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74.タンスの引き出し - 18/03/25 19:11:46 - ID:N9jq8qssow
血に染まった私の両手 助けを乞う人間の叫び 光を宿さぬ瞳
私の記憶がフラッシュバックする
「のらきゃっとさん?」
どうして…怖い…怖い? なぜ
幾多の戦場を越えてきた私が懐いたことの無い恐怖が私を支配する
そうだ…私は戦闘用アンドロイド 数多の命を奪ってきた機械
私の手は罪に塗れている
「どうかされましたか…?」
ダメ 私に 近づかないで
私は一歩後ずさる 彼女を穢さないよう
そんな私を彼女は抱きしめる
私はすぐに後ろに飛び退こうとするが彼女は私を離さない
「大丈夫です…わたしはここにいますよ…」
優しい香りと温もりが私を包む
「でも、でも私は戦闘用アンドロイドで、沢山の人を」
「そんなの関係ありません…わたしは貴女と一緒にいたいんです。」
私の瞳からは雫が零れる
私が落ち着くまで彼女は傍にいてくれた
私は確かに罪深い機械だろう でも それでも
私は守るべき者を守る
それが 私の 『贖罪』になるのなら 私は
【博士ー、そんなにモニターを見て何故ニヤニヤしてるですかー?】
【アァ助手クン、何でもないヨー】
【確かーそのモデルは博士特注の子ですよねー】
【横カラ覗くとはデリカシーの無い助手クンだネ…】
【でモ…これから面白いこと二なりそうダ】
【楽しみだネェ…】
【博士ー。私はこっちですよー?】
【あァ、助手クンに言ったわけジャないんだヨ】
〜end?〜
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