688 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 20:35:00.62 ID:5p5cEv9AO
【13日目】
キーン、コーン……カーン、コーン
モノクマ「オマエラ！朝だよ！起きた起きた！」
モノクマ「今日も１日頑張ろうねー！」
新芽「んっ……」
モノクマ「そしてオマエラ！お待たせしました！」
新芽「えっ……？」
モノクマ「うぷぷ、一時間後にエントランスに集合！楽しい楽しい時間の始まりだよ！」
新芽「楽しい時間……？」
いったい何を……
新芽「行くしか、ないわね……」
689 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 21:03:19.38 ID:5p5cEv9AO
【エントランスホール】
心沢「モノクマの奴、いったい何をする気だ」
神無月「多分ー、この前みたいなー、事じゃないかなー？」
ミーナ「だろうね……」
錦「また動機という事ですか！」
鈴木「そ、そんな……」
真白「どちらにしても、愉快な事じゃないのは確かだ」
アリス「博士の意見を支持します」
薄井「……きひ」
泉「学級裁判から日も経った。向こうもしびれを切らしたのであろうな」
小夜「だから新しい動機、か……」
早坂「……」
佐木原「来るぞ」
新芽「……！」
モノクマ「いやっほう！オマエラしっかり集まってるね！」
赤内「今回は直接出てきた！？」
モノクマ「言ったでしょ？ボクはあのヘボ探偵がいたから我慢してたの。直接話してああいう人種に細かい所をグチグチグチグチと突っつかれるのはごめんだからね！」
新芽「あんた……！」
佐木原「やめろ新芽、前の事を忘れたのか」
新芽「っ……」
690 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 21:29:25.41 ID:5p5cEv9AO
モノクマ「さてさて、オマエラ。お待ちかねの動機タイムだよ！」
ミーナ「誰も待ってなんかいないよ……」
モノクマ「ボクが待ってるから問題なし！」
神無月「でー？動機って何かなー？」
モノクマ「はいはい、少しお持ちくださいね……ジャンジャジャーン！」
モノクマが取り出したのはそれぞれの名前が書かれた封筒。
モノクマ「ここはこの動機でいこうと思います！オマエラ自分の名前の封筒を取りに来てくださーい！」
あたし達はモノクマに言われるがまま封筒を取っていく。
新芽「……」
いったい何が……
封を切って開けたその中に入っていたのは……
691 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 21:35:32.93 ID:5p5cEv9AO
【新芽立花さんを殺したい人は１名です】
692 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 21:52:37.16 ID:5p5cEv9AO
新芽「っ！？」
な、なに、これ……？
あたしを殺したい人が、１人って……？
心沢「これは！？」
神無月「うわー、エグい手できたねー？」
佐木原「そういう事か……」
モノクマ「うぷぷ、気に入った？ボクが独自に調査した【殺したい人調査票】は！」
真白「この紙に書かれている人数に……命を狙われてると言いたいのか？」
モノクマ「まっ、そういう事だね。オマエラには危機感がないからさ、どれだけ危ないか責任者として教えてあげようと思ったんだよ！」
赤内「……」
モノクマ「さてさて、命を狙われてるわけだけどどうするの？このまま殺されるかもしれない恐怖を抱えながら共同生活を送れるならそれはそれでいいけどさ」
鈴木「……！」
モノクマ「今こうしてる間も殺そうと企んでるよ？だったらさ、やられる前にやっちゃいなよ！」
新芽「……」
モノクマ「大人しく殺されるか、それともリスクを犯して危険を取り除くか！オマエラがどうするか……楽しみにさせてもらうよ！」
モノクマ「アーハッハッハッハッハ！！」
モノクマは高笑いをあげながら消えていった。
この中に、あたしを殺そうとしてる人がいる……？
新芽「っ……」
あたしは……どうしたらいいの？
694 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 22:08:50.04 ID:5p5cEv9AO
【新芽の部屋】
新芽「……」
あたしの命を狙ってる人がいる……
