土地家屋調査士がオンライン申請で困ったときに参考になる情報を提供するウィキサイトです。

登記情報提供サービスで困ったときのQ&Aです

登記情報提供サービスとはどういうサービスですか?


登記事項証明書と同じ内容の情報、地図、、土地所在図、地積測量図、建物図面、各階平面図の内容がインターネットを使って確認できるサービスです。証明能力はありませんが、情報はPDFファイル形式で提供され、ダウンロードすることで、即座に取得することができます。しかも、オンライン申請システムを使って証明書を請求するよりも手数料も安く設定されています。支払い方法もクレジットカードを使うことができ、ネットバンキングのような煩わしさはありません。

この問題について参考となるサイト
登記情報提供サービス概要

登記情報提供サービスで取得できる情報と取得できない情報について教えて下さい。


登記情報提供サービスでは以下の情報を取得することができます。
  • 不動産登記情報(全部事項)
  • 不動産登記情報(所有者事項)
  • 地図情報(地図又は地図に準ずる図面)
  • 図面情報(土地所在図/地積測量図,地役権図面及び建物図面/各階平面図)
  • 商業・法人登記情報
  • 動産譲渡登記事項概要ファイル情報及び債権譲渡登記事項概要ファイル情報
ただし、取得できる情報については一部制限があり、取得できないものもあります。

この問題について参考となるサイト
よくあるご質問のQ12
よくあるご質問のQ14
提供を受けることができる登記情報など

登記情報提供サービスの利用手数料を教えて下さい。


登記情報提供サービスの利用料金は以下のようになっています。(令和元年10月1日に変更)
情 報 の 種 別
利用料金
(令和元年9月30日まで)
利用料金
(令和元年10月1日から)
全部事項(不動産・商業法人)情報
335円
334円
所有者事項情報
145円
144円
地図情報・図面情報
365円
364円
動産・債権譲渡登記事項概要ファイル情報
145円
144円
令和元年10月1日からの料金引き下げ額は微々たるものですが、安くなるのは歓迎ですね。

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登記情報提供サービスの利用料金及び消費税不課税対象者の登録費用の改定について
料金について
登記情報提供サービスの利用料金等一覧

住宅地図のようなものから対象物件を特定できるサービスが利用できるというのは本当ですか?


本当です。このサービスを「地番検索サービス」といいます。「地番検索サービス」は、登記情報提供サービスの利用者が、インターネット上で、住宅地図(ブルーマップのようなもの)を用いて住居番号(住居表示)からおおよその地番を検索することができるもので、このサービスの利用には余分な利用料金が加算されることありません。

特に調査対象の土地が地図の縁に位置していてその対側の地番が不明な場合などには、このサービスを活用することによって対側の地番を非常に簡単に調べることができます。

まず、平成27年4月30日(木)から、東京23区でサービスが開始され、平成27年7月1日(水)から、全国の433地区へサービス提供エリアが拡大、平成28年10月1日(土)からは全国の447地区へ、平成29年10月2日(月)からは451地区へとサービス提供エリアがさらに拡大されました。サービス提供地区は徐々にではありますが今後も拡大されていくようですので、まだ未提供という地区に事務所を構えているという会員も今後の展開に期待しましょう!!

少し前までこの地番検索サービスはパソコン専用で、Android携帯やiPhoneなどのスマートフォンやタブレット端末(以下「スマホ等」と省略)単独では利用できませんでしたが、それも過去の話です。うれしいことに今ではスマホ等単独でも利用できるように改良されています(Android端末の場合には「iPadで利用」を選択すればOKです)ので、大いに活用してください。

これまでは住居表示から地番を特定するのも土地家屋調査士の特技の一つでしたが、このサービスの開始でその価値も大きく損なわれることになりそうです。単純に喜んでいいものか?複雑なところです。

