エロパロ板「おむつ的妄想」スレッドに投下された作品のまとめwikiです。

 菜緒のおもらし癖がいつ始まったのかは、家族も知らなかった。少なくともごく最近のことになる。菜緒は3才でとっくにおむつを卒業しているからだ。
 本人がごまかしてきたつもりの、生理用品で代用してきた事が秘密の発覚の切っ掛けだった。あまりにも減りが早い事を問い詰めた母親に、菜緒は告白させられたのだ。

『呆れた……自分のお金で買ってる訳じゃないんでしょ? こんなの沢山使われたら、幾らあっても足りないでしょ!』
『だ、だって……。そんなに、生理なんかしょっちゅう来るもんじゃないし……』
『だからそんなに量入ってないでしょ! それを山ほど使うなんて、はぁ……。おもらしするなら、もっと良いのを買わなきゃダメだね』
『え……?』

 そう言った母親は、翌日幼児用の紙おむつを菜緒に差し出し、『おむつを穿くか、自分で生理用品を買うか』の二択を突き付けた。
 バイトもせず小遣いも少ない菜緒に、元々『生理用品を買う』選択は出来ない。当然の帰結で――

『ほら、大人しくしてまちょーねぇー。菜緒ちゃんは、おむちゅが必要なんでちゅよー』
『やだっ、やだよおおっ! やめてよ、お母さんっ! わたしっ、おむつはやだっ、やだってばあっ!!』

 十数年ぶりに昼間もおむつを穿いて生活しなければならないなんて、勿論拒否から始まったものの――菜緒には選択肢など無いのだから、おむつを穿かされることとなった。
 そして初めにどれほど嫌だと泣き喚いても――現状は見ての通り、悪い意味で菜緒はすっかりおむつに慣れてしまっている。
 ――どれだけ本人が泣こうが喚こうがと、菜緒が13年振りの『トイレトレーニング』を強いられたのも、家族が娘の身を案じた故だった。



 藍星病院付属リハビリテーション施設『おひさま』――ここでは夜尿・失禁児童が幼少期に済ますことのできなかった『トイレトレーニング』を、再訓練している。
施設の性質上、幼女も少女もリハビリ児として扱われる。上下があるとすれば、どれだけトイレにいけるようになったか』という尺度でしか測られない。夜尿・失禁児童の『トイレトレーニング』再訓練施設では、ブレザー姿の制服少女であってもおもらしすれば『妹』扱い、まだ5才の幼稚園児でも、自分でトイレに行きたいと言葉に出来れば『おねえちゃん』だ。
 おもらし癖が発覚したあと、菜緒は部活をやめさせられ『おひさま』に通う日々を続けている。
 室内では3〜5才の幼女と一緒に、下はおむつ一枚の姿でいなければならない。おもらしでおむつを汚したら、すぐ取り替えられるようにするためだ。紙おむつのパッケージ同様、少し背伸びしたボーダーのTシャツやノースリーブを着こなした愛らしい幼女たちも、制服姿の菜緒も、施設では同じ、おむつの取れないおもらしっ娘でしかなかった。

「なおちゃん、ごめんね。まゆちゃんがおまる使うって言うから……おしっこの練習は、また後にしようか」
「も、もうすぐでるからっ……。だから、おねがいしますっ、おまるつかわせてくださいっ!」
「なおちゃんはまだ来たばかりだからね。そんなに焦らなくてもいいのよ。おしっこしそうになったら教えてちょうだい。すぐにおむつ替えてあげるからね」

 おまるの上で必死に力み、なんとか出そうとしてもおしっこは出てくれず、菜緒は結局エプロン姿の女性職員に再びおむつを当てられてしまった。代わりに、パンツタイプのおむつを穿いた幼女が、自分の手でおむつを脱ぐと菜緒がさっきまで使っていたおまるにまたがり、気持ちよさそうな表情を浮かべていく。ぼとぼととプラスチックに響いた水音は、幼女がお漏らしせずにきちんとおしっこができたことを知らせている。

「できたぁっ! しーしでたよっ! まゆ、ぱんつになれたぁっ!」
「よかったねぇ。おしっこ出来たら、おねえちゃんだよっ」
「えへへぇ……。まゆ、おねえちゃんだもんっ」

 もうすぐおむつがとれると無邪気に喜ぶ幼女の姿に、本当ならば自分が使えたはずのおまるでちゃんとトイレに行けた幼児に、屈辱と嫉妬の入り交じる暗い表情を露わにして、菜緒は唇を噛み締めてその場を離れた。尿意を感じた時点で手遅れになることの方が多い菜緒には、『おまるでできた』と言う実績が積めない状況は、いつまでたっても幼児に混ざっておむつ姿でいなければならない屈辱が続くことになる。
 それに――恥ずかしさに堪えて努力しても、空回ることの方が多かった。

