放射能を正しく理解し、正しく恐れる - トップページ
2011年3月11日 東日本大震災およびこれにともなって発生した巨大津波の影響になり、東京電力福島第一発電所では、全電源喪失という事態が発生し、原子炉内の冷却水を循環するシステムが停止し、燃料棒が破損し、放射性物質が広く東日本に拡散するというが起こりました。

第1種放射線取扱主任者は、非密封放射性物質を取り扱う施設に1名以上置くことが法令で義務付けられている国家資格です。
放射性同位元素等を取り扱う上での基本的な知識は持ち合わせていると思っています。
その立場で、現在の世の中に間違った情報、間違った理解が氾濫していると思っています。
ここに正しい知識、理解を促すために、私の知っていることをまとめてみました。

放射線管理の基本的な考え方

世の中には100%安全なものなどありません。
ですから、基本的にはどこまでリスクをとるのか、ということが大切になります。
リスクをとるための基準は、その対価として得られる利益が大切になります。
利益が得られないのであれば、リスクをとってはいけません。リスクしか残りませんから。
リスクと利益を差し引いてプラスになる場合しかリスクをとってはいけません。
これは、原子力を利用する場合の大原則です。
(これは原子力に限らず、どのような場合にもあてはまるとは思います)
ですので、リスクとは何か、利益とはなにか、というのを冷静に考えてみてください。