コラム
最高裁の発表によると,平成21年の1年間に全国の地方裁判所が受理した破産事件の件数は137,957件と,前年の140,941件より約3千件減少しました。
しかし,そのうち法人の破産件数は約1万1千件で4年連続の増加。反対に個人の自己破産は約12万6千件でピーク時の平成15年から6年連続の減少となっています。
さて,今年の6月にはいよいよ改正貸金業法が完全施行され,総量規制が本格的に始まります。総量規制が実施されれば,今まで何とか他社からの借り入れで返済を継続していた利用者も,追加での借入れができなくなり自己破産を選択しなければならなくなる方も増えてくると思われます。
「自己破産」というとすごくネガティブなイメージが付きまとい,ご相談者に自己破産を薦めるとかたくなに拒否される方が少なからずいらっしゃいますが,自己破産の手続きは,借金の支払を免除してもらいその後の人生を幸せに生きてもらうために国が用意した手続きです。もし,もうこれ以上返済できないとお感じになられている方は,ぜひ専門家にご相談をされてみてください。
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