オーバーロードwiki

　アルチェル・ニズン・エイク・フォンドールとは、リ・エスティーゼ王国がカルネ村を救った謎の魔法詠唱者（アインズ）を王都に招待するために向かわせた儀典官である。

　書籍には登場していないが、フィリップの父親の名前がアルチェルになる予定があった。

　作者曰く「（書籍では）きっと仔山羊に潰されているよ！」とのこと*1。オバロキャラでも屈指の大馬鹿者と読者間で評判だったが、本物のバカが格の違いを見せたため、『バカキャラの一人』まで格が下がった。

　貴族で高齢な男。
　皮膚はしわだらけで骨と皮しかないと思えるほど痩せている。髪は殆ど残っていない上に白く細いためにハゲて見える。そんな見た目はスケルトンやリッチと言ったモンスターに似ていると言っても暴言と言い切れない姿*2。

　相手の何処かが嫌いになると、やることなすこと全てが嫌いになるタイプ。
　そのせいで、web版アインズの貴族の知識や教養の無さと豪華すぎる服装の不一致に劣等感を燃やしてしまい、ナザリック内部に入った時にそれを最悪の形で爆発させた。

　建前上の忠誠心を王に見せることもあれば、儀典官としては他国に赴いたこともあるので、貴族としての知識や教養はキチンと持っている模様。礼儀のなってないアインズに対しても仕事は仕事として割り切って行った。

　作中では会談-2で登場。
　帝国の騎士たちに襲われていたカルネ村を救ったアインズを王都に招待するための儀典官としてナザリック地下大墳墓に派遣される。それと同時に、所属する貴族派閥からアインズの調査も依頼されていた。※web版のナザリックの正確な位置情報は転移初期に流している。

　アルチェルはお供のクロードたちと共に辺境の田舎の墓地（ナザリック）に派遣されアインズと出会う。
　アインズのあまりにも豪華な服装を見て、その地位や権力を計りかねて対応に困る。だが、礼儀作法を全く知らないアインズに「なんでこんな男がこれほどの服を……」と嫉妬心から不快感を募らせていく。

　ナザリック内部に招かれたアルチェルは見たこともない綺羅びやかな美しい光景に目を奪われ、この宝の数々は、王国の領内にある、墓地という公共の場の地下にあった財宝を不当に占拠したアインズが独り占めしている、ひいては自分の手元にも来るはずだった財宝をアインズが横から奪っている、と決定づけた。

　アインズは自分の仲間たちと作り上げたナザリックに泥を塗られたことに激怒し、巻物で《サモン・モンスター・10th/第10位階怪物召喚》でケルベロスを召喚。恐怖するアルチェルだったが、蛮人と評価した人物に頭を下げたくないアルチェルは謝罪をためらう。ようやく絞り出した言葉は、不貞腐れた子供がするような本気の謝罪とは思えない言葉だった。
　そしてケルベロスによってズタズタに噛み千切られ、死体はナザリックとエ・ランテルの中間にバラ撒かれた。表向きはモンスターに襲われてナザリックには誰も来なかった……という事になっている。

　アルチェルが死亡した後に、ジルクニフを乗せたバハルス帝国の一団がナザリックに到着した。
　

余談

アルチェルがナザリックを訪れたタイミングでは、アインズがどの国を後ろ盾にするか考えている段階であり、王国側には強大な吸血鬼であるカーミラ対策など好意的な情報を流しているはずだった。

もしアルチェルがアインズに好意的な接し方をした場合、最低でもアインズのために用意した馬車が質の良い物であれば、王城に招くことができていたかもしれない。

ただし、その時は王城にいる貴族派閥が飛ばす野次のせいでアインズの怒りが王城で爆発する可能性大。

• 王家の紋章が入った国王直筆の感謝状

• クロード・ラウナレス・ロキア・クルベルク
  • 自分の派閥ではより権力がある護衛の騎士。
• アインズ・ウール・ゴウン
  • 教養がなく、知識もない。脳みそがないぶん、手駒としては使える人物。

• 王国で墓地は、個人が一区画を所有している場合を除いて、基本的に国の所有物。または神殿のもの。