829 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:16:23.80 ID:eszRpyI1O
モノクマ「はい正解。今回の事件でクロとなるのは校則違反をした真理木さんでしたー」
モノクマ「……特にいう事はありません！」
ジョージ「うっしゃ正解、助かったァ！」
満「……推理は合っていたんだね」
原井「真理木さんはリーダーとして御々崎さんを助けた。それが真相だったのです」
安藤「あいつのおかげで御々崎が……これ以上の被害者が出る事を防げたんだ」
不動「………………」
御々崎「助けた……。真理木が、私を……」
830 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:20:12.33 ID:eszRpyI1O
モノクマ「なぁにこのヒロイックな空気？ 真理木さんは無駄死にしただけじゃん！」
ミリア「ムッ、なんですか！」
モノクマ「だって御々崎さんが勝手に死ねばよかった、ってこの場の誰もが思ってるよ」
モノクマ「そうでしょ不動クン？」
不動「…………！」
モノクマ「キミって罠で犯人を殺しかけるくらい、真理木さんに思い入れあったもんねえ」
モノクマ「ま、結局それは勘違いで事件をややこしくするというダサすぎる結果だった訳だけども……」
不動「…………っ」
モノクマ「満さんも本当は怖いんじゃない？ 不動クンに殺されかけた事がさ」
満「……そんな事ないよ」
モノクマ「不動クンは内通者なんだよ？ あんだけ事件を起こさないとか言って実際に殺人を犯しかけた……」
モノクマ「怪我は大した事なかったけど、場合によっては満さんもポックリだったかもよ！？」
満「………………」
モノクマ「今度は真理木さんが死ぬ原因になった御々崎さんを殺すんじゃない？」
モノクマ「ていうか御々崎さんの絶望衝動も解決した訳じゃないし！ ヤバいっすよコレー！」
831 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:24:18.32 ID:eszRpyI1O
安藤「……無駄だぞ、モノクマ」
モノクマ「ほよ？ 無駄？ 無駄無駄？ もしかして無駄無駄ですかァーッ！？」
モノクマ「……何が無駄なの？ この事件で出来たこじれがまた次の事件を起こし、絶望は連鎖する」
モノクマ「不動クンや御々崎さん、満さんに出来た歪みは新たな悪意の糧となり……」
モノクマ「やがて絶望という名の大きな花を咲かすでしょう！」
安藤「お前がどんなに煽ったって無駄だって言ってるんだ。この中の誰も、もう殺人なんて起こさない」
モノクマ「何言ってんのさ。ね、不動クン？」
不動「……確かに真理木の死に対して何も思わない訳じゃない」
御々崎「………………」
不動「だが、俺に誰かを責める資格なんてないだろう」
モノクマ「んん？」
不動「俺が出来るのは……償いと、あいつの意思を尊重するだけだ」
不動「あいつが85�僂鮟�けようとしたのなら、それを俺が否定する訳にはいかない」
御々崎「え……」
不動「あいつの行動は正しかった……それだけだ」
モノクマ「およよ……」
832 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:28:35.18 ID:eszRpyI1O
満「ボクも不動クンを恨んでないよ。こうして無事だったんだしね」
不動「…………すまない」
満「この事件は誰かの悪意で起こった事件なんかじゃない。だから誰かを恨む事なんてしない！」
モノクマ「はわわわ……」
安藤「分かっただろ。絶望が連鎖するなら希望だって連鎖する。真理木が俺達に託した希望は消えない」
安藤「内通者とか絶望衝動とか関係ない。もう誰も殺し合いなんてしない……！」
安藤「真理木が自分を犠牲にして御々崎を救ったからだ。無駄死になんかじゃない！」
原井「ええ。真理木さんがやってくれた事を無駄になんてしません」
ミリア「ミミちゃんも、もう悪い事しませんよね！」
御々崎「何、よ……。なんで許して……」
御々崎「う……ぐ、ううぅ……！」
ミリア「ミミちゃん……。よしよし」
モノクマ「ふえええ……」
833 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:32:11.38 ID:eszRpyI1O
モノクマ「なにさ、なんなのさ！ 結局ここを出るには殺し合いをしないといけないんだよ？」
