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  • 64名無し - 18/03/21 09:42:21 - ID:P3LwpPUQ9A

    ※62〜の続きです

    0時。決行の時間だ。格納庫を制圧、基地の航空機を奪うのが第一目的。そこからは操縦の腕次第だ。「行きますよ」私がそう言うと同時に、寮の窓から飛び降りた。まだ警戒段階だった私達への攻撃が、基地全体のアンドロイドに許可される。格納庫までの道のりには建物も多い。壁のわずかな凸凹を蹴り、掴み、跳ねながら、格納庫へ向かう。同型機の中でも動きの早かった3機が、目の前を塞いだ。本格的に、逃避行の始まりだろう。

    目の前の機体は三機。「私が引き付けますよ」そう言って、壁をいっそう強く蹴り飛び上がる。くるん、と上空で回り、真上から3機に弾丸の雨を降らせる。3機とも地面を蹴り、ばらばらに散開して回避するが、その内一機が機能停止する。不審に思って振り返ったもう一機も同じ道を辿った。同僚のナイフが、メインコンピュータ部を貫いていた。残るもう一機に、グロックの弾丸を降らせて停止させ、一機に3機を機能停止へと追い込む。

    元同僚の壊れた姿を見るのも辛いが、サブコンピュータが標準搭載のため、回収されて復元される事を祈る。それよりも、恐らく私達に対する危険度判定が上がっているのだろう、大分騒がしくなっている。曲がり角を抜けた所で、チェーンソーのような音が聞こえ、咄嗟に曲がり角の陰へと飛び戻る。先ほどまで私達が居た場所には、弾痕がこれでもかと付いていた。その場に居ればどうなっていた事か。角から、最新型の機体が見えた。

    この基地に置いてある兵器は、国籍関係無くあちこちから集められている。多国籍の兵器開発技術が集まっている事の副産物のようなものだろう。目の前に現れた最新型の機体は、その場に置いてあった武装をそのまま拝借してきたのだろう。MG-42を右手に、AKMを左手に持っていた。真っ直ぐ突っ込んで来た相手に対し、二人で左右に別れる。相手は、左右の腕を広げ、私達両方に攻撃してきた。それも、両方に対して正確に、だ。

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