新芽「……」
怖い、いったい誰があたしを殺そうとしてるのかわからない……
あたしが、何したって言うのよ。
なんで、命を狙われないといけないのよ。
新芽「……」
いけないってわかってるのに、考えてる自分がいる。
やられる前に、こっちから……
『人を殺して、絶対に救われる事なんかない』
新芽「……！」
『殺人を犯してこの街から出て、その後胸をはれるか？』
新芽「……だったらっ、どうしたらいいのよ！！」
あたし、命を狙われてるのよ！？
このままこんな状態で過ごすなんて、出来るわけ……！
新芽「う、っ……うああああっ……」
せめて、せめて誰があたしを狙ってるかわかれば……
695 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 22:13:19.39 ID:5p5cEv9AO
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
新芽「んっ……」
あっ、あたし寝て……
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
新芽「……誰？」
今は、夜７時……夕食だって考えれば不思議じゃ、ないけど……
新芽「……」
いったい、誰が……
【確定シロ選択です】
【新芽の部屋を訪れたのは？】
【薄井以外で>>2-3からお選びください】
↓２
697 ： 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/15(日) 22:14:58.65 ID:mWrw+Bj70
さよ
698 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 22:43:20.95 ID:5p5cEv9AO
小夜「新芽、私だ」
新芽「小夜ちゃん……？」
小夜「……話があるんだ、入っていいか？」
新芽「……」
大丈夫、よね？
小夜ちゃんがあたしの部屋に来たのをきっと誰か見てるはずだし……
新芽「いい、わ」
ｶﾞﾁｬｯ
小夜「……」
新芽「話って……？」
小夜「とりあえずこれを見てほしい」
【小夜鈴音さんを殺したい人は２人です】
新芽「っ！？」
小夜ちゃんは、２人に命を狙われて……？
小夜「新芽は何人と書かれていた？」
新芽「えっ、それは……」
小夜「もし１人なら安心していい、この中に新芽を殺そうとしてる人間はいない」
新芽「……ど、どういう事？」
小夜「……私達を殺したい奴は確かにいる。はっきりと敵意をむき出しにして」
新芽「それって……」
小夜「モノクマだ。あいつが私達を殺したがっているのは明白だろう？」
新芽「それは……」
小夜「つまりこの封筒、書かれている１人はモノクマで……２人以上に狙われて初めてこの中の誰かに狙われてるんだ」
新芽「ほ、本当に？」
小夜「……多分」
新芽「多分って……」
小夜「だけどそう考えれば辻褄は合うんだ！私は、１人なら狙う人間に心当たりがある。だけど２人には、ない」
新芽「……」
小夜ちゃんの話が本当なら、あたしは少なくとも大丈夫って事だけど……
小夜「……」
新芽「……」
いや、どちらにせよ……あたしはこの答えに縋らないと、人を殺すか壊れてしまう。
新芽「信じる、わ」
小夜「そうか……ありがとう」
新芽「……」
小夜「薄井も同じ考えだ。私は行くけど……いざという時は、頼ってあげてほしい」
新芽「小夜ちゃん、あなたを狙ってるのって……」
小夜「……」
ﾊﾞﾀﾝｯ
新芽「……」
小夜ちゃんの考えが本当であってほしい……
あたしは、そう思うしかなかった。
699 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 22:44:56.16 ID:5p5cEv9AO
【おめでとうございます！今CHAPTERで小夜鈴音が確定シロになりました！】
【トライアングルメモリーによって小夜鈴音は被害者にもなりません】
700 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 22:51:03.95 ID:5p5cEv9AO
キーン、コーン……カーン、コーン
モノクマ「オマエラ！夜です！おやすみの時間だよ！」
モノクマ「今から朝までカラフルエリアの一部施設には入れないから気をつけるように！」
モノクマ「夜更かししないようにしなさいね！」
モノクマ「おやすみおやすみ……」
新芽「……」