モノクマ「オマエラはお互いを疑い、騙す事でしか生き残る道は残ってないんだよ！」
国定「確かにそうだね。これはそういうゲーム……生徒同士がプレイヤーとなって戦う競争だ」
モノクマ「さっすが国定クン！ 話わっかるー！」
国定「けど……それももう終わりだね」
モノクマ「え？」
国定「一人でチェスを戦う事が出来るのかって話だよ。プレイヤーがいないんじゃ勝負は成立しない」
国定「皆、このゲームを降りちゃうみたいだしね。ボク一人じゃどうにもなんないよ」
モノクマ「ジョージクンがいるじゃない！ 彼はコロシアイ肯定派でしょ？」
ジョージ「あ？」
国定「彼じゃ相手になんないよ……」
モノクマ「ああ……」
ジョージ「オイ、バカにしてんのは分かんぞコラァ！」
834 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:35:18.75 ID:eszRpyI1O
国定「それにボク個人としても今回の件はどうかと思ってね」
安藤「今回の件はって、どういう意味だ？」
国定「モノクマが裁判中にボクらを誘導した事だよ。さも御々崎さんがクロであるかのようにね」
国定「あくまでプレイヤーは生徒のみ。そういう話だったはず」
国定「出しゃばるGMは三流以下だよ。なんか残念というか……萎えちゃったよ」
モノクマ「ぐぬぬ……」
国定「という訳でボクもこのゲームを降りるよ。殺し合いはしない」
安藤「国定、お前……もしかして！」
国定「……って嘘でもそう言っとかないと、次に事件が起きたら真っ先に疑われちゃうしね？」
満「国定くん……」
安藤「お前なあ……」
でも……今はそれでもいいか。
モノクマへの不満やゲームを降りる発言はまるっきり嘘って訳じゃないだろう。
835 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:40:06.98 ID:eszRpyI1O
モノクマ「ぬぬぬ……！ ふんだ！ そうやって学園の中に一生閉じこもってればいいんだ」
モノクマ「絶望的な安穏の中で、ゆっくりじんわり腐っていけばいいんだよ！」
不動「……お前の手を借りずとも脱出する方法はある」
原井「ここから出る方法は私達自身で見つけます」
ミリア「きっと助けだってきます！ もうすぐ！ イマすぐ！」
ミリア「ジョージくんだってもうヒドイ事はしませんよね！」
ジョージ「オレは脱出できりゃあどうでもいいけどよォ……」
ジョージ「誰かをぶっ殺して出るよりは、コイツらに任せちまった方がラクだな！」
満「やっぱりそういう理由なんだ……」
836 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:44:09.85 ID:eszRpyI1O
モノクマ「……はあ。つまんないの。ツマンナイツマンナイ……」
モノクマ「クロがいないからおしおきもできないし。……オマエラお助け人工知能キャラとか持ってない？」
ジョージ「んなもんある訳ねーだろォ！ いたらむしろオレが分解してるぜ！」
モノクマ「そう……。ほんじゃスタンガンスイッチON！」
ﾊﾞﾁｨｯ！ ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘｯ！
ジョージ「なんでだよォ！？ ぎにゃああああああッ！！」
ﾊﾞﾀﾝ
国定「あ、倒れた……」
837 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:47:28.48 ID:eszRpyI1O
モノクマ「おしおきタイム代わりの憂さ晴らし！ 少しはスカッとした……の？」
安藤「こっちに聞かれてもな……。おいジョージ、大丈夫か？」
原井「気絶していますね。また部屋まで運ばないと」
モノクマ「それじゃ今日はこの辺で勘弁しといてあげる。けどよく考える事だね」
モノクマ「オマエラ風情に何ができるか、何がオマエラの前に立ちはだかっているのか……」
モノクマ「そもそもオマエラはなんなのか、って哲学的な事まで！」
不動「……どういう意味だ」
モノクマ「思わせぶりな事を言っといて、何も明かさずモヤモヤさせる。そういう事にボクは生きがいを感じるんだ！」
ミリア「ズルいですよっ！」
モノクマ「そんじゃね〜！ あ、封鎖してた施設は明日の朝から解放するんでそこんとこヨロシク！」
やりたい放題やってモノクマは消えて行った。