この問題について参考となるサイト
「地番検索サービス」を初めて利用される方へ

地番検索サービスを利用するときの注意点について教えて下さい。


登記情報提供サービスのホームページによりますと、「ブラウザ(Internet Explorer)のポップアップロックを無効に設定する必要があります。」との注意書きがありますので、利用するブラウザにちょっとした環境設定をする必要があると思われます。具体的な方法については言及されていませんが、かんたん証明書請求の場合と同じく、登記情報提供サービスのサイトをポップアップブロックの「例外」に指定するという方法になると思います。

少し前までこの地番検索サービスはパソコン専用で、Android携帯やiPhoneなどのスマートフォンやタブレット端末(以下「スマホ等」と省略)単独では利用できませんでしたが、それも過去の話です。うれしいことに今ではスマホ等単独でも利用できるように改良されています。Android端末の場合には「iPadで利用」を選択すればOKです。実際に Android 5.0 搭載スマートフォンと Android 4.2 搭載のタブレット端末で試してみましたが、問題なく利用できることを確認しています。

しかしながら、地番の候補(青い数字)を表示させるには地図をかなり拡大しなくてはなりません。さらに、該当する地番をクリックするとその地番が地図の上の窓に表示されますが、それを自動で請求画面に転記する機能はなく、文字を選択して請求画面にわざわざコピペする必要があります。

せっかく超絶便利な機能なのですから、検索した結果が直接請求画面に転記できるような改良が望まれます。

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「地番検索サービス」を初めて利用される方へ
起動方法・エラーコード・ポップアップブロックについて

地番検索サービスの地図に表示されている地番、(建物名称、住居番号)が間違っている(古いよう)なのですが、修正してもらえますか?


可能なようです。
地番検索サービスの「ヘルプ」にある「よくある質問と回答」のコーナーでは以下のように説明されています。
「地図内容の修正は株式会社ゼンリンが内容確認後、次回更新時に行っております。下記の地図表記窓口フォームにて必要事項を入力して送信をお願いいたします。」
地図表記窓口フォーム: https://www.m-nws.zenrin.co.jp/fm/pub/form/map

ですので、上記フォームにて修正を依頼すれば、修正されることもあると思われます。


Internet Explorer以外のブラウザでも利用できますか?


登記情報提供サービスは推奨環境として「Internet Explorer 11(デスクトップ版)」とGoogle Chromeを指定していますが、それら以外のブラウザ(Firefoxなど)でも利用することは可能です。地番検索サービスを利用するにはポップアップブロックの除外設定をする必要がありますが、それも簡単にできます。

「(時間と金の問題で)検証をしていない」というだけで、通常問題はありません。もしも問題があった場合には、民事法務協会まで積極的に報告をしてあげて下さい。もしかしたら改善してもらえるかもしれません。

なお、iPadは推奨環境ではないため,一部の動作が推奨環境と異なる場合があると説明されていますので、iPadでの利用は推奨されません。

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推奨環境
iPadのご利用について

Windows10に搭載のブラウザ「Microsoft Edge」で登記情報提供サービスは利用できますか?


当初推奨環境には入っていませんでしたが、今では推奨環境に指定されていますので、利用に問題はありません。地番検索サービスを利用するには、Internet Explorerを利用する場合と同じで、ポップアップブロックを解除する設定変更が必要になりますが、それさえできれば、サービスを問題なく利用できます。

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推奨環境

登記情報提供サービスはWindows OS以外のOSでも利用できますか?


私が実験した限りでは、推奨環境とはされていない「Ubuntu Desktop 1604LTS 64bit」と「Firefox 49.0」の組み合わせで問題なく利用できました。
最初にポップアップを許可する操作が必要でしたが、地番検索機能も問題なく利用できることを確認しています。Windows XPをインストールして使っていたような古いパソコンにUbuntuをインストールして、登記情報提供サービスとかんたん証明書請求だけを利用する専用マシンに仕立てるというのも可能であると思われます。

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