ownCloudのいろいろな実験。

ActiveDirectory(AD)との連携で何ができるのか?

  • ユーザ管理の一元化(ユーザとパスワード)だけです。
  • ADに対して更新はやってなさそうです。Readだけっぽいです。たぶん。

試したバージョン

  • ownCloud 6.0.4 on CentOS6.4
  • WindowsServer2012R2Update

ownCloudでの準備

  • PHPのLDAPモジュールをインストール
#  yum install -y php-ldap
# service httpd restart
  • 左下の「アプリ」から「LDAP user and group backend」を有効化する。

ActiveDirectory(以下、AD)の準備

  • ここでは、連携先のADドメイン名が「ownCloud.local」として設定。
  • ドメインに、「owncloud」というユーザアカウントを作っておく。
    • このユーザアカウントを使ってLDAP接続しで、アカウントを検索する。
    • パスワードは無期限にしておく。パスワードが失効すると連携できなくなるので。
  • ドメインコントローラ(以下、DC)のコマンドラインでowncloudユーザのDNを検索する。
C:\Users\Administrator>dsquery user -name owncloud
"CN=owncloud,CN=Users,DC=owncloud,DC=local" ←これがDN
C:\Users\Administrator>

LDAPサーバ(ドメインコントローラ)の登録

  • 右上のユーザメニューから「管理」をクリック、LDAP設定のところまで移動

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ホスト:ドメインコントローラのホスト名かIPアドレス。ポート番号は空欄でOK
ユーザDN:ドメインコントローラ上でdsquaryコマンドを使って調べたowncloudアカウントのDN
パスワード:owncloudユーザのパスワード
1行に1つのベースDN:ユーザDNとパスワードが正しければ、自動的に表示される
  • 「設定が不完全です」と表示される。「続ける」をクリックすると、UserFilterタブに移動する。
  • UserFilterタブにで「○ユーザ見つかりました」とADのユーザ数が出てくればOK。そのまま「続ける」をクリックすると、LoginFilterのタブに移動する。
  • LoginFilterのタブは特に変更不要。そのまま「続ける」をクリックすると、GroupFilterのタブに移動する。
  • GroupFilterのタブで下のほうに「設定OK●」と出ていればOK。特にApplyボタンはない。

ログインしてみる。

  • ownCloudのログイン画面から、ADのユーザ名とパスワードでログインする
  • 認証に成功すると、ownCloudローカルユーザと同じように使える。

参考情報

  • data/直下に、UUID名のディレクトリができ、そこにADユーザのデータが格納されます。
  • UUIDはユーザ属性のobjectGUIDを利用しています。
  • ADユーザ初回ログオン時のLDAP挙動(概要)
    • 大雑把に、続用ユーザでbind→ログオンユーザをsearch→ログオンユーザでbindという流れ
  • トラブルシューティング
    • ADやLDAPの知識が必要です。
    • パケットキャプチャでLDAPの挙動を確認する、これに尽きます。
  • ドメインコントローラにLDAPSで接続すると失敗する。原因はサーバ側に証明書がないから(たぶん)
    • # openssl s_client -connect DCのIPアドレス:636 -showcerts


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