人を小馬鹿にした様子は変わらないように見えたけど、モノクマは少しいらだっていた気がした。
もしかして俺達が殺し合いをしないと決意した事に面食らってるいるんじゃないのか。
そうだったならこれは……きっと真理木の功績だ。
838 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:51:21.92 ID:eszRpyI1O
全員で裁判場を後にして、そのまま解散となった。
校舎に戻るエレベーターの中では誰も口を開かなかった。けど……
これまでの裁判とは違って、皆の中にはこれからへの希望が生まれていたはずだ。
皆でこの学園から脱出するっていう希望を。
：
：
― 安藤の部屋 ―
封鎖されていた施設が解放されるのは明日だったな。
朝に一度皆と食堂に集まる事になっている。
今日はもう休むしかないけど……その前に誰かに会っておこうか？
安価↓１（本多以外の生徒一人指定）
839 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 22:51:53.11 ID:2Bb7tCkSO
みみさき
841 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:59:42.49 ID:eszRpyI1O
選択 御々崎
ピーン、ポーン……。
………………。
安藤「さすがに出てこないか……」
ｶﾞﾁｬ
御々崎「………………」
ドアが少しだけ開き、その隙間から御々崎が目を覗かせていた。
その目は少し赤く腫れている。
御々崎「……今、誰とも会いたくないんだけど」
安藤「そっか……。いや、少しでも話せればと思ってさ」
御々崎「……何？」
聞いてはくれるみたいだ。
安価↓１
１．真理木が救ってくれた事について
２．御々崎が自殺をしようとしていた事について
３．自由安価
842 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 23:03:47.30 ID:6y40GPzN0
２
843 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 23:17:45.52 ID:eszRpyI1O
選択 ２
安藤「お前……自殺しようとしてたんだよな。校則違反で」
御々崎「………………」
安藤「皆の為だったのか？ あのままだと皆、飢えてしまうから……」
御々崎「分かんないわよ……。あれが自分の意思だったのか、絶望的な衝動だったのか……」
御々崎「……自分の感覚や焦燥感が全部嘘かもしれないって思ったとき、このままここにいる意味が分からなかった」
御々崎「それだけよ……絶対」
御々崎の真意は本人にも分からない。
まだ気持ちの整理がついてないんだろうな……無理もないけど。
安藤「でももう自殺なんて考えないでくれよ。真理木はお前を生かそうとしたんだ」
安藤「真理木の意思を無駄にする事だけはしないでくれ」
御々崎「……確約なんてできない。自分でも考えてる事が正解かどうか分からないんだから」
安藤「………………」
御々崎「……でもそれが本当に自分の気持ちかは少しは考える。それで……いいんでしょ」
安藤「……ああ！ 考えればきっと気づけるはずだ」
御々崎「……今日はもう帰ってよ」
御々崎は自分の気持ちと向き合うようになった。
きっともう大丈夫のはずだ……。
844 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 23:23:17.09 ID:3dapE2ReO
：
：
苗木「………………」
霧切「どうしたの。モニターをじっと見て」
苗木「霧切さん。ちょっとね……」
霧切「……私達の学園生活の事を思い出していたんでしょう」
苗木「いや……うん。霧切さんには隠し事できないなあ。ボクが分かりやすいだけかな」
霧切「いえ、私も思い出していたからよ」
霧切「あの時も裁判の後、私達は団結していた。彼らの様に」
苗木「うん。大神さんのおかげでね」
苗木「あの学園生活は最悪だったけれど……少しだけ懐かしい気持ちになったんだ」
845 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 23:26:33.20 ID:3dapE2ReO
十神「フン。何をのんきな事を言っている」
