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37.タンスの引き出し - 18/03/19 01:15:42 - ID:N9jq8qssow
困った、道に迷ってしまった…
初めてVRの世界に来たは良いもの、集合場所がわからなくなった
どうしたものかと考えていると目の前で何かがフリフリと動いた
この際猫の手でも借りたい! 私は声をかけた
「あ。あのそこの人!」
「はい」
良かったと思ったのもつかの間、私は自分の行いを悔やむことになった
赤いランドセル キレイな銀髪 明らかに自分のアバターより幼い
どこに自分より小さな子に道を聞く大人がいようか
「なにか御用があるのではなかったのですか?」
「え…えっとその…」
そのルビーのような瞳を向けられたじろいでしまう
「もしかして…迷子、ですか?」
「ウッ…!」
この子は心でも読めるのだろうか!
「さっきからおろおろしていたのを見てました」
「それにレベル1なんですから初心者なのもわかりますよ」
「はい…そうなんです…」
その後集合場所の名前を教えるとランドセルからマップを取り出し、ルートを示してくれた
そのランドセルには何があるんだ…
「これで大丈夫、ですね」
「あ…あのありがとうございますた!」
完全に動揺して噛んでしまった もう恥ずかしくて顔が上げられない
「ふふふっ、面白い人 ですね」
声につられて顔を見るととても愛らしい笑顔をしていた
「では、私はネームドボス討伐に行ってきますね」
そう告げすたすたと歩いてくその人の頭の上には
【LEVEL272】の文字が浮かんでいたのだった
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