エロパロ板「おむつ的妄想」スレッドに投下された作品のまとめwikiです。

睦月ユキカはこの夜、奇妙な胸の高鳴りが抑えられなかった。
(本当に……買っちゃった……)
ベッド上に薬局の紙袋から取り出した……明らかにサイズの大きな紙おむつを置き
「やってしまった……」などと半分後悔していた。
なんでこんなものを……と考えると耳まで熱くなってきたので窓を開け雪が積もっている外界の冷たい空気に触れ
頭を冷やした。

雪国なのにかなりのミニスカJKというのがネット以外でも時折耳にするが、当の本人とてそれを貫くのが結構辛かったりする。
ユキカの場合は雪の降る季節は冷えてやっぱりトイレが近くなると如実に感じている。
……別に『失敗』するほどのものではないが、二―ハイソックスとかで防寒を試みるのだがやはり寒いものは寒い。
ちなみに、スカートを長くする選択肢は存在しない。それは周囲から馬鹿にされないためでもある。
……となるとパンツの上に重ね着する必要があるのだがジャージとかハーパンとかは「中学生がやること」で
「ダサく」見えてしまう。

……そんな中、「紙オムツ」という手法があるという話を耳にした。
正確に言うと女性特有のアレの用品なのだが、中には「重い人」用にまんま「紙オムツ」のようなものもあって
それが普通の下着より暖かいという話なのだ。
……なので早速買い求めようとしたのだが近所のドラックストアでは見当たらず泣く泣く紙オムツを買ってきたというのが
本日の経緯なのである。

(漏らさなきゃ大丈夫、漏らさなきゃ大丈夫、漏らさなきゃ大丈夫……)
念仏を唱えるように明日から身に着けてみるという事実に不安を覚えながらなんとか就寝するのだった。

・・・・・・

さて翌日、その日はやってきた。朝食を食べ身支度を整えるとショーツだけ
脱ぎ昨日買ってきた紙オムツを身に着けてみる。
「とりあえず厚手なもの」と適当に買ったらテープ式のもので独りで身に着けるのに一苦労したが
なんとかずり落ちないように留めることができた。
(なんか……お尻がいつもよりふっくらしている気がする……)
ブレザーの制服を身に着けてみてスカートもいつも通りに腰の部分をクルクルと巻いて短くしてみたが
紙オムツの影響で普段の感覚でやってみると普段より際どくなったような錯覚がしてしまう。
もうちょっと長めにしてみようかと考えているともう登校しなければいけない時間になっていて
コートとマフラーを身に着け手早く自宅を後にした。

(あー……見せパンを重ね履きすれば良かった……)
「紙オムツ」を身に着けているせいか、意識がそちらに回って通学風景がいつもより味気なく感じ、
気が付けば教室という状態だった。
幸い、着替えるような時間割は無く、友達と休み時間で雑談しながら何気なく過ごせる……筈だった。
(あっ、ショーツ持ってくるの忘れた!)
さて、別に紙オムツ本来の機能を使うつもりはないので尿意を感じて日常通りトイレに向かって本日最大のミスに気付いた。
替えのショーツを持ってきていなかったのである。
おまけに身に着けているのはテープ式で再び粘着力を発揮する保障はどこにもない。
なんとか脱げないか試すがピッタリと隙間なく装着された紙オムツをズラすことすら不可能だった。
(……そんな)
ユキカの顔がみるみると青ざめていった。

・・・・・・

(なんとか……持ちこたえた……)
ユキカの脳裏に『失禁』というシナリオが過ぎっていたが幸い本日の授業は少ない日で下校時間まで持ちこたえたのは
奇跡だった。
乱雑にカバンに教科書を入れて小走りで下校すると駅前のコンビニに急いだ。
ユキカのシナリオではコンビニでショーツを買い、駅のトイレで用を済ませて履き替える……というパーフェクトなものだった。

「スゥ、ハァ、スゥ、ハァ」(コンビニ、コンビニ、コンビニ……)
時々猛烈な尿意に苛まれながら雪道で転倒しないように気を付けながらもいつもより
早歩きでコンビニを目指す。
そういえば、コンビニにもトイレがあった筈だからそこでもいい……というショートカットを考えていた。
「キャッ!」
目の前にコンビニが現れた直後だった。
早く……!という想いとゴールを目の前にした気の緩みなどが重なったかもしれない……
あれだけ踏破してきた筈の雪で凍った道の窪みに足を掬われ……思いっきり尻もちをついた。
……それも鈍い痛みが下半身に走るくらいの重い一撃である。
(えっ、えっ、えー!?)
立ち上がろうとしたら下半身……特に股間がドンドン暖かくなっていく。
最初は気づきにくく分からなかったが次第に温かいものが下着状に広がっていって嫌でも気づいてしまった。
(そ、そんな……)
ゴールを目の前にして「紙オムツ」本来の用途で使うという失態を犯してしまった日になった……


ユキカは今日も雪道を登校していた。
太ももを一段と冷えた空気が撫でる。
「ひゃー、今日も冷える〜」
今年は寒波すごくミニスカートでいるのがツライ。
それでも乙女の意地で睦月ユキカは今日もギリギリまでチャレンジしていた。
ただ、あの「事件」で強力な「武器」を手に入れた。

(……無いから仕方ないよね?)
周囲を見回してトイレが無いことを確認すると立ち止まり少し頬を朱に染めた。
(じょろ……じょろ……)
音は漏れていない筈だが、ついつい周囲に聞こえないか不安になり
カバンの取っ手をユキカはギュッと握りしめてしまう。
あまりほめられた行為でもないので恥ずかしさがまだ勝るからだ。
しかし、慣れとは怖いもので最初はなかなか出なかったものの今では寒いと無意識に出してしまいそうになる。
(あったか〜い……)
今回は量が少ないが学校までは持つだろう。
当然ながらおしっこは体の中にあるので温度も体温と同等で
それをおむつに染み込ませば即席のカイロになることをあの事件で発見していまったのだ。

(うん、よし。)
そしてスカートの裾を触りおむつが露呈していないか確認する。
量が多いとぽっこり膨らみ折角短くしたスカートを長くしないといけないからだ。
もちろん、周りにバレたら恥ずかしい思いをするというのもある。
「おはよー、今日も寒いね〜」
その直後、クラスメイトがやってきて他愛もない雑談に興じる。
「寒くてスカートを長くしたいわ〜、ユキカは寒くない?」
「うん、まぁ……」
『実はおむつをしているんだ』と言いたい気持ちがぎゅっと堪え学校へと到着する。
テレビのニュースではしばらく寒い時期が続くようでユキカもおむつとしばらくお世話になりそうである。

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