苗木「十神クン。……状況は？」
十神「戦況は変わらず、だ。抵抗はまだ突破出来そうもない」
十神「倒しても倒しても出てくるモノクマ……。以前の物より耐久性まで上がっている」
十神「バックにあいつがついているのは間違いない。あくまで手を貸しているだけだろうがな」
苗木「そっか。やっぱり……」
霧切「彼らとの通信に成功してから約２週間。状況はまるで改善していない……」
霧切「あの施設の防衛を突破しない限り、救出の目途は立たない」
十神「それどころかこの事態の黒幕もまだ分かっていないんだ」
十神「昔話に花を咲かせている場合ではない。それと大神の事件はもう思い出すな」
霧切「あなたが推理を間違えた事件だものね」
十神「黙っていろ。……いいか、この話は終わりだ」
苗木「ゴ、ゴメン。あはは……」
846 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 23:29:36.89 ID:3dapE2ReO
霧切「……黒幕、か。彼らと同じあの施設の中にいるはず」
霧切「最初からあの施設にいた者なのか、あるいは……」
十神「あいつらの中にいる、か？」
苗木「……！ そんな事、考えたくはないけど」
十神「ありえない話じゃないだろう。だが分からない事がある」
十神「あいつらの身に……一体何が起こったんだ？」
霧切「………………」
苗木「分からない……。けどやらなきゃいけない事は変わらないはず」
苗木「彼らを必ず救出するんだ……！」
十神「フン。そしてこの事件の黒幕を叩き潰す、だな」
霧切「ええ、今は私達の出来る事をやりましょう」
苗木「彼らは諦めてないんだ。希望を信じてる……ボク達もそれに応えよう！」
：
：
847 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 23:31:43.45 ID:3dapE2ReO
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
CHAPTER ０４
『ロスト・パラダイス・ロスト』 ＥＮＤ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
生き残りメンバー ８人
Ｔｏ Ｂｅ Ｃｏｎｔｉｎｕｅｄ……
848 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 23:33:30.12 ID:3dapE2ReO
【CHAPTER ０４ リザルト】
[現在の好感度] 【一言 or 安藤への評価】
鳥羽 満……１００
【真理木さんの思い、無駄にしないよ】
不動 霜平……９４
【……あいつが俺を信頼してくれた事は忘れない】
ミリア・カッパーフィールド……８７
【ユーリちゃん……。アリガトウです！】
稲本 詩紋……８７ [DEAD]
【いろいろサンキューな、安藤！】
本多 夕一郎……７３
【ヒヒッ、オレの無実が証明されてなによりだ！（ジョージ）】
真理木 優莉……７１ [DEAD]
【絶対に脱出してよ。もちろん、全員でね】
目賀 蔵丸……５５ [DEAD]
【………………無念】
御々崎 純……５４
【……生きてるんだ。私が……】
国定 獏兎……５３
【マスターキーの話が本当なら脱出はなんとかなるかな】
原井 古止羽……４４
【真理木さんは本当に尊敬できる人でした】
椰和原 宗海……４０ [DEAD]
【わ、私、なんかと、は、話してくれて……ありがとうございます！】
鳥羽 瑠散……２８ [DEAD]
【きっと満ちゃんは信じてくれますよ！】
桐子 未玲……１１ [DEAD]
【…………あたしは臆病なだけだったんすね……】
伊田 狩亜……１１ [DEAD]
【…………俺は……どうしようもねえ馬鹿野郎だな……】
大田原 大地……６ [DEAD]
【頼みごとはわしに任せんかいぃ！！】
[INFO]
裁判で獲得したモノクマメダル……３３枚
[ボーナス]スキル：イリュージョン……＋３枚
現在のモノクマメダル……６６枚
プレゼント『自己犠牲の睡眠薬』を手に入れました。（渡すことはできません）
『自己犠牲の睡眠薬』……ＣＨＡＰＴＥＲ ０４をクリアした証。真理木が持っていた睡眠薬。残量は少なく、使える分は残っていない。
→チャプター５
【元スレ】
【安価進行】国定「ダンガンロンパ・オリジナル」【オリキャラ】３
モノクマ「はい正解。今回の事件でクロとなるのは校則違反をした真理木さんでしたー」