結局今日はほとんど部屋に引きこもっちゃったわね……
新芽「小夜ちゃんのおかげで、少しは落ち着いたけど……」
このまま引きこもってていいのかしら……
新芽「そもそも小夜ちゃんは大丈夫なのかしら……」
小夜ちゃんの話が本当でも小夜ちゃんは１人に狙われてるって事。
小夜ちゃんは心当たりがあるって言ってたけど……
新芽「ちょっとだけ、外の様子を見に行こう……」
ｶﾞﾁｬｯ
701 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:13:42.18 ID:5p5cEv9AO
【モノクマホテル・２階廊下】
新芽「誰もいないの……？」
いや、今は夜時間だからおかしくはないんだけど。
新芽「……」
なんだか、寒気がするわね……
薄井「きひひ」
新芽「きゃあああっ！？」
薄井「きひ、驚いタ」
新芽「それはあたしの台詞……って前にもこんな事あったわね」
薄井「きひひ、出てきたんダ」
新芽「ちょっと心配事もあったからね……薄井ちゃんは？」
薄井「きひひ、小夜さんを探してル」
新芽「小夜ちゃんを？」
薄井「きひひ、あの子は狙われてるから心配……」
薄井ちゃんもあたしと同じ……
新芽「実はあたしも小夜ちゃんが心配なのよ」
薄井「きひひ、じゃあ目的は同じだネ」
新芽「そうね、一緒に探しましょうか？」
薄井「そうすル……きひ」
702 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:22:28.22 ID:5p5cEv9AO
【モノクマホテル・エントランス】
新芽「部屋にはいなかったわね……」
薄井「きひひ、というかホテルにいなイ？」
新芽「だったらどこに……」
薄井「きひひ、外に行ってみル？」
新芽「そうね、外を探しましょう！」
小夜ちゃん……いったい、どこに行ったの？
…………
【モノクマトレイン・ホテル前駅】
新芽「いなかったわね、小夜ちゃん」
薄井「きひひ、つまりカラフルエリアに……」
新芽「でもカラフルエリアで何を？」
薄井「さあ、わからないけど……きひひ、とりあえず行こウ」
703 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:33:47.89 ID:5p5cEv9AO
【カラフルエリア】
薄井「きひひ、お化け屋敷は閉まってル……」
新芽「喫茶店も閉まってるわね……」
そうなると……後探せるのは墓地、か。
新芽「とりあえず……って薄井ちゃん？」
薄井「きひひ……怖イ」
新芽「……」
あたしだけで行くしかないか……
【墓地】
新芽「ううっ、暗くてよく見えない……」
こんな所に小夜ちゃんがいるわけないわね……さっさと見回って出ましょう。
新芽「……あれ？」
真ん中の木……誰かいる？
新芽「もしかして小夜ちゃんかしら……」
あたしは木の側にいる人に駆け寄っていく。
だけど近付いているのに、その人は全く動こうとしない。
新芽「……」
というか、ちょっと、待って……
あの人……よく見えないけど……
704 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:34:20.65 ID:5p5cEv9AO
浮いて、る？
705 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:42:46.76 ID:5p5cEv9AO
【あたしは、勘違いしていた】
【だってそこにいた人は、浮いてたわけじゃない】
【墓地の中心にあった木にあったロープ……】
【そこに首をかけて吊られていたんだ】
706 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:46:27.01 ID:5p5cEv9AO
「きゃあああああああああっ！！」
誰かが叫んでいる。
それが【超高校級のランナー】早坂忍ちゃんの首吊り死体を見たあたしの悲鳴だと……
あたしはすぐに気付く事はできなかった。
709 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:51:51.88 ID:5p5cEv9AO
薄井「新芽さん、どうし……きひっ！？」
新芽「う、薄井ちゃん、早坂ちゃんが、早坂ちゃんが……」
薄井「早坂さん……」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｰﾝ…!
