全身を串刺しにされ死んだと思われた七海だったが、なんと
串刺しにされた後も生きている。
ものすごい生命力である。
しかも、一度起き上がりかけ、わりと長い間喋り続けている。ずいぶんとタフである。
串刺しにするのをカムクラとの会話後にでもしておけば、動くのも喋るのもまだ理解できたのだが。
このシーンでは『3』の七海が『2』の七海の
「やればなんとかなるってやつだよ!」という言葉を口にする。
しかしながら、この『3』の七海は先生を助けに行ってみようとして大失敗し、クラスメイトを超高校級の絶望へと変えるキッカケとなってしまっている。
全然
やればなんとかなっていない。
委員長としてクラスメイトをひとつにまとめあげたことについての発言だとしても描写がないため説得力がない。
『2』の場合はAI故に監視者の立場を明かせなかったはずの七海が5章で自らの正体を明かす描写があり、「やればなんとかなる」という言葉にもある程度説得力がある。
そしてその言葉が日向を動かしあのエンディングに繋がるのだが、『3』の七海の発言はよりにもよってやってもどうにもならないどころか最悪の結末になってしまった後なのでかなり薄っぺらい。
さらに、
七海は周りが「すごい」「頑張った」と褒めるだけで、具体的になにをやったのかの描写が少ないという批難もかなりあったため、それも相まって薄っぺらい。
『2』の七海が好きだが『3』の七海は受け入れられないという層からは、
安易に七海の言葉を真似するなと言われることもある。
この『3』の七海の言葉は、彼女の魅力が視聴者に伝わっていることではじめて説得力が生まれるため、今までの七海に違和感を抱いていた視聴者には
どんなに素晴らしい事を言わせようが、どんなに可哀想な目に合わせようが、絶対に響かないのである。
『2』の七海は学級裁判でのサポートなどで”頑張り”の描写があったため、同じセリフでこうも印象が変わるのだろう。
なお、この後涙を流すカムクラは賛否両論。
関連項目…
カムクライズル