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20.EB-477棲息変異個体 - 18/03/15 21:07:12 - ID:ZFTxhO47+Q
―20039_10_21_0315
と、すかさず、ごりの叫び声が通信に割り込んで来た。
『のら隊長!そげがテレビで見たデッカイヤツだ、一発かましたが、止まらない!!
そっちに向かってる!!私も合流するからな!!』
「何(なん…?)」
「なんだぁ…!お前ら、おもしれぇオモチャじゃねぇかぁ!!」
先程の若者が奇声を上げながら起き上がる。本当に生体なのだろうか。
「あなた、いきてたんですか。何(ナン…?)」
地響きが近づいてくる。超大型奇形生命体が来るのだろう。ろりはそげを庇って後退し、対峙するはのらきゃっとのみ。
『のら様。作業員、および正規部隊員“でちゅう”の退避完了しました。100秒後に私も参戦致します。どうか存分に!』
一瞬で加速したのらきゃっとが男に肉薄し、太刀を振り抜く。装甲で受けながら若者が撃ち出したプラズマ砲に対し、驚くべき反応速度で上体を逸らし、それを避けたのらきゃっとは装甲を叩き割ろうと剣柄を突き出す。…命中したが、やはり壊れない。
空いた左腕の銃で男の腕を跳ね上げ、隙を作り、距離を取った。
「ハハッ!効いてる効いてる?アンドロイドォ!!」
「ノーダメージですよ…チッ」
左手のグロック18cで顔面を狙いフルオートで9mmを撃ち込むが、直ぐにヘルメットのシャッターが降りた。厄介なのは、自動補足のプラズマ砲では無く、勝手に弾丸を弾く剣でも無く。
そげのアンチマテリアルライフルでも貫けないVR鉱石製のパワードスーツだ。
と、地響きが一段と大きくなった。
「こっちも時間ですね、のら。…ああ、テレビの中だけでよかったんだけどな…」
応急処置を終えたそげが溜息を吐くと、最深部の岩盤が縦に割れた。
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