711 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:52:21.36 ID:5p5cEv9AO
モノクマ「死体が発見されました！」
モノクマ「一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす！」
712 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:55:36.42 ID:5p5cEv9AO
CHAPTER２【論破する者、される者】（非）日常編 END
残りメンバー…14→13人
NEXT→非日常編
→捜査編
【元スレ】
【ダンガンロンパ】【安価】新芽「絶望はまだ始まったばかりで」【オリキャラ】
【13日目】
キーン、コーン……カーン、コーン
モノクマ「オマエラ！朝だよ！起きた起きた！」
モノクマ「今日も１日頑張ろうねー！」
新芽「んっ……」
モノクマ「そしてオマエラ！お待たせしました！」
新芽「えっ……？」
モノクマ「うぷぷ、一時間後にエントランスに集合！楽しい楽しい時間の始まりだよ！」
新芽「楽しい時間……？」
いったい何を……
新芽「行くしか、ないわね……」
689 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 21:03:19.38 ID:5p5cEv9AO
【エントランスホール】
心沢「モノクマの奴、いったい何をする気だ」
神無月「多分ー、この前みたいなー、事じゃないかなー？」
ミーナ「だろうね……」
錦「また動機という事ですか！」
鈴木「そ、そんな……」
真白「どちらにしても、愉快な事じゃないのは確かだ」
アリス「博士の意見を支持します」
薄井「……きひ」
泉「学級裁判から日も経った。向こうもしびれを切らしたのであろうな」
小夜「だから新しい動機、か……」
早坂「……」
佐木原「来るぞ」
新芽「……！」
モノクマ「いやっほう！オマエラしっかり集まってるね！」
赤内「今回は直接出てきた！？」
モノクマ「言ったでしょ？ボクはあのヘボ探偵がいたから我慢してたの。直接話してああいう人種に細かい所をグチグチグチグチと突っつかれるのはごめんだからね！」
新芽「あんた……！」
佐木原「やめろ新芽、前の事を忘れたのか」
新芽「っ……」
690 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 21:29:25.41 ID:5p5cEv9AO
モノクマ「さてさて、オマエラ。お待ちかねの動機タイムだよ！」
ミーナ「誰も待ってなんかいないよ……」
モノクマ「ボクが待ってるから問題なし！」
神無月「でー？動機って何かなー？」
モノクマ「はいはい、少しお持ちくださいね……ジャンジャジャーン！」
モノクマが取り出したのはそれぞれの名前が書かれた封筒。
モノクマ「ここはこの動機でいこうと思います！オマエラ自分の名前の封筒を取りに来てくださーい！」
あたし達はモノクマに言われるがまま封筒を取っていく。
新芽「……」
いったい何が……
封を切って開けたその中に入っていたのは……
691 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 21:35:32.93 ID:5p5cEv9AO
【新芽立花さんを殺したい人は１名です】
692 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 21:52:37.16 ID:5p5cEv9AO
新芽「っ！？」
な、なに、これ……？
あたしを殺したい人が、１人って……？
心沢「これは！？」
神無月「うわー、エグい手できたねー？」
佐木原「そういう事か……」
モノクマ「うぷぷ、気に入った？ボクが独自に調査した【殺したい人調査票】は！」
真白「この紙に書かれている人数に……命を狙われてると言いたいのか？」
モノクマ「まっ、そういう事だね。オマエラには危機感がないからさ、どれだけ危ないか責任者として教えてあげようと思ったんだよ！」
赤内「……」
モノクマ「さてさて、命を狙われてるわけだけどどうするの？このまま殺されるかもしれない恐怖を抱えながら共同生活を送れるならそれはそれでいいけどさ」
鈴木「……！」
モノクマ「今こうしてる間も殺そうと企んでるよ？だったらさ、やられる前にやっちゃいなよ！」
新芽「……」
モノクマ「大人しく殺されるか、それともリスクを犯して危険を取り除くか！オマエラがどうするか……楽しみにさせてもらうよ！」
モノクマ「アーハッハッハッハッハ！！」
モノクマは高笑いをあげながら消えていった。
この中に、あたしを殺そうとしてる人がいる……？
新芽「っ……」
あたしは……どうしたらいいの？
694 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 22:08:50.04 ID:5p5cEv9AO