モノクマ「……特にいう事はありません！」
ジョージ「うっしゃ正解、助かったァ！」
満「……推理は合っていたんだね」
原井「真理木さんはリーダーとして御々崎さんを助けた。それが真相だったのです」
安藤「あいつのおかげで御々崎が……これ以上の被害者が出る事を防げたんだ」
不動「………………」
御々崎「助けた……。真理木が、私を……」
830 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:20:12.33 ID:eszRpyI1O
モノクマ「なぁにこのヒロイックな空気？ 真理木さんは無駄死にしただけじゃん！」
ミリア「ムッ、なんですか！」
モノクマ「だって御々崎さんが勝手に死ねばよかった、ってこの場の誰もが思ってるよ」
モノクマ「そうでしょ不動クン？」
不動「…………！」
モノクマ「キミって罠で犯人を殺しかけるくらい、真理木さんに思い入れあったもんねえ」
モノクマ「ま、結局それは勘違いで事件をややこしくするというダサすぎる結果だった訳だけども……」
不動「…………っ」
モノクマ「満さんも本当は怖いんじゃない？ 不動クンに殺されかけた事がさ」
満「……そんな事ないよ」
モノクマ「不動クンは内通者なんだよ？ あんだけ事件を起こさないとか言って実際に殺人を犯しかけた……」
モノクマ「怪我は大した事なかったけど、場合によっては満さんもポックリだったかもよ！？」
満「………………」
モノクマ「今度は真理木さんが死ぬ原因になった御々崎さんを殺すんじゃない？」
モノクマ「ていうか御々崎さんの絶望衝動も解決した訳じゃないし！ ヤバいっすよコレー！」
831 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:24:18.32 ID:eszRpyI1O
安藤「……無駄だぞ、モノクマ」
モノクマ「ほよ？ 無駄？ 無駄無駄？ もしかして無駄無駄ですかァーッ！？」
モノクマ「……何が無駄なの？ この事件で出来たこじれがまた次の事件を起こし、絶望は連鎖する」
モノクマ「不動クンや御々崎さん、満さんに出来た歪みは新たな悪意の糧となり……」
モノクマ「やがて絶望という名の大きな花を咲かすでしょう！」
安藤「お前がどんなに煽ったって無駄だって言ってるんだ。この中の誰も、もう殺人なんて起こさない」
モノクマ「何言ってんのさ。ね、不動クン？」
不動「……確かに真理木の死に対して何も思わない訳じゃない」
御々崎「………………」
不動「だが、俺に誰かを責める資格なんてないだろう」
モノクマ「んん？」
不動「俺が出来るのは……償いと、あいつの意思を尊重するだけだ」
不動「あいつが85�僂鮟�けようとしたのなら、それを俺が否定する訳にはいかない」
御々崎「え……」
不動「あいつの行動は正しかった……それだけだ」
モノクマ「およよ……」
832 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:28:35.18 ID:eszRpyI1O
満「ボクも不動クンを恨んでないよ。こうして無事だったんだしね」
不動「…………すまない」
満「この事件は誰かの悪意で起こった事件なんかじゃない。だから誰かを恨む事なんてしない！」
モノクマ「はわわわ……」
安藤「分かっただろ。絶望が連鎖するなら希望だって連鎖する。真理木が俺達に託した希望は消えない」
安藤「内通者とか絶望衝動とか関係ない。もう誰も殺し合いなんてしない……！」
安藤「真理木が自分を犠牲にして御々崎を救ったからだ。無駄死になんかじゃない！」
原井「ええ。真理木さんがやってくれた事を無駄になんてしません」
ミリア「ミミちゃんも、もう悪い事しませんよね！」
御々崎「何、よ……。なんで許して……」
御々崎「う……ぐ、ううぅ……！」
ミリア「ミミちゃん……。よしよし」
モノクマ「ふえええ……」
833 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:32:11.38 ID:eszRpyI1O
モノクマ「なにさ、なんなのさ！ 結局ここを出るには殺し合いをしないといけないんだよ？」
モノクマ「オマエラはお互いを疑い、騙す事でしか生き残る道は残ってないんだよ！」
国定「確かにそうだね。これはそういうゲーム……生徒同士がプレイヤーとなって戦う競争だ」
