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ジギタリス中毒について

ジギタリスはNa/K ATPaseという能動輸送を担うタンパク質を阻害。
このタンパク質は、細胞内のNaイオンを細胞外へ細胞外のKイオンを
細胞内へ交換的に運ぶ。


ジギタリスがN/K ATPaseを阻害すると細胞内のNa濃度が上昇。


細胞膜にはNa/Ca交換チャネルというのもあって、細胞内のCa1分子を
細胞外へ、細胞外のNa2分子を細胞内へ交換輸送する。

細胞内のNa濃度が上昇するとNa/Ca交換チャネルは細胞内の
Naが上昇しすぎないようNa/Ca交換をとめる。その結果、細胞
内のCaが細胞外に輸送する働きが弱まり、細胞内のCa濃度が
高まる。


心筋細胞はCaによって収縮力を増すので、ジギタリスは細胞内
Caを上昇させることによって強心剤として働く。

腎臓の遠位尿細管にもNa/K交換ポンプ(ATPase)がある。
ここでは尿細管中の原尿からNaを血管内に再吸収し、血管内から
原尿中にKを分泌。

 ジギタリスがここに作用すると、尿からのNa吸収は低下し、
K排泄が減少するため、血清中のKは上昇する。
 副腎皮質ホルモンのアルドステロンは逆にNa再吸収・K排泄を促す
ためKは下がるが、ジギタリスはその逆に働く。
 実はジギタリスはステロイドホルモンと構造が似ている。そのため、
女性ホルモン様の女性化乳房などの副作用が出る事がある。

低カリウム血症の状態でジギタリス中毒が起こりやすい機序は、細胞
内K濃度が低下した状態(ジギタリスが過度に効いている)で細胞外
K濃度が下がると、膜電位が上昇して不整脈を起こしやすくなる。
(=ジギタリス中毒)というものだったように記憶しています(ちょっとここは
自信がありません。間違っていたらごめんなさい)。

このページへのコメント

わかりやすい説明です。一つ気になったのが、Na/Ca交換チャネルは細胞内のNa濃度が上がると開口することによって細胞内のNaを排出して、代わりにCaを流入するのではないんですか?

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Posted by やす 2013年04月28日(日) 09:54:22 返信

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