【新芽の部屋】
新芽「……」
あたしの命を狙ってる人がいる……
新芽「……」
怖い、いったい誰があたしを殺そうとしてるのかわからない……
あたしが、何したって言うのよ。
なんで、命を狙われないといけないのよ。
新芽「……」
いけないってわかってるのに、考えてる自分がいる。
やられる前に、こっちから……
『人を殺して、絶対に救われる事なんかない』
新芽「……！」
『殺人を犯してこの街から出て、その後胸をはれるか？』
新芽「……だったらっ、どうしたらいいのよ！！」
あたし、命を狙われてるのよ！？
このままこんな状態で過ごすなんて、出来るわけ……！
新芽「う、っ……うああああっ……」
せめて、せめて誰があたしを狙ってるかわかれば……
695 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 22:13:19.39 ID:5p5cEv9AO
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
新芽「んっ……」
あっ、あたし寝て……
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
新芽「……誰？」
今は、夜７時……夕食だって考えれば不思議じゃ、ないけど……
新芽「……」
いったい、誰が……
【確定シロ選択です】
【新芽の部屋を訪れたのは？】
【薄井以外で>>2-3からお選びください】
↓２
697 ： 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/15(日) 22:14:58.65 ID:mWrw+Bj70
さよ
698 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 22:43:20.95 ID:5p5cEv9AO
小夜「新芽、私だ」
新芽「小夜ちゃん……？」
小夜「……話があるんだ、入っていいか？」
新芽「……」
大丈夫、よね？
小夜ちゃんがあたしの部屋に来たのをきっと誰か見てるはずだし……
新芽「いい、わ」
ｶﾞﾁｬｯ
小夜「……」
新芽「話って……？」
小夜「とりあえずこれを見てほしい」
【小夜鈴音さんを殺したい人は２人です】
新芽「っ！？」
小夜ちゃんは、２人に命を狙われて……？
小夜「新芽は何人と書かれていた？」
新芽「えっ、それは……」
小夜「もし１人なら安心していい、この中に新芽を殺そうとしてる人間はいない」
新芽「……ど、どういう事？」
小夜「……私達を殺したい奴は確かにいる。はっきりと敵意をむき出しにして」
新芽「それって……」
小夜「モノクマだ。あいつが私達を殺したがっているのは明白だろう？」
新芽「それは……」
小夜「つまりこの封筒、書かれている１人はモノクマで……２人以上に狙われて初めてこの中の誰かに狙われてるんだ」
新芽「ほ、本当に？」
小夜「……多分」
新芽「多分って……」
小夜「だけどそう考えれば辻褄は合うんだ！私は、１人なら狙う人間に心当たりがある。だけど２人には、ない」
新芽「……」
小夜ちゃんの話が本当なら、あたしは少なくとも大丈夫って事だけど……
小夜「……」
新芽「……」
いや、どちらにせよ……あたしはこの答えに縋らないと、人を殺すか壊れてしまう。
新芽「信じる、わ」
小夜「そうか……ありがとう」
新芽「……」
小夜「薄井も同じ考えだ。私は行くけど……いざという時は、頼ってあげてほしい」
新芽「小夜ちゃん、あなたを狙ってるのって……」
小夜「……」
ﾊﾞﾀﾝｯ
新芽「……」
小夜ちゃんの考えが本当であってほしい……
あたしは、そう思うしかなかった。
699 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 22:44:56.16 ID:5p5cEv9AO
【おめでとうございます！今CHAPTERで小夜鈴音が確定シロになりました！】
【トライアングルメモリーによって小夜鈴音は被害者にもなりません】
700 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 22:51:03.95 ID:5p5cEv9AO
キーン、コーン……カーン、コーン
モノクマ「オマエラ！夜です！おやすみの時間だよ！」
モノクマ「今から朝までカラフルエリアの一部施設には入れないから気をつけるように！」
モノクマ「夜更かししないようにしなさいね！」
モノクマ「おやすみおやすみ……」
新芽「……」
結局今日はほとんど部屋に引きこもっちゃったわね……
新芽「小夜ちゃんのおかげで、少しは落ち着いたけど……」
このまま引きこもってていいのかしら……
新芽「そもそも小夜ちゃんは大丈夫なのかしら……」
小夜ちゃんの話が本当でも小夜ちゃんは１人に狙われてるって事。
小夜ちゃんは心当たりがあるって言ってたけど……