モノクマ「さっすが国定クン！ 話わっかるー！」
国定「けど……それももう終わりだね」
モノクマ「え？」
国定「一人でチェスを戦う事が出来るのかって話だよ。プレイヤーがいないんじゃ勝負は成立しない」
国定「皆、このゲームを降りちゃうみたいだしね。ボク一人じゃどうにもなんないよ」
モノクマ「ジョージクンがいるじゃない！ 彼はコロシアイ肯定派でしょ？」
ジョージ「あ？」
国定「彼じゃ相手になんないよ……」
モノクマ「ああ……」
ジョージ「オイ、バカにしてんのは分かんぞコラァ！」
834 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:35:18.75 ID:eszRpyI1O
国定「それにボク個人としても今回の件はどうかと思ってね」
安藤「今回の件はって、どういう意味だ？」
国定「モノクマが裁判中にボクらを誘導した事だよ。さも御々崎さんがクロであるかのようにね」
国定「あくまでプレイヤーは生徒のみ。そういう話だったはず」
国定「出しゃばるGMは三流以下だよ。なんか残念というか……萎えちゃったよ」
モノクマ「ぐぬぬ……」
国定「という訳でボクもこのゲームを降りるよ。殺し合いはしない」
安藤「国定、お前……もしかして！」
国定「……って嘘でもそう言っとかないと、次に事件が起きたら真っ先に疑われちゃうしね？」
満「国定くん……」
安藤「お前なあ……」
でも……今はそれでもいいか。
モノクマへの不満やゲームを降りる発言はまるっきり嘘って訳じゃないだろう。
835 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:40:06.98 ID:eszRpyI1O
モノクマ「ぬぬぬ……！ ふんだ！ そうやって学園の中に一生閉じこもってればいいんだ」
モノクマ「絶望的な安穏の中で、ゆっくりじんわり腐っていけばいいんだよ！」
不動「……お前の手を借りずとも脱出する方法はある」
原井「ここから出る方法は私達自身で見つけます」
ミリア「きっと助けだってきます！ もうすぐ！ イマすぐ！」
ミリア「ジョージくんだってもうヒドイ事はしませんよね！」
ジョージ「オレは脱出できりゃあどうでもいいけどよォ……」
ジョージ「誰かをぶっ殺して出るよりは、コイツらに任せちまった方がラクだな！」
満「やっぱりそういう理由なんだ……」
836 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:44:09.85 ID:eszRpyI1O
モノクマ「……はあ。つまんないの。ツマンナイツマンナイ……」
モノクマ「クロがいないからおしおきもできないし。……オマエラお助け人工知能キャラとか持ってない？」
ジョージ「んなもんある訳ねーだろォ！ いたらむしろオレが分解してるぜ！」
モノクマ「そう……。ほんじゃスタンガンスイッチON！」
ﾊﾞﾁｨｯ！ ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘｯ！
ジョージ「なんでだよォ！？ ぎにゃああああああッ！！」
ﾊﾞﾀﾝ
国定「あ、倒れた……」
837 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:47:28.48 ID:eszRpyI1O
モノクマ「おしおきタイム代わりの憂さ晴らし！ 少しはスカッとした……の？」
安藤「こっちに聞かれてもな……。おいジョージ、大丈夫か？」
原井「気絶していますね。また部屋まで運ばないと」
モノクマ「それじゃ今日はこの辺で勘弁しといてあげる。けどよく考える事だね」
モノクマ「オマエラ風情に何ができるか、何がオマエラの前に立ちはだかっているのか……」
モノクマ「そもそもオマエラはなんなのか、って哲学的な事まで！」
不動「……どういう意味だ」
モノクマ「思わせぶりな事を言っといて、何も明かさずモヤモヤさせる。そういう事にボクは生きがいを感じるんだ！」
ミリア「ズルいですよっ！」
モノクマ「そんじゃね〜！ あ、封鎖してた施設は明日の朝から解放するんでそこんとこヨロシク！」
やりたい放題やってモノクマは消えて行った。
人を小馬鹿にした様子は変わらないように見えたけど、モノクマは少しいらだっていた気がした。
もしかして俺達が殺し合いをしないと決意した事に面食らってるいるんじゃないのか。
