『バハムートラグーン ファンブック』(アスペクト)より。読みやすさ重視で漢字変換してあります。
- 親愛なるビュウへ……お元気ですか?今頃はどこの旅の空ですか? あの戦争から……何度目の冬を迎えたのでしょう。祖国カーナは滅び…… グランベロス帝国が世界を統一。 そんな戦争も今は過去の話……。 亡くなられたカーナ王のご意志を継ぐべく結成された反乱軍も名ばかり……。 ビュウがいないとみんなも元気が出ないみたいです。 そうそう……こちらではもう雪が降り始めました。今年も寒い冬になりそうです。 では、体に気をつけて。 センダックより
- ビュウ……おかえりなさい。ドラゴン探しの長旅ごくろうさま。ねえ……旅立ちの日のこと……おぼえとる?
- あの頃より……ビュウ、大人びた感じ…… わしも見習わなきゃ……。
- ビュウ……ギュッとつかまってもよいか?
- ビュウの背中……あったかい……。
- ああ、わし、相談があるの。実は……まだなの。新しい船の名前を決めておかなきゃ。でも……わし、そういうの苦手……。ビュウなら……きっと……かっこいい名前をつけてくれるよね。ヤングゴーゴーなやつをお願い!
- ファーレンハイト……ウーン……ビュウ… とっても、す・て・き。
- ビュウ……わし…… 打ち明けたいことがあるの……。後で艦長室まで来て……
- ……ビュウ…… ……。実は……わし……あれなの……。……昔っから方向音痴なの……。どうも目的地というのがさっぱり…… ビュウ……頼むよ。ホーネットに目的地と出発の合図をしてやってれる?
- ああ……引き受けてくれるの。やっぱり、ビュウは優しいね。じゃあ、わしのクルーの給料とか決めなきゃなんないから……。今日の秘密の約束はみんなには内緒にして……
- みちゃいや……
- さ、こっちこっち!ビュウ、かっこいい!
- ビュウ……。わし、行かなくちゃ。もっともっと話したかったよ。
- サウザーと神竜……。 姫と神竜……。伝説と神竜とサウザー……。もう、頭ガンガン……
- ビュウ……。姫が戻って嬉しいね。
- 姫…… ビュウは戦竜隊の仕事で大忙し。ビュウをあんまり、振り回さないで……。でも、ワシ、言えない。うるさいジジイと思われたくない……。
- ビュウと姫が、二人きり二人きり……戦いと恋愛は両立しない……そうだ……。わし、この船の艦長だから決まりを作っちゃおう……。せんないれんあいきんし ああ、ダメダメ……みんなに嫌われちゃう…… きらわれジジイはイヤ……
- わし、身体のなかに不思議な力を感じてる…… もしかして神竜召喚……
- ビュウ……気づいてくれた?わし、神竜ヴァリトラを召喚できるようになったんだよ。姫の近くにいると、まるで自分が神竜になったような気分になって、力がみなぎって……
- ダメ……。わし、うかれてる…… 借り物の力で強くなったからって、こんなに浮かれジジイ。ああ!わし、まだウダウダしてる。爽やかにならなくちゃ。
- ビュウ……。がっかりしないで……。そうだ!こういう時は気晴らしが必要!ビュウ!町にワインを飲ませる店があったよ。わし、そこで待ってるから!
- ごめん、ビュウ。やっぱり今度にする。
- ウダウダ話は、いやだよね……。
- ビュウ……わし……つかまって良いか?
- ビュウ…… 一緒に乗りたいのに……
- ハア……うれしい……
- そうそう…… 帝国はマハールを攻撃した時になんだか汚い手を使ったって…… どうしようビュウ……?わしらもイヤらしい手を使わないと……。 ビュウ……なんかイヤらしい手……ないかなぁ?
- そうそう…… タイチョーはどこ?わし……なんだか……胸騒ぎ……。ジジイの勘ってやつ……
- ビュウ、大丈夫? わしなんだか、やな感じ……。
- 怒り……悲しみ……? いったい何に……? わし、わからない……わし、悲しい……。
- え……わし?
- ビュウがわしを選んでくれた……。喜んでいいの?悲しんでいいの?わし……わからない……
- ドンファン……船、降りてるの?騒ぎを起こさないで欲しい……。 わし、艦長だから、規律と秩序が乱れると困る……。
- それじゃいつもと同じ……
- ハァ…… やはりお酒はおいしい……
- …………ビュウ……わし……ほんとは…… おんぶして欲しい…… 足をさすって欲しい……助けて欲しい……でも、ここは姫を……
- …………神竜が怒っている……。とても激しく、とても深く……。 わしわし、ブルブルしちゃってる?
- こわいよう……ビュウ。神竜がこんなに怒るなんて…… わし、変なこと祈ったから……
- ビュウ……わしじゃ……力になれないよね……
- ビュウ…… わしじゃ……姫の代わりには、なれないよ……
- …………。 さよなら…… ビュウ……
- 姫が幸せになったから……? 神竜がわしのところに出てくるの。 ジジイ……ジジイ……心弱きジジイ……って わしをいたぶるの……。
- ワシは強いジジイじゃ!いや、強いジジイでアリマス!(ヒソヒソ)神竜がこわい声出してるの……。 ここで終わりではないぞ……。 新たなる時代は、まだ訪れぬ……。とかなんとか…… わしに言われても困るのに……。
- わ……わしはつ、つよいジジイ……! もう……ウダウダしない……と思うけど……
- ごめんなさいごめんなさい…… わし、仮病使いました……。神竜が怖いから……戦いが怖いから…… わし……やっぱり弱いジジイだから……
- ……わし、ブルブルじじい。臆病じじい?
- 目が光ってる……こわい。
- アルタイル……。わし、こわい……
- ……竜人。竜人さん、教えておくれ。神竜は竜人と共に復活する。そう聞いてるんだけど、どういうこと?
- ビュウ!それを言っちゃダメ!やきもちだと思われちゃう!
- それが…… いつものように、王座に向かって独り言をブツブツと……