新芽「ちょっとだけ、外の様子を見に行こう……」
ｶﾞﾁｬｯ
701 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:13:42.18 ID:5p5cEv9AO
【モノクマホテル・２階廊下】
新芽「誰もいないの……？」
いや、今は夜時間だからおかしくはないんだけど。
新芽「……」
なんだか、寒気がするわね……
薄井「きひひ」
新芽「きゃあああっ！？」
薄井「きひ、驚いタ」
新芽「それはあたしの台詞……って前にもこんな事あったわね」
薄井「きひひ、出てきたんダ」
新芽「ちょっと心配事もあったからね……薄井ちゃんは？」
薄井「きひひ、小夜さんを探してル」
新芽「小夜ちゃんを？」
薄井「きひひ、あの子は狙われてるから心配……」
薄井ちゃんもあたしと同じ……
新芽「実はあたしも小夜ちゃんが心配なのよ」
薄井「きひひ、じゃあ目的は同じだネ」
新芽「そうね、一緒に探しましょうか？」
薄井「そうすル……きひ」
702 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:22:28.22 ID:5p5cEv9AO
【モノクマホテル・エントランス】
新芽「部屋にはいなかったわね……」
薄井「きひひ、というかホテルにいなイ？」
新芽「だったらどこに……」
薄井「きひひ、外に行ってみル？」
新芽「そうね、外を探しましょう！」
小夜ちゃん……いったい、どこに行ったの？
…………
【モノクマトレイン・ホテル前駅】
新芽「いなかったわね、小夜ちゃん」
薄井「きひひ、つまりカラフルエリアに……」
新芽「でもカラフルエリアで何を？」
薄井「さあ、わからないけど……きひひ、とりあえず行こウ」
703 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:33:47.89 ID:5p5cEv9AO
【カラフルエリア】
薄井「きひひ、お化け屋敷は閉まってル……」
新芽「喫茶店も閉まってるわね……」
そうなると……後探せるのは墓地、か。
新芽「とりあえず……って薄井ちゃん？」
薄井「きひひ……怖イ」
新芽「……」
あたしだけで行くしかないか……
【墓地】
新芽「ううっ、暗くてよく見えない……」
こんな所に小夜ちゃんがいるわけないわね……さっさと見回って出ましょう。
新芽「……あれ？」
真ん中の木……誰かいる？
新芽「もしかして小夜ちゃんかしら……」
あたしは木の側にいる人に駆け寄っていく。
だけど近付いているのに、その人は全く動こうとしない。
新芽「……」
というか、ちょっと、待って……
あの人……よく見えないけど……
704 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:34:20.65 ID:5p5cEv9AO
浮いて、る？
705 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:42:46.76 ID:5p5cEv9AO
【あたしは、勘違いしていた】
【だってそこにいた人は、浮いてたわけじゃない】
【墓地の中心にあった木にあったロープ……】
【そこに首をかけて吊られていたんだ】
706 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:46:27.01 ID:5p5cEv9AO
「きゃあああああああああっ！！」
誰かが叫んでいる。
それが【超高校級のランナー】早坂忍ちゃんの首吊り死体を見たあたしの悲鳴だと……
あたしはすぐに気付く事はできなかった。
709 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:51:51.88 ID:5p5cEv9AO
薄井「新芽さん、どうし……きひっ！？」
新芽「う、薄井ちゃん、早坂ちゃんが、早坂ちゃんが……」
薄井「早坂さん……」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｰﾝ…!
711 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:52:21.36 ID:5p5cEv9AO
モノクマ「死体が発見されました！」
モノクマ「一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす！」
712 ： ◆yuOvnLrWvA 2015/03/15(日) 23:55:36.42 ID:5p5cEv9AO
CHAPTER２【論破する者、される者】（非）日常編 END
残りメンバー…14→13人
NEXT→非日常編
→捜査編
【元スレ】
【ダンガンロンパ】【安価】新芽「絶望はまだ始まったばかりで」【オリキャラ】
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