9日
9日午前5時半ごろ、大阪市住之江区緑木の路上で、巡回中の住之江署のパトカーが蛇行運転をしていた乗用車に停止を求めたところ、乗用車が信号無視を繰り返して逃走したため、サイレンを鳴らして追跡した。乗用車は北東約1キロ先の同区北加賀屋の市道交差点でタンクローリーに衝突して大破、乗っていた男性3人全員が死亡した。タンクローリーの運転手(43)にけがはなかった。住之江署によると、3人は大阪市西成区千本北、市職員、九浦道武さん(27)▽同区南津守、無職、尾崎良太さん(26)▽同区玉出東、とび職、中尾善幸さん(27)。パトカーは追跡中、一定の車間距離を保っていたといい、同署の新原和彰副署長は「亡くなられたことは残念だが、現時点では追跡は適正だったと考えている」としている。タンクローリーはガソリンを積みに向かう途中で、タンク内は空だった。事故現場は、大阪市営地下鉄四つ橋線北加賀屋駅北約500メートルの工場地帯。
11日
住宅ローンの融資金名目で金融機関から現金をだまし取ろうとしたとして、府警捜査4課は11日、指定暴力団山口組弘道会系組幹部、山本光容疑者(45)=大阪市西成区花園北1=を詐欺未遂の疑いで逮捕した。容疑を認めているという。逮捕容疑は09年7月、山本容疑者が会社員であるように装った虚偽のローン申込書を大阪市内の金融機関に提出し、3680万円の融資を受けようとしたとしている。物件価格が相場より高額だったことなどから、金融機関が府警に相談した。
15日
大阪市西成区の路上で15日、男性の変死体が発見され、大阪府警西成署は16日、司法解剖の結果、死因は胸や顔の打撲による外傷性ショックだったと発表した。同署は、男性の身元確認を急ぐとともに、事件と事故の両面で調べる。同署によると、男性は80代くらい。15日午前5時10分ごろ、西成区松の路上に倒れているのを通行人に発見され、病院に搬送されたが、約3時間後に死亡が確認された。男性の左ほおに傷はあったが、所持金などが奪われた形跡はなかったという。
18日
大阪府警西成署は18日、共同住宅で上の階の住人を殺害したとして、殺人の疑いで、大阪市西成区松3の5の16、無職趙保卓容疑者(66)を逮捕した。同署によると「水漏れに腹が立ってやった。殺すつもりはなかった」と殺意を否認している。逮捕容疑は、15日午前4時ごろ、共同住宅の通路で、上の階に住む谷脇博義さん(82)の頭などを殴り殺害した疑い。同署によると、2人は度々トラブルになっていた。18日午後、西成署員が同区の路上で趙容疑者を発見、事情を聴いていた。
19日
- 大阪府警は19日、日雇い労働者が集まり、違法薬物の密売場所と指摘される大阪市西成区の「あいりん地区」で、昨年1年間に覚せい剤取締法違反容疑などで密売人44人と客449人の計493人(前年比11人増)を逮捕したと発表した。府警によると、逮捕された客の3割超が生活保護費を受給。受給者が保護費で薬物を買い、密売人が受給者を狙う実態が浮き彫りになった。493人は18〜74歳で40代が最多。住所は関西が中心だが東京都、沖縄県の逮捕者もおり、東北地方から覚せい剤を購入しに来た逮捕者は「西成に行けば買えるとテレビで見た」と供述したという。逮捕容疑は覚せい剤や大麻を所持した、という疑いがほとんど。大半が男で女は16人だった。