そうだったならこれは……きっと真理木の功績だ。
838 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:51:21.92 ID:eszRpyI1O
全員で裁判場を後にして、そのまま解散となった。
校舎に戻るエレベーターの中では誰も口を開かなかった。けど……
これまでの裁判とは違って、皆の中にはこれからへの希望が生まれていたはずだ。
皆でこの学園から脱出するっていう希望を。
：
：
― 安藤の部屋 ―
封鎖されていた施設が解放されるのは明日だったな。
朝に一度皆と食堂に集まる事になっている。
今日はもう休むしかないけど……その前に誰かに会っておこうか？
安価↓１（本多以外の生徒一人指定）
839 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 22:51:53.11 ID:2Bb7tCkSO
みみさき
841 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 22:59:42.49 ID:eszRpyI1O
選択 御々崎
ピーン、ポーン……。
………………。
安藤「さすがに出てこないか……」
ｶﾞﾁｬ
御々崎「………………」
ドアが少しだけ開き、その隙間から御々崎が目を覗かせていた。
その目は少し赤く腫れている。
御々崎「……今、誰とも会いたくないんだけど」
安藤「そっか……。いや、少しでも話せればと思ってさ」
御々崎「……何？」
聞いてはくれるみたいだ。
安価↓１
１．真理木が救ってくれた事について
２．御々崎が自殺をしようとしていた事について
３．自由安価
842 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/12/06(土) 23:03:47.30 ID:6y40GPzN0
２
843 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 23:17:45.52 ID:eszRpyI1O
選択 ２
安藤「お前……自殺しようとしてたんだよな。校則違反で」
御々崎「………………」
安藤「皆の為だったのか？ あのままだと皆、飢えてしまうから……」
御々崎「分かんないわよ……。あれが自分の意思だったのか、絶望的な衝動だったのか……」
御々崎「……自分の感覚や焦燥感が全部嘘かもしれないって思ったとき、このままここにいる意味が分からなかった」
御々崎「それだけよ……絶対」
御々崎の真意は本人にも分からない。
まだ気持ちの整理がついてないんだろうな……無理もないけど。
安藤「でももう自殺なんて考えないでくれよ。真理木はお前を生かそうとしたんだ」
安藤「真理木の意思を無駄にする事だけはしないでくれ」
御々崎「……確約なんてできない。自分でも考えてる事が正解かどうか分からないんだから」
安藤「………………」
御々崎「……でもそれが本当に自分の気持ちかは少しは考える。それで……いいんでしょ」
安藤「……ああ！ 考えればきっと気づけるはずだ」
御々崎「……今日はもう帰ってよ」
御々崎は自分の気持ちと向き合うようになった。
きっともう大丈夫のはずだ……。
844 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 23:23:17.09 ID:3dapE2ReO
：
：
苗木「………………」
霧切「どうしたの。モニターをじっと見て」
苗木「霧切さん。ちょっとね……」
霧切「……私達の学園生活の事を思い出していたんでしょう」
苗木「いや……うん。霧切さんには隠し事できないなあ。ボクが分かりやすいだけかな」
霧切「いえ、私も思い出していたからよ」
霧切「あの時も裁判の後、私達は団結していた。彼らの様に」
苗木「うん。大神さんのおかげでね」
苗木「あの学園生活は最悪だったけれど……少しだけ懐かしい気持ちになったんだ」
845 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 23:26:33.20 ID:3dapE2ReO
十神「フン。何をのんきな事を言っている」
苗木「十神クン。……状況は？」
十神「戦況は変わらず、だ。抵抗はまだ突破出来そうもない」
十神「倒しても倒しても出てくるモノクマ……。以前の物より耐久性まで上がっている」
