苗木:大丈夫だよ…”外の世界”のみんなは 洗脳されているだけなんだ。 だから…すぐに今みたいな状態に戻れるはずだよ。
大前提として、江ノ島は77期生への行為を洗脳と表現することを否定しているため、矛盾であると思われる。
洗脳という言い回しを嫌っただけで、洗脳自体を否定しているわけではないと解釈もできるが、絶望編では77期生にこれから行う行為について自ら「洗脳」という言葉を使っている。
なお、『2』より前に発売されている『ゼロ』では予備学科に対して映像による洗脳をしていると解釈できる描写があるため、ここで否定しているのは77期生の絶望堕ちについてのみと思われる。
あるいは、
もともと『2』が発売した時点で『ゼロ』と矛盾していた、とも考えられるのかもしれない。
モノクマ:”元祖超高校級の絶望”である彼女は、 魅力とユーモア溢れる”絶望的な方法”を駆使して…
”超高校級の絶望”を作り上げていったのです。 うぷぷ…その中には実に恐ろしい人物も…
九頭龍:ちょ、ちょっと待てや!
”超高校級の絶望”が何だか知らねーが… 組織を作るってのは簡単じゃねーんだ。
女子高生が作った狂った組織に入る連中がいるなんて、 信じられっかよ…!
モノクマ:理念に狂った人間には… 人を惹きつける強大な力がある…
歴代の指導者達の中にも見られる傾向でしょ? なーんも不思議じゃないじゃん。
それは…江ノ島盾子様に関してもそうなの。
彼女は特有の層を惹きつけるカリスマ性で、権力者連中にまで影響を及ぼしていったんだ…
ボクはヌイグルミで、日向クンは人間、 それと同じようなレベルで…
江ノ島盾子は絶望的なまでに絶望なんだよ。
生きる事も死ぬ事も食う事も愛する事も愛される事も 彼女にとっては絶望でしかないんだ。
日向:な、なんだよそれ…!
そんな圧倒的な理不尽さによって、 江ノ島は”超高校級の絶望”達を引き込んでいった…
愛も憎しみも恨みも復讐も何もかもを利用して、 彼らの絶望を操ったんだ。
江ノ島の絶望は他のどんな絶望よりも恐ろしいと、 本能に叩き込んでしまったんだよ。
そうやって引き込まれた”超高校級の絶望”達は、 もはや江ノ島の手足でしかない…
彼らは他人の絶望であろうと自分の絶望であろうと、 お構いなしに江ノ島盾子に捧げる。
神に供物を捧げる信者のように… 子供に食事を与える母のように…
江ノ島盾子という絶望から逃れるために、 すべてを捧げるんだ。
たとえば… 自分の家族や仲間を殺してしまったり… 自分の体さえも容赦なく破壊してしまったりね。
さらに絶望的な事に… 彼らはそれを 自分がやるべき事と信じ込んでしまってるんだ。
上記には、
魅力とユーモア溢れる絶望的な方法でとの記述がある。
洗脳を否定する人間が、洗脳というやり方を
魅力とユーモア溢れる絶望的な方法などと表現するのはおかしい。