- パーソナリティーの浜村淳さんが30年以上にわたって夏祭りに参加している「生根神社」(大阪市西成区玉出西2丁目)の境内に、自身が奉納した俳句を刻んだ句碑が建てられた。句は夏祭りの様子を詠んだ「いざうたえ だいがく音頭に 夏の月」浜村さんと同神社との縁は、浜村さんが1974年に司会を努めた第2回「ふるさとの心日本の祭」の会場で、同神社に伝わり夏祭りに公開する山車の一種「だいがく」(府指定文化財)の存在を知った時から。交流が始まり、翌年の夏祭り初日に参加。以来、ほぼ毎年参加している。関係者によると、74年に始まったラジオの長寿番組「ありがとう浜村淳です」の人気は、夏祭りへの参加以降に急上昇し「芸能の御利益もあるのでは」(浜村さん)と話していたという。昨年末に除幕式が行われ、浜村さんは「番組はインターネットでヨーロッパやアメリカまで届くので、生根神社の名前が遠くまで広がっている」と話した。例年、祭りが近づくと近隣住民から「ことしは浜村さんが来るのかな」と問い合わせが多く寄せられるといい、吉見友伸宮司(42)は「地元の人に愛されている方です。いつまでもお元気で来ていただきたい」と話していた。
20日
日本最大級とされる大阪市西成区の賭博場・通称「ドーム」でノミ行為をしたとして、モーターボート競走法違反などの罪に問われた指定暴力団山口組弘道会系組幹部、浅井友己被告(40)に、大阪地裁は20日、懲役3年、執行猶予5年、罰金400万円(求刑懲役3年、罰金400万円)の判決を言い渡した。和田将紀裁判官は「賭博場の実質的経営者として従業員に指示を与え、多額の利益を得た責任は重いが、起訴内容を認め反省している」と判決理由を述べた。
日判決によると、浅井被告は平成22年10月5〜6日、ドーム内に設けたボートレースや競輪のヤミ券売り場で、客に金を賭けさせた。
24日
大阪市西成区で1995年に看護師林裕子さん(50)が男に刺され、重い後遺症が残った事件で、裕子さんと夫良平さん(57)が24日、殺人未遂罪の15年の公訴時効(現在は25年)が成立した約半年後に事件への関与を認め、不起訴処分となった男(60)に慰謝料など計約5千万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。2人は「民事訴訟で真相を解明したい」としている。 訴状などによると、裕子さんは95年1月25日夕、当時勤めていた大阪社会医療センター(大阪市西成区)から帰宅途中、見知らぬ男に包丁で腰を刺された。傷は腎臓や肝臓に達し、後遺症のために車いす生活を送っている。男は花束を現場に残して逃走した。 大阪府警は2010年1月上旬、花束の包装紙の指紋が別の傷害事件などに関与した男の指紋とほぼ一致したとして重要参考人として全国に手配したが、同月24日に時効が成立。約半年後の同6月末、警視庁が別の事件で事情聴取した男が裕子さん刺傷事件への関与を認めたが、大阪地検は同8月、時効成立を理由に不起訴処分とした。
27日
島根県警津和野署は27日、作詞家の山上路夫さんをかたって現金をだまし取ったとして、詐欺の疑いで住所、職業とも不詳、韓国籍の宗栄次容疑者(63)を逮捕したと明らかにした。逮捕容疑は昨年8月、島根県津和野町で店舗を経営する女性(64)に「店の支柱が倒れてけがをした。補聴器や眼鏡が壊れたので修理代を貸してほしい」「私は山上路夫なので信用してほしい」と言って、現金35万円をだまし取った疑い。津和野署は女性から相談を受けて捜査。宗容疑者が浮上したため昨年10月に指名手配していた。27日、大阪市西成区で大阪府警の警察官が見つけて逮捕、津和野署に引き渡した。
31日
大阪市でタクシーに無賃乗車したとして詐欺罪に問われた同市西成区、無職男性(61)の判決で、大阪地裁は31日、「弁解は客観的事実と矛盾せず、犯罪の証明がない」として無罪(求刑懲役3年)を言い渡した。男性は昨年6月7日朝、大阪市中央区でタクシーに乗車。自宅へ向かう途中の同市浪速区で降りた際に料金を払わず640円をだまし取ったとして逮捕、起訴された。岩倉広修裁判官は判決理由で「到着前にタクシーを自ら止め、金がないことを打ち明けており、支払う意思がなかったと認めるには合理的な疑いが残る」と述べた。検察側は、男性は乗車時に所持金がなく、料金を支払う意思も能力もなかったと主張。弁護側は「酒に酔って、所持金がないことに気付かないままタクシーに乗り、支払う意思はあった」と故意を否認していた。