最終更新: saimuseiri_wiki 2013年02月21日(木) 15:44:07履歴
コラム
Fさんは、多数の会社から借入をしていましたが、返しても元金が減らず、自転車操業で返済してきました。
総量規制の影響で、借入ができなくなり返済に行き詰まり、相談に見えました。
しかし、Fさんには、もうひとつの悩みがありました。
「実は、将来、住宅ローンを借りたいと思ってるんですが、債務整理をすると借りられなくなりませんか?」
「確かに債務整理をすると、信用情報機関に「債務整理」をしたという情報が載るので、一般に5〜7年は情報が登録されているようです。
すると、借入を申し込まれた金融機関は与信審査として「信用情報機関」の信用情報を参考にします。
そこで、与信判断をしますが、上記情報を判断材料とするので一般的に審査が通らない場合が多いでしょう。
また、任意整理の場合、整理した場合に債務残高がゼロになるか、または
、過払いが出た場合は信用情報機関に何も情報登録されないので、与信審査上で、信用情報機関の情報が原因で、審査が通らないことはないでしょう。
問題は、任意整理をしたが債務が残ってしまった場合は、「債務整理」をしたという情報が載ります。しかし、必ずしも以前よりマイナスの状態に
なるかどうかというと微妙なところです。
なぜならば、整理後の新たな借入を申し込まれた金融機関は、与信審査で借入申込者が今後、ローンの借入をしっかり払っていけるのかという将来 予測を見積もって審査するわけです。そうすると、他の借金が少なければ少ないほど返済能力は高いとみなされます。
例えば、収入が月30万円の人が、月々、5万円を借金にまわしているのか、10万円を借金にまわしている(返済に充てている)のかによって、返済可能性が高いか低いかを判断できます。そうすると、現在借金が300万円ある人が債務整理をしないで借入を申し込んだ場合、他に300万円の借金があるとみなされますが、債務整理をして借金が50万円になった場合、債務整理の情報登録があっても、300万円の借金を返済していかなければならない人に比べて、与信をしやすいと判断する金融機関もあるわけです。(続く)
事務所日記 将来住宅ローンの借入を予定して(後半)
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