日雇い労働者の支援を続けている。釜ケ崎支援機構の山田実理事長は「失業手当に加え、野宿生活者が就職しようとする場合などに連絡先を置く必要もあり、住民登録を認めてきた。登録を削除するだけでは問題の解決にならない」と話している。一方、計3530人が住民登録していた「釜ケ崎解放会館」では、報道があった7日以降、転居などで約80人が住民登録を異動させたという。

27日
大阪市西成区の大量住民登録問題で、居住実態がない住民の登録先となっていた野宿者らの支援組織「釜ケ崎支援機構」と「ふるさとの家」が27日、市に慎重な対処を求める要望書を提出した。要望書は、有識者を交え、就労などの対策も踏まえた検討機関の発足を提案。さらに暫定措置として、ホームレスらが住所設定ができる場所や機関を市が指定し、臨時的に住民登録してもらう方法も提言している。

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