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  • 17EB-477棲息変異個体 - 18/03/15 20:57:05 - ID:ZFTxhO47+Q

    ―Diary_of_Mouse_Log_NAS_Masaki
     検診が終わった。普通に健康体だったよ。先生の話によればVR鉱石から出る線はアンドロイドの身体に良い効果をもたらすらしい。その過程でちょっとだるくなっただけみたいだ。たしかにココロが軽くなったな、アンドロイドだけど、すっきりした気持ちだ。

    ―20039_10_21_0200
     採掘隊護衛開始時刻。EB-667鉱床第壱採掘場にて。
    「“でちゅう”30機とは。まさにセンスですね」

    「“戦争”だな?のら隊長」
     うぃきとそげはバックアップ、ろりは周辺警戒、彼女達は既に戦闘準備を終えている。
    暗部とはいえ身分上は正式な軍人であるのらきゃっとは東洋刀とハンドガンを身に付け、ごりと共に採掘場へと降りていた。
     と、軽薄な声が聴こえた。
    「お、あの子可愛いんじゃねーの?」

    「バーカ、アレもアンドロイドだぜ、お前メカ愛好家かよ、きっしょ」
     例の生体ANT社員達、傭兵紛いの連中が揶揄ってくる。とりあえずは無視をしながら採掘場を進んだ。
    デチューンモデル達(通称“でちゅう”)がやや熱い眼差しで略式の敬礼をする中を通り、最深部へ向かうと、現場にいた少女型作業アンドロイド達が声を掛けてくる。
    「お、ほんま可愛い軍人さんやな」

    「かわいい」

    「僕もモデル新調しよう…」

    「軍人!さん!べりべりきゅーと!」
     こちらの反応は悪くない、のらきゃっとは思わずドヤ顔をする。と、急に背後で炸裂音が響き、凄まじい熱波と衝撃が押し寄せる。明らかに落盤では無い、これは、火器だ。
    「何!(なん…!)」

     ごりは大きく踏み込み、アンドロイド達の前に出て戦槌に仕込んであった障壁を展開する、さらに遊撃部隊で最も厚い装甲で以て彼女達を庇った。
    「熔融プラズマ砲か…!?うぃき、ANT連中なんだろ?何を始めやがった!?」
     すかさずうぃきからの通信が届く
    『確認しましたわ。広場に現れた…小型の奇形生物に向けて発砲した模様です』
     のらきゃっとは絶句した。愛刀を使うまでも無く、せいぜい一般アンドロイドの持つ自衛用のサーベル一太刀で片付けられる敵に広範囲攻撃を行うとは。流石に考えない。
    『本隊のでちゅうちゃんが何人も巻き込まれて…今、そげ様が救護に向かっていますわ』

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