十神「バックにあいつがついているのは間違いない。あくまで手を貸しているだけだろうがな」
苗木「そっか。やっぱり……」
霧切「彼らとの通信に成功してから約２週間。状況はまるで改善していない……」
霧切「あの施設の防衛を突破しない限り、救出の目途は立たない」
十神「それどころかこの事態の黒幕もまだ分かっていないんだ」
十神「昔話に花を咲かせている場合ではない。それと大神の事件はもう思い出すな」
霧切「あなたが推理を間違えた事件だものね」
十神「黙っていろ。……いいか、この話は終わりだ」
苗木「ゴ、ゴメン。あはは……」
846 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 23:29:36.89 ID:3dapE2ReO
霧切「……黒幕、か。彼らと同じあの施設の中にいるはず」
霧切「最初からあの施設にいた者なのか、あるいは……」
十神「あいつらの中にいる、か？」
苗木「……！ そんな事、考えたくはないけど」
十神「ありえない話じゃないだろう。だが分からない事がある」
十神「あいつらの身に……一体何が起こったんだ？」
霧切「………………」
苗木「分からない……。けどやらなきゃいけない事は変わらないはず」
苗木「彼らを必ず救出するんだ……！」
十神「フン。そしてこの事件の黒幕を叩き潰す、だな」
霧切「ええ、今は私達の出来る事をやりましょう」
苗木「彼らは諦めてないんだ。希望を信じてる……ボク達もそれに応えよう！」
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847 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 23:31:43.45 ID:3dapE2ReO
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CHAPTER ０４
『ロスト・パラダイス・ロスト』 ＥＮＤ
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生き残りメンバー ８人
Ｔｏ Ｂｅ Ｃｏｎｔｉｎｕｅｄ……
848 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/12/06(土) 23:33:30.12 ID:3dapE2ReO
【CHAPTER ０４ リザルト】
[現在の好感度] 【一言 or 安藤への評価】
鳥羽 満……１００
【真理木さんの思い、無駄にしないよ】
不動 霜平……９４
【……あいつが俺を信頼してくれた事は忘れない】
ミリア・カッパーフィールド……８７
【ユーリちゃん……。アリガトウです！】
稲本 詩紋……８７ [DEAD]
【いろいろサンキューな、安藤！】
本多 夕一郎……７３
【ヒヒッ、オレの無実が証明されてなによりだ！（ジョージ）】
真理木 優莉……７１ [DEAD]
【絶対に脱出してよ。もちろん、全員でね】
目賀 蔵丸……５５ [DEAD]
【………………無念】
御々崎 純……５４
【……生きてるんだ。私が……】
国定 獏兎……５３
【マスターキーの話が本当なら脱出はなんとかなるかな】
原井 古止羽……４４
【真理木さんは本当に尊敬できる人でした】
椰和原 宗海……４０ [DEAD]
【わ、私、なんかと、は、話してくれて……ありがとうございます！】
鳥羽 瑠散……２８ [DEAD]
【きっと満ちゃんは信じてくれますよ！】
桐子 未玲……１１ [DEAD]
【…………あたしは臆病なだけだったんすね……】
伊田 狩亜……１１ [DEAD]
【…………俺は……どうしようもねえ馬鹿野郎だな……】
大田原 大地……６ [DEAD]
【頼みごとはわしに任せんかいぃ！！】
[INFO]
裁判で獲得したモノクマメダル……３３枚
[ボーナス]スキル：イリュージョン……＋３枚
現在のモノクマメダル……６６枚
プレゼント『自己犠牲の睡眠薬』を手に入れました。（渡すことはできません）
『自己犠牲の睡眠薬』……ＣＨＡＰＴＥＲ ０４をクリアした証。真理木が持っていた睡眠薬。残量は少なく、使える分は残っていない。
→チャプター５
【元スレ】
【安価進行】国定「ダンガンロンパ・オリジナル」【オリキャラ】３
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