「あ……。また、出てる……。なんでっ、なんでさっき出なかったんだよぉ……。はうううっ……」

 おまるで必死に力んだ後に限って、時間差で身体が無意識に緩んでいく。下半身に広がるおもらしの温もりと開放感に、菜緒は小さく喘ぎながら、強烈な挫折に心を踏みにじられていた。おむつの上にはマジックペンで大きく『なお 16さい』と書かれており、その文字の下を潜るように黄色い染みがどんどん広がっていく。幼女とは比べものにならない量のおもらしに、幼児用のおむつは吸い込みきれずにだらしなく垂れ下がってしまう。両脚の間でぶよぶよと膨れた醜態では、他の幼女のようにおもらしした素振りもみせずに知らない振りもできなかった。

「しーしーでたらおしえてくれないとだめなんだよ。ほら、おむつかえようねぇ、なおちゃん」
「う……うん……。みさ、おねえちゃん……なおのおもらしおむつ……かえてくれて、ありがとう……」
「なかないで、なおちゃん。ぱんつにしたらはずかしいけど、おむつだからぬれなかったんだからね。なおちゃんはまだおむつのとれないあかちゃんだから、みさもおもらししたっておこらないよ。だから、はやくしーしーいえるようになろうね」
「う……うん……、言えるように、なる――ひんっ、ひゃうううっ!」

 弟よりも年下の幼女に『妹』のように扱われる恥辱が、菜緒の自意識を粉々に砕いていく。『おねえちゃん』と呼ぶ口調も甘えきった子どものように拙くて、演じるうちに自分が本当におむつのとれない幼女なのだと自己暗示へと変わっていくが、それでも、菜緒は幼女になりきれはしなかった。幼女の手は加減を知らないから、おもらしで濡れた秘園を力尽くでごしごしと拭いていく。無理矢理性感を刺激されては浅ましく悶え、ぬるぬるの滴をこぼす身体は子どもになりきれない菜緒の、どうしようもない大人の部分だった。
 おむつ替えをすれば生意気な年上の『妹』はすぐに素直になる――そう知った幼女の『おねえちゃん』は、菜緒がおもらしするたびに、競うようにおむつを替えていった。

「ほんとはなおがおねえちゃんなのに……ふふっ、みやこがおいぬいちゃったね。『おねえちゃん』がおてほんみせてあげる。おもらしなおちゃんに、おしっこのおてほんだよ」
「みたく、ない……。そんなの、汚いだけだから……」
「あれ? わがままいうんだ。ふぅん――せんせー! なおちゃんが、『おねえちゃん』のいうこときいてくれませーん!』
「み、みるからっ! みたいっ、みたいですっ! みやこ『おねえちゃん』のおしっこのしかた、なおに教え――」
「ごめんね。もう、おそかったみたい」

 ――『妹』は『おねえちゃん』に絶対服従しなければならない。反抗的な『妹』は、『先生』に『しつけなおし』て貰う。
 常軌を逸した箱庭の規範は、確かな実績を出しているからこそ許されていた。6才児に16才児が逆らったのではなく、『妹』が『おねえちゃん』に逆らったのだ。
 ムチのようにしなる靴べら20回のお尻叩きは、どんな子どもも従順にさせてしまった。

「にーいっ、さーん、しぃぃっ……。ほら、暴れてたらまた1からやり直しだよ。じっとしてるのっ」
「ひいっ! いたあっ! あああっ! ひっ、いいいっ、ひいいいいいいっ!」
「いいこにしてなきゃ、おもらしなおらないんだよ。なおちゃんもいいこいいこしようね」

 エプロン姿の女性職員の膝に身体を抑えられた菜緒は、白くて丸いお尻が痛々しい赤に腫れるまでお仕置きをされた。痛みに堪えかね、ちょろちょろと恥裂からおもらしをしてしまうと、お仕置きは更に回数を増やしていく。結局座るだけでも腫れた肌が傷むほど傷つけられ、さりとて二本脚で立つ気力さえ根こそぎ奪われた菜緒は、お仕置き後はいつも赤ちゃんがハイハイをするような格好になるしかなかった。
 おむつに膨れたお尻を振りながら、晒すように教室を彷徨う菜緒を、幼女たちは声を挙げて笑った。

「なおちゃんはあかちゃん! なおちゃんはあかちゃん!」

 おむつをしていても幼稚園や保育園に通う幼女たちは、まだ自分が赤ちゃんではないと言う最後の防衛線をプライドとして保っている。そんな自分たちよりももっと年上なのに、もっと恥ずかしい菜緒の存在は、おもらし癖で沈みがちだった幼女たちのプライドを浮揚させる格好の的になっていた。
 一人十字架を背負う菜緒は、幼女にもなれず、大人にもなれないどっちつかずの己の身に、悲しく涙しては、またおむつを汚していく。
 引き裂かれた自己に狂い苦しむ菜緒も、いつしか弱い自分を必死に守るために、快楽に溺れる道を選んでしまった。

「ほら、菜緒ちゃん。おむつ、替えましょうねぇ」
「お……おねがいします……おねえちゃぁん……」

 ――どれだけ恥ずかしくても、痛くても。おむつ替えの時だけは気持ちよくなれるから。
 幼女におむつを替えられて、その拙い指で愛撫される悦びを待ち望むようになった菜緒は、『おむつ替え』の言葉を聞くだけでおむつを濡らす、変態少女に成り果てていった。

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