真如苑 (関連用語・比較説明、行事予定等)


真如霊能(しんにょれいのう) 

真如霊能とは  (公式的解説)

時報227
「真如苑の素晴らしさは接心修行にある」とは苑を訪れる人々の言葉でありますが、実際真如教徒は霊能者による接心によって、幸福(しあわせ)の道へと導かれてまいります。
『一如の道』に示されているごとく、真如霊能とは、接心修行を中心にして、そこに顕現される涅槃の正法に則した神通変化を示す力――これを換言するなら、他人を、そして自己を常楽我浄に導く力であり、世間一般にみられる「お伺い」とか、「あてもの」、あるいは、死者の霊を呼び、そこで人間情を通わす、いわゆるシャーマニズムの巫子霊能と異なります。

それはあくまでも釈尊の教えを基盤とし、物の世界に執われて、密なる世界――霊界――を見ることのできない人々のために、智慧の眼を開き、自分に対する執着の心から、大乗利他の、み仏本位の心にたてかえて、この世に浄土を観るみ仏の真理(みち)を教えて下さるものであります。

接心のはじまり


なお、この接心のはじまりは、遠く釈尊が七才の時、父浄飯王につれられて農耕祭にたちあわれたときに、小虫を鳥がついばむ姿をご覧になって慈悲の心をおこされ、思惟の行にお入りになられた(方広大荘厳経・勧農務品)ことにそのもとをみることが出来ます。

また釈導がお悟りを開かれたのも禅定、即ち接心によってであり、釈尊の説かれた教えを求めていく人々にとって、接心はその根本であることが知れます。
真如み教えをいただく私達も、按心修行によって自心をみつめ(如実知自心)、精進の糧(かて)としてみ仏の大慈にふれていくことが大切であります。

真如霊能の祖


真如苑における霊能は、摂受院さまの祖母にあたられる宝珠院悟法善導大姉さまから伝承されたものであります。宝珠院さまは、日朗上人の直筆といわれる曼荼羅を奉持して、明治初年、早くも横浜で布教し、多くの人々を救済しておられました。

この霊能は一女玉恵さまに伝承され、さらに寒修行のあけた昭和十一年二月三日、突然に深く入神された摂受院さまに、「顕より密に入り、正しく修行し、世のため、人のため、正しく道を貫くべし」という受け継ぎ霊言をもって伝承されました。

一方、伊藤家は、代々漢学の造詣も深く、数代にわたって文之亟が襲名されており、病筮鈔(永田読本秘伝口決を併せたものを文之亟氏が編集されたもの)が伝えられております。
その病筮鈔が、禅の居士と言われた父君、宝昌院禅悦文道居士さまから総親さまに受け嗣がれて、接心者の過去、現在、未来を、そして障害などをリブライをもって示して下さる透視現象に、また、『鑑定接心』に活現(いか)されております。

このように、摂受院さまに受け継がれた霊能と、総親さまに受け継がれた病筮霊とが、済世利人(人々を救う)のために、仏教の究極である最後のみ教えのもとに、一体となって、今日の真如霊能、接心修行の基盤、顕幽一如の礎が築かれたのであります。

霊界の両董子さま


今日、私達は簡単に接心を頂けますが、以前の接心修行は、「ただ祈る、祈りに徹して自分自身の二乗の心、非律不証の心に気づくまでは何時間であろうと続き、翌朝までかかることもあった」と、その当時からの教徒方が述懐するように、大変厳しい、そして苦しい修行でありました。

総親さまは、「それはこうなんだ。当時はね。抜苦代受ということがないんだよ。だから私が祈る。そしてその間に私と苑主が得た透視現象、読経中の霊感に依って、一人一人の信者さんを導いていたわけなんだ」(歓喜世界四十一号)に記されていますが、当時の霊能者は、摂受院さまお一人で、しかも体現だけによっていました。

即時入神


昭和十一年、教導院さまが霊界に旅立たれ、初七日法要を終えると教導院さまは、摂受院さまに感応し、以来即時入神の現象が示され霊言が出されるようになったのでした。
さらに、昭和二十七年には、「僕は救われなくてもいい、一人でも多くの人が救われることが一番うれしい」と、おっしゃって、真導院さまが御他界され、霊界における抜苦代受の力はなお一層強められ、多くの霊能者の誕生をみるに至りました。

このように、真如霊能、接心修行は、双親さまのお命をかけられた御修行によって磨きあげられ、しかも、双親さまの身代わりとして霊界に旅立たれた両童子さまのお働きがあってはじめて、今日のような完全なものとなったということが言えるのです。

私達が過去からの因縁をみつめ、霊界の方々も、現象外の我々も、ともども救って頂けるのは、こうした土台があればこそなのだということを知り、総親さま、摂受院さま、両童子さまに心からの感謝を捧げると同時に、尊く接心を、そして教えを頂き、まだこの幸せに触れることが出来ない方々に、この歓(よろこ)びをお伝えしていくことが太切です。
真如み教えに結ばれている教徒は皆、人々の心に光を与え、奉仕の心、他に喜びを与える心に転生していくべく接心を頂き、この世に歓喜世界をきずいてまいりましょう。

 

真如霊能とは  (WEB的解説)

 
在家教徒の霊能者は加持祈祷(かじきとう)を行わない
加行(けぎょう)・伝授を終えた事務局員(出家)が祈祷を行う
受け継がれた霊能(霊異・霊位相承) 伝承ができている
仏道修行のための霊能(占いに非ず) 禅定・瞑想の指導がメイン
在家修行(相承会座)で霊能者になれる
真如苑霊能者

神通霊妙(真如霊界・真如密)

真如霊能とは  (一般的解説) 辞典・ウィキペディア

真如霊能

接心(せっしん)と霊能

霊能と新宗教

紹介:『霊能のリアリティへ』―― 社会学、真如苑に入る:PDF


秋庭 裕、川端 亮 著

◆宗教研究の限界突破!◆

日本人の宗教的心情はいまどこに流れているか。二人の社会学者がこの問いを 抱えて近年あつい信仰を集めている仏教教団『真如苑』の奥深く入り込み、そ の全体像から信仰の核心へと迫りました。科学の方法のみによって信仰そのも の、「聖なるもの」のリアリティを掴みとることは不可能です。そこで著者は この教団の法要や行事に進んで参加し、信者への分厚いインタビューを行い、 これまでの宗教研究を超える視点と文体、物語論的構想、質的分析と計量的分 析の統合という新しい試みを創出して方法的限界を突破し、現代日本社会に底 流する宗教的心情をみごとに掬いあげています。


◆本文紹介◆
真如苑になぜ多くの信者が集うのかを理解することは、真如苑の霊能と霊能者の独自性を明らかにすることや、真如苑の教えを理解することにとどまらない。私たちは、普段なかなか気づくことのない現代日本に偏在する宗教的心情をある程度浮き彫りにすることができるだろう。いいかえれば、現代の日本の活力ある宗教団体が生み出す、新しい「救済」を知ることによって、宗教とはまったく関係なく世俗を生きる人々にまで浸透している、日本社会の基層的、伝統的、文化的社会意識の一面を垣間見ることができるのではないだろうか。(「はじめに」より)

◆目 次◆
はじめに
第1章 方法論ノート
第2章 教えの創成
第3章 霊能者とネットワークの計量的分析
第4章 霊脳の計量テキスト分析
第5章 霊位向上の物語
おわりに
注/文献/あとがき
紹介と書評 PDF

霊能のリアリティへ 書評PDF


参考リンク


参考検索(真如霊能)

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